黄昏に沈む太陽の輝きを
僕ら、掴めるか
それは
永遠の光芒だ
肉の痛みの隙間を見つけ
意識の深層に分け入る
記憶が渦巻くイメージが波打つ
遠い声が懐かしく響き
ひび割れた過去を繋ぎ ....
最近コロナの影響もあって
UberEatsとか出前館のような
宅配事業が流行っているそうなので
それを応用して
ネットから申し込めば
色んな風俗店のおねえちゃんを
自宅まで届けてくれる
....
日々を消費しているだけだ。
朝顔にとってはどうか。
枯れゆく今を輝いて咲いているではないか。
私はどうか、
すべて我慢の上に成り立っている日々の廊下を
ただ走り抜けているだけ。
....
朝から雨だった
夜中に降り始めたらしい
昼過ぎに雨は止んだ
嫌な臭いはない
洗われた空気
雨の後はスッキリ
見える景色もスッキリ
ひんやりした風が吹く
夏を心地良く濡らした ....
舞台と客席
一つになればと君が
僕の舞台の客席に君
その頃 となり街
君の舞台の客席に僕
一つの時間で束ねてやれば
地球ができる
かすみ草が
軽口をたたくように
洗濯物は風に揺れて
迷うことはよいことだと思う
右頬をつたう涙に
うつらないせかいがあるとは
全くもって知らなかった
紫陽花色のかなしみには
ちょっぴり ....
昨日いつもの爺ちゃんにあった
知り合いでもなくても知り合いみたいな人だが
やがて僕もこういう素敵な爺ちゃんになってゆきたいと
僕は自分の歴史しかわからないし
時々前後も混乱するのだが
....
人は直線ではない
多次元曲線でも証明できない
存在は無と背中合わせの実存
人は根源では人を識ることはできない
雨に降られて
雨に降られて困っていると六つか七つの女の子が
「こっち、こっち」
軒下へ入れと私を誘った
「やあ」
私は言った
「ひどい雨ね」
ませた口調で彼女が言 ....
皆さんご存知のように、人類はバニーガールとそうでない人類とに分けられる。そうでない人類も時間をかけて徐々にバニーガールになっていく。それは老若男女を問わない。まあ男女を問わないってのは、これからの人間 ....
黒いくらい青い空
見てあの黒いくらい青い空
ことばひと粒ごとがゆれ浮かんでいる
ばらばらな記憶を織りなす
真空に乾かされた雲だって
水が隈なく崩れそうで淡いな
とある分離中のパフ ....
美しい旋律が
肉の激痛を洗う
対極が宥和を促し
浮遊するたましいを
肉は縛り付ける
執拗に
脳髄にテツスイを
脳髄にイカヅチを
肉の激痛に
引き裂かれ
日は沈んで
わたし ....
笑窪や谷間における大気の現象は
空き缶の中に、門扉を失くす
自動販売機の明りを飲み込んでいるだけだと
少年の手を引いて尋ね回るが
そもそも昆虫はその先を知らなかった
滲んだキャンバスの敷居を ....
お箸(はし)は
命の
橋渡しをするもの
いただきます
ごちそうさま
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
「そして、次々にその位相を変えていく」リグナロスは言葉を継ぐ。
「それが虹の結界だ。どんな魔導士でも、この結界は破れない」
リグナロスはため息をついた。ヨランは意外だ、という表情をする。
「それ ....
「時間変化する結界」と聞いただけでは、ヨランには何のことか
分からなかった。ヨランは再び、リグナロスに問いかける。
「つまりは、何が問題だと言うのでしょう?」
「お前はこの監獄に入ってきた時、何 ....
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている
静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから
私は吐きそうになりながら ....
香りは何にも言わないけれど
瞼閉じれば広がって
消えても残る
心残り
カ
丸く円く収めるつもりが
内側から裂けるように
咲いていく
心の傷を糧にして
終う言葉は種になる
種は何時か芽吹き
誰かの支えになっていくと知っても尚張り裂け続けた
結果は何処にも ....
満天の星空が、朝靄の中に静かに消えてゆく。
鳥達はいつもの歌を歌い、季節の花達はその手を広げている。
誰かの魂と私の魂が共鳴しては離れてゆく。
キャンバスの淡い白色は歩き始めた娘 ....
あなたはことばにまどわされてしまいますね。ひとのあくいしかかんじないという。じゅんかんからときはなたれますように。ことばにはおもみがありますね。じじつとはちがうことばをいえば、そのことばはかならずかえ ....
今日は雨降り、光るタール
行き交う人々が音もなく去る
冷え切った身体は光を求め
今日一日の反復を思う
ナニカガなにかを越えていく
積み重なる郷愁が
未知なる世界への ....
雨降りの間際で
それは恋だった
降り出してしまえば楽になる
頭の痛みに似て
激しいほど
わたしたちは
正気を取り戻していく
プラズマになりたい
そんなこと言われてもこまる
じゃないならみかんのままがいい
夢をみるのは只
言われて思う
猫のやわみを味わうのだ存分に
にごりが晴れる空
くるくる揺れあかすひれを舞わ ....
この世に子を産み落として育てる自信など園子にはなかった
どちらの男の種かも分からないのだからなおさらだ
女の不貞は男のそれより罪深い そんな古めかしい考え方に園子は頷けなくもな ....
石は喋るのが下手
本当は石じゃないから
石じゃないのだから
本当は喋れるし動けるはずだと考える
本当はなんなのか確かめるために
体を動かそうとして
うまく動けもしないことがわかる
長 ....
風
砂
ラクダ
アルコールを追い風に
並べた言葉の胡乱羅列悪鬼羅刹適当馬鹿常套句卍
てきとうに置いて並べるセンスだけ磨いてきた二〇数年
なんか できたかなぁ
意味の薄い胡乱羅列天上天下馬鹿罵詈雑言卍
紫 ....
脱色された
独りの夢の光景を
激痛走る眼底に、夜な夜なみる
甘美な不安に誘惑され
背後に控える兵士の顔は灰色
迷走する宇宙に終わりはなく
僕を自由にして、僕たちを自由にして、
不安に身を ....
荒々しく
新しい風が
吹き狂う
この街に来て
みまわすと
あたりには
傷ついた花が
倒れている
地面に倒れこんで
砂の粒を噛む
なにも匂わない
花は死んでいるのか ....
407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3sec.