ごらん、あれが銀河というものだ
今日みたいな湿った夜に
こんなにくっきりと見えるのは
とても珍しいことなんだよ
僕は君たちに星は動いていないと教えた
地球の自転の見かけの動きなのだと ....
先端へ向かう
先端にはぎりぎりの刹那がある
意識の
肉体の
先端には果てしない落下への幻惑がある
ありふれた机の先端にさえ
底知れぬ奈落がみえる
先端の先へさしだすのは祈りだ
それが無 ....
仕事の帰り道
遅くなって借りた傘をさすと
すこし前を地下鉄のとおい駅まで
歩いて行くふたりは
みんなにこそこそかげぐちを言われてる
おんなのひとのほうはついこないだ
離婚した
おとこ ....
青白い空に僕が飛ぶ
青白い空に僕が飛ぶのだ
明け方の淡い夢の様に
暮れ方のカゲロウの羽ばたきみたいに
青白い空に
青白い空に
息をし始めてからこ ....
期待して、裏切られてを繰り返してきた人生だった。
それでもまた、期待してしまう。
幸せな日々を。笑い続けられる将来を。
僕が時々
夕食を買いに行くマックに
いつも立っているクルーの女の子
いつもオーダーを取りながらも
唇が乾くのか単なる癖なのか
唇を湿らすように舌を
チラチラのぞかせる
唇から漏れ ....
寝ている隙にブーツの中のにおいを嗅いだ
気が遠くなるという言葉の意味を知った
君を好きな気持ちに変わりは無い
寝ている隙に鼻毛を抜いてみた
殺すぞゴラァと胸ぐらをつかまれた
君を好きな気 ....
頭が悪いから割ったの
罪の意識が芽生えたわ
今じゃすくすく育って森みたい
私の居場所なんて水餃子の側で水餃子を食むしかないから
オルゴールが鳴り終わるまで息を吹いていたのだけれど
煮え立った ....
影なびくほうへ
路を曲がる
前も後ろも
午後になる
花の色と
名前を忘れる
すぐそばにただ
ひとつ揺れる
雨と雪が経ち
かたちは鳴る
すぎてゆく手に ....
すぎてはすぎる
曇のかたちを聴いている
水の名前に
拳をひらく
静かに紅く
夜へ降る曇
さらに暗く さらに静かに
さらに遠く さらに遠く
膝の光 銀の道 ....
みじめな欲望じゃけえ、今目の前で失うても構わん。ヒクヒク鼻を近づけて臭てもろても構わんけん、その代わり腰をくねらしたシルエットはきれいやと言うて。朝ごはんに作る味噌汁に何の具を入れるんか考えることだけ ....
{引用=
あるんだ、
のお前は、
....
コトリとした
小さな違和感を
いつもいつも大切にして
彼女は生きてきました
胸の中で
コトリと鳴るたび
どうしてだろう
と問いかけてきました
どうしてだろう ....
世界がもう少しちいさかったなら
お互いがお互いを理解することも
やさしかっただろう
世界がもう少しちいさかったなら
お互いがお互いに対して
やさしかっただろう
世界がもう少 ....
朝の一時
アップルパイと
グレープファンタ
出勤の男性
新芽が元気
明りの消えた電灯
新たな気持ちで
今動き出す。
鳥の声
朝日が暖かい
笹の音
アマリリスの笑顔
見えないように 幾つも隠していった
触れないように 何度も遠ざけていた
光よりも 陰よりも 離れた場所に
君にだけ 教えてあげる
ふたつにひとつ 秘密をひとつ
守らないで 背負わない ....
旅人は
暗い雲が垂れ籠める中
追いかけて
追いかけて
どうしても手が届かなくて
ついに追いかけるのを止めた
地球がまあるい事に気付いたから
雲の笑顔の隙間からは
....
春の日に 知らない色を びりりとやぶり
ただあかく塗り潰し
集めて君に突き立てて
これでも浮かれるかと問う
君 くろい髪ばさりと落とし
あか くらり
うすらいで
は ....
いつか みた 写真
花を食べる 仔猫
ねぇ 君。
その花は甘いの?
例えば
毎年花開く 木蓮の
絹のように白く肉厚な花弁
例えば
夏の百合たちの
....
聖火ランナー達の映像
聖火を運ぶということ
かつてこれほど人類が
外灯のしたその青白いカップル
感情は何枚もコピーされている
幽霊みたいなおまえの写メール
それ ....
点線に沿った生き方を始めて
今年で二十年になりました
僕は曲がりもせずに、1ミリもずれないで
同じ道を歩いてきました
時折吹く
雨の香りの混ざったぬるいぬるい風は
行っては行けない方 ....
揺れる
運命の場所で
神様の子どもたちに
優しくなでられながら
咲きたい場所で咲けるわけじゃない
揺れたいときに揺れるわけじゃない
けれどこの場所で咲いていくと
揺れていくと決 ....
君に惹かれて
ひかれて
ぼくの水面に波が立つ
君に惹かれて
ひかれて
あふれそうになる
この思い
だからぼくは夜が好きで
こうして夜更かししては
君に会う
その裏側 ....
ごめんね
君を失って知った
今更どうしようもない思いを
とてつもなく切ない気持ちを
「大切」と呼ぶこと
ありがとう
君と出会って
気づけた
憂いに寄り添うことが
「優しさ ....
「お前ひとりくらい入れるぜ」
急に降ってきた雨
折りたたみの傘が
小さくてごめんねと言う
持っていなかった
多分
雨は大丈夫だろうと思ってた
帰り道
何も話さないかもし ....
ずっと思っていた
私は何のために泣いていたのだろう
怖いから?
流れていくと思ったから?
涙はいくら流しても
痕を遺していくというのに…
ずっと刺さっていた
私は誰を思って泣 ....
闇夜に咲く花はきれいやね、と言うお前はこんな真っ暗なところで一体何を見ているというのだ、と僕は思うけれど、そうだな、と同意する。お前は満足したようににやりと品無く笑い、また夜道を歩き出す。その足先はい ....
十七年
経って今頃
ただいま
しても
虫のいい話とはわかっちゃいたことではあったけれども
無理やり思い出しながら
使い方確かめながらの
ご当地言葉じゃ
ギクシャクするのか
知らぬ顔さ ....
風の強い朝に吹き散らされた雲の放恣な広がり
僕たちの寝乱れたシーツのようだねという君を
横目に見ながら私は昨日身体の中で一度だけ
咲いた水の踊りを思い出そうと必死だった
テーブルの上に置かれた ....
帆
山 を 藍
葵 打 放 染
と陵 つ 物 埠の
辱 ....
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