僕の黒い革靴と
君の銀のパンプスとが
白黒市松模様のなめらかな床の上を
並んで踏んでゆく
とうとう此処まで来たんだね
誰も居ない 此の世の果てのバルコニー
数メートル先 白い手すりの向 ....
体の水分が78%ほど麦芽になったんじゃなかろうか
庭では鳩が騒音被害をもたらし
ブラウン管では官僚がこれまた騒いでいる
両親は既に他界
そして今祖母が死に向かっているそうだ
なんだかあべこべ ....
080413
あめがふってきたので
あめがふってきたので
あめがふってきたので
雨が降ってきたので
今日のフリマは中止です
音の無 ....
今日も私は甲板に立ち
{ルビ何処=いずこ}の空か知らぬまま
一面の海を眺める旅人
手にした杯から
見下ろす海のさざめきへ
ひとすじの{ルビ葡萄=ぶどう}酒 ....
赤い夜明けの子守歌。
青い果実が交わす密談。
緑の森に蝶の舞う音。
黒の墓場に響く慟哭のオペラ。
白兎が沈む沼のため息。
黄金の地平を巡る聖歌。
君は歌いながら旅をする。 ....
{引用=時計の針なら 少しのあいだ
止めておいてあげる
だから
世界を愛した子供らよ
駆けて
遊べや}
(一面のひまわり畑
おまえたちは
その中 ....
闇に浮かぶ小さな橙色の下、
母は今日もいびきをかいて寝ている。
ぐう
母のいびきは、しかしながら母らしく控えめである。
中年女性のにおい。
皺が増えた、と、三時間ほど前、鏡を覗き込み呟いてい ....
{引用=?}
ルフトハンザが掠める
世界のわきばら
ねじれちゃって
うめく
{引用=?}
穴に咲く
アニサキス
....
{引用=ケンタウルスの夜に
ケンタウルスの夜に
星屑を降らせよ
砂糖菓子のように甘くかたまって
壮大な橋をつくれ
研ぎ澄まされた露を舐めて
硝子の角を指先に絡ませて
....
ぽたっぽたって、
さくらが自殺してるよー
去年の知恩寺の廊下にのぼって見ている
真っ暗な庭で
夜中はきちんとほうったらかしにされたいね。
そのほうが、ずっとやすらかできれい
さくらの蕊がピ ....
{画像=080413012058.jpg}
ただ
生きているだけで、
疲れただなんて、
ぼくもいったい
いいかげんなものさ。
二十三の
ぼくの人生なんて、
いったいなんなんだろうと、
....
かみさま、
かみさまはつくるもの
だれかがつくったかみさまなんかを
あいつらはしんじきっている
ぼくはみえないかみさまなんかをしんじるより
いまめのまえにいるきみをしんじたい
....
他愛の無い言葉に紛れた
温もりに微かでも触れたくて
いつもよりおどけながら
どうでも良い話題を振ってみた
事情も聞かずに笑う声が
わざとらしく作られた優しさよりも
草臥れた心根に染みて ....
見ないでくれ、と
言わんばかりの波の光に
同じ波長を持って感嘆した
素晴らしい嘔吐だ!
(あと、どのくらい乗るのだろうか)
デジタル時計が点滅する
60のテンポ、生活のリズム
落 ....
カフェベローナ
カフェベローナ
深夜の丸太町通りで
ひっそりと灯ってる
カフェベローナは、
24時間営業ですよ こんなところで
あたしたちはいつも出会ってしまって
いい加減 気付かないふ ....
このぼくで、生きていく
天井に 暗がりで光る星のシールをはりつけたのは
たしかにシェルターのつもりなのでした
天の川みたいにね
あたし あちこちにひっぱりまわされたくないから
みんなが勝手にまわってくれたらい ....
地下鉄に住み着いた雉は
夕暮れの人ごみに混じる
500ページを越える雑誌の角にとまり
まだ見ぬ乗客を待っている
スーツ姿の男女が流れ込む停車駅で
誰も気にとめるものはいなかった。
誰も ....
それでも僕が君の手をとるのはきれいな気持ちでもなんでもなく
ただそこに君がいて欲しいからで、つまり
理由がどうのって話じゃないただの僕のエゴというわけなんだ
僕らはときどき流行のドラマを信じ ....
公園ベンチの裏にして
月光こぼれた
のですから
例えばこのマンホール
つまりは東京くるぶしも
ぐぁぁん
響くわけですよ
ひざが笑っておりまする
それでもステップ踏みませば
....
駅前の信号待ちで
電柱に取り付けられた
盲人用信号
杖を持つ白抜きの人の絵
その下の赤いボタンを
無性に押したくなる
{引用=目を開いても盲目 ....
三十年の間
一つ屋根の下ですごした
八十八の祖母が
悪性腫瘍と知ってから
街を歩いて目に映る
すべての人が
やがては空に吸い上げられる
幻の雫に見える
曇り空の果 ....
¥4000〜¥5000で
女性に頭を触られる店
なおかつ
お話できる店
美容室
美容室で
興奮しない男は
信用しない
いちばんはじめに遡ったとして
今までずっと片すみに
咲いていたのだろうか
つりがねが揺れるたび
薄皮は内側から剥がされ
はら はら
こぼれ落ちる
ただ見つめる
伸ばした手で何も ....
夢を見た その後に
このあめ玉の甘さを知る
さきほどあなたが
私に託していった
お別れの品
悲しいことがあれば
あめ玉はすり減り
嬉しいことがあれば
あめ玉は大きくなる ....
桜色の空
其処に揺蕩う風
向こう見ずな春が
騒ぎ立てている
降り出した雨
冷たさに躊躇う僕
ビニール傘から透けた
世界は輝いていた
想像以上の現実は
常に狂ってる
言葉 ....
見えている終着地点を目指してみて
ときおり、きこえた、きみの、こえ
『まださみしいんだよ』
全ては逃げるためなのだと
分かり切った言い訳をさけている胸に押しこんで
カメラのレンズにう ....
自ずから成る
耕作の係数に支配された土
この土地に極楽鳥は野営し
その雫で濡れた重たい巣をいとなみ
静かに沈んでゆく ぬくもり
作物を繰り返し保っている
土力の茶色に緑は
....
めんどくせぇー
めんどくせぇー
めがいてぇー
目が飛び出る
めんどくせぇー
めんどくせぇー
めがいてぇー
目が飛び出る
オナニー馬鹿してた男がイケなくなって死神に見放されて永遠に年を取 ....
では、おやすみなさい
うおー、妊娠したー、ふざけんなよあの男ー
まじっすか!
どうも、こんばんは
ドイツ在住の22歳です・・・
ねむい・・・
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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