青空に向かうクレーンが指し示す方向に
ハンドルを切りながら
その造形の美しさに目を奪われる
一瞬
アクセルを踏み込むと滑らかに
あまりにも滑らかに加速していく車
陸橋の上り坂をカタ ....
抱きあっていない二人の肉体
おなじ空間に入れてしまうと
勝手に服を脱ぎだしてしまう
女がいきなりくわえてくる
ひざまづいて
目をみひらいて
手を俺の腹につけて
....
いつからあの道を逸れたの?
キミの小さな呟きを掻き消すように口付ける
僕らには愛があるから構わないじゃないかと
またその細い手を取って、進むために。
ここはずっと遠 ....
080406
手のひらに載る
小型風力発電所
プロペラがクルクル回り
風力を電力に変換します
風を求めて旅に出よう
旅行好きの口車に同乗し
朝早 ....
そう 霙って言うのかもしれない.。
それがね
ふわふわっ とした 大きな雪のかたまりとなって
空から すぅ〜 っと 落ちてきたの
足もとに ぽた ぽた って 落ちては消えた。
な ....
ねぇ
あなたがいてくれたから
わたしこうして持ち直せたよ
あなたがいなかったらわたし
じぶんのいのち
食べちゃってたよ
青い鳥は家にいた
ないものねだりで
外を探したが
友達の話を聞くと
これほど楽な生活はない
これほど楽しい生活はない
これほど美味いご飯はない
これほど誉められる仕事はない
味 ....
産まれてきたのはいつだったかな
泣いていたのは何故だったかな
真っ暗な世界で求めていたのは何だったかな
血だらけで叫んだ言葉も
忘れちまったな
産まれてきた僕を嬉しそうに抱いてくれた
....
無心の空に 雲がとおくまでたなびいていた
いちばんの孤独を慰めてくれたのは君だった
きみが口ずさんでいた はかない歌
橘の花に夕立が降っていました
蜜柑色のとっぷりしたくうきのもとで
....
1.“僕たちは物語を作るためにこの星にやってきた(独白)”
誰もが星の子供なんだって
誰が言ったか
もう忘れてしまった
何しろ
この街には夜なんてないし
したがって星な ....
そっとくちづけるかのように
首筋に立てた牙が血液を辿ってゆく
やさしいじかん
一度だけ閉じられたガゼルの眼は
空を仰いでいたけれど
若草は映らなかったに違いない
荒野の果てにいる動物は
....
まだ気持ち
残ってるよ。
だからこうして
眠れない夜に
君の好きな曲を
聞くんだよね。
やっぱりダメみたい
諦めきれないのかな。
気になってる子
いるのにね。
....
ぼくを好きでいることをやめた
きみを許す
旅びとだから
きみを許す
たましいは一人でしか抱けない
ぼくを許す
旅びとだから
ぼくを許す
唇できみのからだ ....
しずけさって つめたいいろ
… ひんやりしたおと
ぽつんとたった まっすぐみた
なんにもない
ゆるやかな こどうだけが
… ひびいてきえて ....
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激しい自己嫌悪に疲れた
物憂い晩春の夕暮れ、
壁に凭れながら、
眠りたいと思った時、
もしかするとこの眠りたいというのは
死にたいということなの ....
この空のどこかに
きみはいるのだから
僕は丘の上で腕を広げて
知らない鳥と
知らない言葉で語り合う
木にとまったまま
じっとして
少し考えてから
小さくはばたきして
それはゼス ....
夜空を見上げる
君はどれ?
都会の汚い空気じゃ見えないのかな?
交差点の信号待ちで
ふと見下ろす足元
踏まれた煙草と
俯く僕の影
同じ姿勢で向きあい
おじぎしている
僕はなにをするだろう
大きな自然のなかで
いまの悩みをすべてちいさくして
僕はなにをするだろう。
愛したい 愛されたい
抱きしめたい 抱きしめられたい
生きたい ....
先週末に桜が散ったばかりなのに
あなたは
物置から引っ張り出したビーチパラソル
具合を見たいからと
これ見よがしに拡げてみせる
どうやら使えそうだな
アルミパイプの椅子まで組み立て ....
首輪のついた犬を見た
空き地をうろうろしていた
もどかしい草のにおいに混じって
撒き散らされた欲望の言葉
首輪のない犬を見た
彼はなにかを考えてい ....
左手は吊り革の手錠に繋り
右手は携帯電話のボタンを押し
小さい画面をみつめる瞳は
今日も幻の出口を探す
その色を灰にもさせて
白くも汚して
さくらが蒼ざめていた
それが散っている
空の蒼はふとその刹那
宇宙の闇にも見えた
それは地上の海だった
きょうは清明だ ....
Emは後ろに座り込んで、新しく買ってきた消しゴムの角を使おうか使うまいか
と
ためらっている。
Emは久しぶりに街に出て、輪郭のぼやけた春の生温い空気に少しだけ辟易する。
....
春なのに
鈴虫が鳴いてるようだった
古くて白い建物の
裏の方から聞こえてるようだった
この庭で
子供たちとよく遊んだものだ
木がひとりごとを言って
泣いてるようだった
帰り ....
子供の頃のように
過去も未来も関係なく
無邪気に笑う事ができたなら
きっと君に
好きだって
伝える事ができたのに
君の桜色のその泪
はらはらと散る前に
ほうきぼし
ほうきぼし
ぼくはつかみとる
ほうきぼし
ほうきぼし
油性ペンで名前を書いた
愛しているの
誰よりも貴方を
愛しているの
だから傍にいて
愛しいよ、君が
ずっと傍にいる
愛しいよ、君が
僕には君が必要だ
愛 ....
はら ほろ り
はらり ほろり
宵闇を淡い 焔で燃やす
桜花 澄む
幽玄 現前と古木から湧き立ち
しとやかな肌 剥がれるように
はら ほろり はらり ほろり ....
私の
心の半分は
麻痺しているので
触れないでね
痛い、とか
冷たい、だとか
そちらの側では
感じられない
ただ
ぴりぴりとしびれるような
ここでない
どこかの空の
....
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