(それこそ馬鹿みたいに祈るのです)
湿った身体は暗闇。
凍えてしまいそうな疲れた心が、馬鹿みたいに祈るのです。
誰のせいでもないから、もうすこしだけ誰かのせいにし ....
とべない鳥がなくように
誰かのそばでうたっていたい
とべない鳥がなくように
誰かのうたをうたっていたい
とべない鳥とわらわれて
とべない鳥とからかわれても
誰かのそばでうた ....
飛び立つ後ろ姿を
どこかで見た
朝
の記述を
探して
黒く浮かぶ
記憶の島を探し
脳内を辿ってゆく
鳥
ほの明るい
Cellの海の
上空に浮かび
....
コンビニの
いらっしゃいませに
笑顔でこたえたかった
でも、どうこたえればいいのか
わからなかった
店の裏口から
普段着の君があらわれた
夜の街をわざと遠回りして
二人で ....
恋愛ものの映画を、
切ない心で見ているのは、
この二人は結ばれないと
知っていたから。
どうして私は、
結末を知らない
あなたとの恋愛物語を、
切ない心で演じるのかしら。
....
頼りなく緩やかに
指し示した指先から
また、ひとつ
こぼれ落ちる
まるで
時間をかけて浮かび上がる
あぶり絵のよう
そっとのぞき込む君に
また、ひと雫
オレンジを搾る
....
・・・なんで覆い隠しているんだろう
若かった頃
まだ色んな事に縛られないでいれた頃
ボクなんかより若くてパリッとしていた頃
このヒト
こんな風にいつも疲れたまんまの自分 ....
波が、体をおして来る
水の体でおしてくる
だからぼくらもおしかえす。
でもまた波がおし返す
夜になって波がきつくなり、
ぼくらは帰って朝になる
朝になると、弱くなり、
夜のつかれを休ませ ....
からだよ、もすこし待つんだよ
あしたにはスーパーマーケットへ行って
トマトを買ってくるからね
ひき肉買ってくるからね
ワインも買ってくるからね
おまえの欲しいもの
みんな買ってくるから ....
金あからむ茶碗のおと
禁煙席のけむり黄緑を
燐であえ口にほおばる
....
夜はすこしだけやさしくなる
引っ掻いただけで感傷
{引用=君の目に 星が浮かんで 流れてく
またたくたびに 鮮明になる}
闇の世界で光がおよぐ
さかなみたいに息をしている
....
私が疲れたら、
君はそっと
支えてくれるね。
そしてちょっと、
心配してくれるね。
その心配が、
君の疲れになったとき、
今度は私が
君を支えるから。
そんな、一 ....
本屋で映画の本を買っていく。
映画を買う時間は僕は勉強する。
いろいろな人と街を作る。
僕はその話をするのをやめる。
いろいろな映画を作る時に本を読みながらジュースを飲む。
音楽の話をしなが ....
やつは
全てを
知っている
そして
全てを
教えてくれる
赤は全てを覆う虹の色
全てを覆す虹の色
{引用=
咲く花の魂を抱きしめても
萌ゆる幸せは月光のように
透きとおってしまう
玻璃の盃に浮かべた幻想は
思い出のように甘くただようが
あなたの生命のときめきは ....
「言葉」を書いてはいけない。
そう聞いたとき、私が一番恐れていたことが、今、起きてしまった。
「言葉」が書けない。
いままで、キーボードの前に来れば、私の指は知らず知らずの内に、キー ....
はじめまして うさぎ
大きなうさぎ
隠れ家のうたげまで
丸いしっぽを振ってさ
顔と変わらないでかさのヘッドフォンなんかが
かつて愛を共に真似た
Northって名まえのしろくまに似ている
....
紅茶に毒を入れて飲んでみよう
そんなことをずっと考えていたら
いつの間にか法律が変わっていて
紅茶がまったく手に入らなくなった
僕の夢は叶わなくなってしまった
胡麻の実のかたまりを煎じて飲ん ....
犬に筍でぶん殴られて僕は死んだ
そんな馬鹿げた話があるかと思った
そしたらフランス人が200人やってきて
代わる代わる僕を抱かせてくれと言った
そのうちアロエの皮を剥いていた
玉子くさい息を ....
カゴの中の鳥は、ありがとうって言ってるのかな。
だいすきだよって、想ってるのかな。
肩から肩へ。
カーテンレールからソファーへ。
大きな翼は羽ばたいているのかな。
羽根を切ら ....
)鳥が叫んでいた、音楽の道。(僕はその先に小屋があって、小屋はビルの一階になっていることを知っている。沙漠の拡大は羞恥心により妨げられている。ビルの屋上から沙漠は始まった。音楽が細く放射していく、僕の ....
忙しそうに歩いてる人は、忙しいんだろうね。
カメラをいろんなとこに向けてる人がいた。楽しいんだろうな。
デート中の恋人たちは、終始笑顔だった。嬉しいんだろうな。
誰もいないとこで音楽 ....
覗き込んだら 電脳朧月
深夜のコーヒー もう何杯目だろう
君のすべてを零と壱に分解して
新しく未来に何を残せていけるのだろう
知りたくない情報も鼓膜に突き刺さる
最近の音 ....
口ぶえは
水色の日だまり
悲しみは
春の日差し
君のリップで
白く光るから
僕は待てない
待ちたくない
カラスたちが
シャボンだま
....
テーブルから見るベランダに、橙に光る高速道路の景色はあった
白く、薄い、カーテンから透ける橙の光は、
いつもと変わらない部屋の景色に過ぎず、
光は、誰彼構わずに欲求を抱かせる原因だった
....
低いビルのレモン色の入口に
革ジャンにジーンズの女がたっている
マッサージどですか、
日本人ではないイントネーション
暗いオレンジ色の部屋で
中華系のバラードを聴きながら ....
ふれるめがねが社会を科学
まるでおっきな象さんみたい
腹ばいになって日々開拓
土を分けても退屈ばかり
くらげ踊る海の中で話したい
そしたら心は今夜旅に出る ....
学生たちが
そこここに円くあつまって
華やいでいる
どうしたら
あんなふうに笑えただろう
そういえば、もう
何年も卒業していない
花壇のすみで
孤立無援だった球根さえ
新しい黄緑 ....
おはようの前に
貴女はもう起きていて
いただきますの前までに
ご飯を完成させている
いってきますの前には
弁当を手渡してくれる
小生はその後の貴女を知りません
ただいまの後は
....
埃の舞うなかで
それを吸い込んでしまうのは
致し方ないことだろう
それ故に
汚れていくのは
望んではいないにしろ
そうしなければならないのかもしれない
いつしか諦め
せめて綺麗な景 ....
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