病院に送られてきたスーツケース

しくしく泣いている

一人の荷造り

一人での入院

お見舞いに来なくていいと頼んだのに
やはり顔を見せた

傷つけず
サヨナラができるだろう ....
朝が来るたびに遠ざかって
後ずさりしていく、記憶の束を
水平線を越えてくる、光の波に
さらわれないように
抱き寄せる
さよなら、
さよなら、



特別なことなんて、なにもない
 ....
桜と梅が いっしょに咲いた
ばあちゃんが桜を見て
うめざくら
なんていったので
思わずぷっと吹き出した
笑ったあとで悲しくなった

あなたにも
いつか
桜も梅も
スイセンもヒヤシン ....
二人で夏の暮れに涼みに行った川辺は、
誰の手にも触れられなかった伸びっぱなしの草に
見たこともない虫が群れて、
それでも二人は楽しかった。まだ夏日の終わらない
暗い世界。傷をつくるのも怖くなか ....
格好好いと思う曲は
書き出してみたらなんだか不格好で
彼らの喉の奥で震えている空気は
自分がどのような言葉を
発しているんだろう、ということを
知っているのだろうか

歌え、伝え!
そ ....
サイレントミッドナイト
夜が怖くては人間にはなれないわ、と
仔狼を嗜める狼の母親
仔狼は自動販売機を仲間だと思うが
その反応の乏しさに再びいじけてしまう
サイレントミッドナイト
どこに ....
今というこの人生の一瞬


紙切れで縛られてしまった私は
あなたとの関係も
過去も
未来も
何もない
過去には戻れないし
たった一枚の紙に
未来という
無限に広がる大海原の可能性 ....
あなたは桜だった

溶け孵化し
桜の花びらに似せた羽根で
ちろちろ漂うモンシロチョウ

桜は高い
届きそうもなくて

飛んでいけたら
あなたの頭に留まってリボンになってあなたを飾る ....
「現代人と比べて
原始人は頭が悪い
縄文人も頭が悪い
平安人も頭が悪い
鎌倉人も頭が悪い
室町人も頭が悪い
江戸人も頭が悪い
だってみんな昔の人
人類は進歩したんだから

未来の人 ....
ペールオレンジ って
言い換えてみても
結局
肝心なところは置いてけぼりでしょ
そんなの
ちゃんちゃらおかしくって

反吐が出そう。
10日後
私はあなたに会いに行く

ええ、もう決めたの
だって約束したじゃない


10日後
私はあなたに会いに行く

なによ、もうチケットとっちゃったわ
今更言い訳しないで
 ....
地球のてっぺんから
百万発のロケット花火を飛ばして
高原でバーベキューなんかやってるような
さわやかな連中を追っ払ってやりたい
乱暴な音楽が流れ始めたら
ちぎれるほどめちゃくちゃに頭を振って ....
初夏の陽射しまぶしく

自らに課した
我が人生の一大事

聖書 日蓮御書 紐解いて

お二人とも簡素な比喩に秀でておいでだ

明かりの比喩 二つ


明かりを持ってくるのは、枡 ....
酸素を吸っているよ

少女が酸素を吸ってるよ

少年も酸素を吸っているよ


酸素を吸ってるよ 
酸素を吸っているよ



酸素は どこからくるのだろう
酸素は いつまで ....
傷があるんですと
ナポリタンを体中に塗りたくる
血にもならない やけに薄いオレンジ色で
むしろ夕焼けなんですと
ひき肉やパスタを弾いて
トマトソースの部分だけ残す

ミートソースの間違え ....
生きると死ぬの境目を生きて
それとは関係のないところで死んでいるのは僕だ

大きな箱と小さな箱
小さな箱を大きな箱に入れて二つとも持ち帰るよ

どこか空っぽだ

空っぽが充満してる
 ....
おれ達は絶対零度 マイナス180℃の世界だ

終わりから数えた方が早い
今から断崖絶壁に飛び降りた方が早い

俺たちは真夏の太陽
咽喉がカラカラで砂漠を歩き続けても
ずっと追いかけて来る ....
それがどうした
どうもしねぇ
どうもしねぇけども
気になった
それは何だ
それが何か分かっていたら立ち止まらなかった
通り過ぎた
頭が理解して処理した
白と黒の世界で納得した
灰の中 ....
わたしの愛はあなたの頭上で青く輝く
クリスタル製 箒星のように
わたしの髪の先まであなたに染まって
あいたくなければ、わたしはあなたを越えることもできるのよ
わたしの髪に誓って

 ....
オレンジに闇が曳かれ

精神のカルテ

群青に染まる

僕らかけがいのない宙


地球での

それはお話しか

死ぬまで

生きているのか


オレンジに闇が曳かれ ....
この詩はいいな
栞を挟んでおいてじっくり読もうお茶を飲みながら
後で

しばらく前から
こそりと胸の奥で隠れて
それを書けそうな気がしている

この期待だけで書いてきたんだ

紙の ....
 
