彼女がいやなのは
その事柄よりも
それを知らないでいる時間
彼女がいやなのは
戦わずして逃げること
彼女がいやなのは
無視されること
人は傷つきすぎると
誰もが自分 ....
080408
今日も、
わけのわからないことを書いている
わけがわからなくなって
わけがわからなくては困るから
わけがわかるように書こうとして
わけがわ ....
東京は
雨の音だから
なにかにあたる
音だから
なにかに裂かれる
音だから
東京は
雨の音だから
桜は薔薇科
Prunus jamasakura
じゃまさくら、じゃないよ やまさくら
あんな硬い造花みたいな花と
ふわふわほわほわのピントのあわない花と
根っこはいっしょ
自分勝手 ....
ああ 世界はこんなにも夢想に溢れている
めくるめく英雄譚と
燃え上がる恋愛劇と
固く結ばれた友情と
ああ 世界はこんなにも夢想に溢れている
夢想は果てなく
憧れは限 ....
オレンジと
アップルと
互いの唇を結ぶきらきらの細い糸と
つぶして
歯で
たらして
口移しで
かきまぜて
舌で
私は、
冬ワインとする
おはよう
今日も良い天気
ちょっと早い朝
太陽におはよう!
みんなおやすみ
思い切り背伸びして
空さえも掴む力を充電
光いっぱいの朝
小鳥におはよう!
みんなおやすみ
さえ ....
冷たいけれど、やわらかくなった四月の夜風が頬にあたる
あなたにもらったこのカシミヤのマフラーももうしまわなくちゃ
消えてしまいそうな、薄紅
二十歳の春が来て、それはあなたと出会って三度目 ....
春の先触れに咲く木ノ花のように、あなたが愛しい
静かな問いかけにせせらぐ若葉や川面のように、あなたが愛しい
暑すぎた夏を笑う木漏れ日の声
雷が鳴って、雨が降り出 ....
犬が
二匹やってくる
白い犬が
白かった
かつての犬が
僕は白い
家に住んでいる
犬として
犬を守る
存在として
まだ白かった頃
彼等もまた
白かった
僕がま ....
二十代の頃。駅を出てパチンコ屋の横をすり抜け、剣池へと続く緩い坂道の途中の小さな倉庫で働いていました。昼はお皿だけおしゃれなお好み焼き屋とか、ちっぽけな食品スーパーのお総菜とか。定期券を使って駅の中に ....
眠れぬ夜を越え辿り着く時
身からこぼれる無彩色な雫たち
こぼれるほどに身は透明になり
私はついに記憶を失う
この狭間の中で
行き着いたのは鏡の世界
映し出された情景 ....
極論を語るなら
井戸から水を汲んでも
砂漠を歩くには 少なくて
優しさの濃さを 知らなきゃならないのだけど
そうそう汲み取れや しないもので。
花の中においでよ、と
言 ....
直下型地震がくるんだって。
学校にいたら確実に私は死ぬだろう。
おんぼろ校舎ごと全員死亡だろう。
と NHKでシュミレーションみながらぼんやり。
でもどこかで
いやもしかしたら自 ....
胸に染み込む言葉は
とても暖かで
いつも頭でかっちの僕の脳を
愛撫するようです
特に好きな詩人がいるわけでもなく
こうして詩を書くような柄でもないのですが
ただ
....
足元の砂のことは気にしないで、ゆっくりと時間をかけてここへ来て、まるでふたりのあいだにとてつもなく手強いドラゴンがいるみたいなシチュエーションで、この短い距離をあたたかな緊張で満たして欲しい、時刻 ....
見上げるその顔が呆けたように可愛らしかったので
全力で咲いてみました
飲み食い歌うその姿があまりに可笑しかったので
一斉に咲くことにしました
そんな私の過剰な演出は
すべてみ ....
昨晩、眠れない僕に
妻が言い訳を考えてくれた
励ましの言葉はたどたどしく
いつものように
ありふれていた
外の方から
雪かきの音が聞こえてくる
真夏だというのに
人は忙しく ....
{画像=080407223859.jpg}
遠い日に想い出すことはなに?
近い日に想い出すことはなに?
振り返りながら君は笑って言う。
なんだろ、何かあったっけ。
真に孤独である意味はな ....
溝が流れの通り道
濁りの淀む
吹き溜まりには枯葉
それでも雪解け水は
地上へ
いななき駆け下りる
暖かさの消えた夜
水面の波は途絶える
幼い土の寝床の中
凍えるに違いない朝を ....
このまま
ここから一歩も動くことのないまま
どこへも行くこと無いまま
一人のまま
終わってしまったらどないしょ
なんにもなることもなく
誰にも喜ばれることもなく
何にも残さず
ここでじ ....
年を重ねる度に気付かされ 恥じる
無知なことの愚かさ
自らの殻を閉じて 懸命に生きることに励めば
独りよがりだと,誰かが呟く声が聞こえた
地球と年月の巡りとはひどく残酷でおもしろい ....
見つけられずにいた輪郭
朱の陽と聴き慣れたメロディー
どこか淋しげな砂の中で交わる
縛っていた想いは風と同じ
少しずつ柔らかくなり
解かれ
移る
確かめた後ろは
綺麗に整理され ....
布を
紡ぐように
想いと
想いを
重ね合わせて
あなたと
わたしの
生を
紡ぐことが
できるでしょうか
なんにもない
白い
世界に
鮮やかに
血のような
朱色の
時 ....
もし
ほんとうに
うまれかわったり
できるんならさ
わたし
きみのおよめさんになりたい
きみとけっこんして
まいにちおべんとうつくって
いってらっしゃい
ちゅってして
ゆうごは ....
この佳き四月
うららかな休日
外れた唄を
大声で歌う
赤ら顔の親父殿
なるほどあなたは相応しい。
見ろ
空は青い
花は白い
幹は黒い
お前たちは
その疲れたこころの
ほ ....
マリーは笑うために呼吸をしているんだって、誰かが言った
マリーはお気に入りのおもちゃのピストルを手に持って
後ろ向きのあいつと、しゃがんで泣いているあのこに銃口を向けてた
弾丸は飛ぶわけないし、 ....
ゆるやかにおしよせる
終わりは
悲しみを伴わず
知らぬ間に訪れた
小さな
哀しさと
大きな
喪失感は
どうすることも出来なかった
さようなら、と小さく口にする ....
釣竿折れた
ぽっきり折れた
イブニングの宴に取り残された
ボクの心も
ぽっきり折れた
慣れぬウェーダーで
ヨチヨチ歩き
岩場の傾斜に
足がくじけて
手にした釣竿
手と岩の間 ....
どうしたらいいかわからないくらい
切なくなると
わたしは乳房を切り裂いて
「切ない」を取り出して
腹を空かせた羊の
エサにでもしたくなる
いくら「切ない」を上げたって
羊は真横についた目 ....
4236 4237 4238 4239 4240 4241 4242 4243 4244 4245 4246 4247 4248 4249 4250 4251 4252 4253 4254 4255 4256 4257 4258 4259 4260 4261 4262 4263 4264 4265 4266 4267 4268 4269 4270 4271 4272 4273 4274 4275 4276
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.51sec.