消防署の隣に
積木で家を造りました

小さな家でしたが
お祝いにひとつ
ほおずきを添えました

出会ったときには
もう家族でした
 
料理 塗料 におい
あとずさり あとずさり
ただ目に入るだけの曇
はじまりそうで終わる夕暮れ
水たまりも風もないまわり路


低いざわめきのあつまりが
ざわめき以外を持ち上げる ....
暑いのきらい いら
汗かくのきらい いら
残りひとつ
いら 三つで
あのひと爆発

扇風機にあーってやって ほう
かき氷で頭きーんってさせて ほう
残りひとつ
ほう 三つで
あのひ ....
都会の大通りに面したアパートのベランダは
驚くぐらいに黒い砂埃に塗れている
5階にでもなれば鳩まで糞害をもたらす
煙草を吸わない僕の部屋に君がいる
朝になるとこっそりベッドを抜け出し
黒いベ ....
   一面に広く冷たい月の砂丘を
   春先の空に見つけること
   教えてあげたこと
   知ってほしくなかったこと
   手紙を一枚だけ書いて
   そして出 ....
世界は卵の内にある 
遥かましろい天上に 
緑のひとが出口へ駆ける 
「非常口」の表示はあり 

いつかあそこに罅が入り 
殻の割れる終わりの日まで 
人々は{ルビ永遠=とわ}を知らず  ....
今日はポイントデー
ついつい買い過ぎちゃったみたい
殺傷能力は一人前よ
エコバッグからネギ。

月イチの被害者
ニュースでよく見る殺人事件みたい
生まれくる尊さも知らないのよ
無残に割 ....
それに名前をつけるほど俺は暇じゃない、そんなものは勝手口から外に放り出してなかったことにしてしまえよ、そんなもののことをいつまで気にしているんだ、トウヘンボクめ
気にしなくちゃいけないも ....
君と僕の
柔らかすぎるところは
交わりやすくて

忘れているわけじゃないけれど
柔らかすぎるがゆえに
止まることができなくて

傷ついたと言われるまで
君に言葉を投げてしまう

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
@スーツケース貴水 水海108/4/22 22:38
グッバイベイビー望月 ゆき7*08/4/22 22:06
悲春池中茉莉花5*08/4/22 21:00
漂着/083/500文字の本棚ピッピ608/4/22 20:02
眩暈、耳鳴り、虚言症/096[group]208/4/22 20:02
サイレントミッドナイト/035[group]208/4/22 20:01
今というこの人生の一瞬夢乃 綴喜008/4/22 19:51
埋葬の日にあぃ2*08/4/22 19:34
タ・パタ・パタン・パターン木屋 亞万1*08/4/22 19:33
はだいろ明楽508/4/22 19:09
10日後の行き先友子108/4/22 18:47
流れ星降り注ぐ静かな夜に革命がはじまる大覚アキラ7+08/4/22 17:23
聖書と日蓮御書は・・・・アハウ4*08/4/22 16:05
酸素を吸っているよ北大路京介11*08/4/22 14:46
風景に消える心狩心3*08/4/22 13:55
グリッチ白井陽介008/4/22 11:22
右往左往狩心4*08/4/22 10:20
循環1*08/4/22 10:19
terrapin[group]逆島夢子108/4/22 9:44
僕らかけがいのない宙吉岡ペペロ908/4/22 9:42
神の下で詩のワルツを[group]よしおかさく...2*08/4/22 9:02
グッバイベイビーたもつ7*08/4/22 8:55
ノート(夜とかわき)[group]木立 悟208/4/22 7:25
ごしんせつFUBAR4*08/4/22 5:24
黒いベランダ智哉108/4/22 3:55
真空の鎖骨5*08/4/22 1:46
服部 剛208/4/22 1:39
月イチの被害者相羽 柚希2*08/4/22 1:37
それにそれはあっという間に思い出したというだけのものになって ...ホロウ・シカ...8*08/4/22 1:27
諍いのあとでkauzak6*08/4/22 1:12

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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