いつものように
バスを待っていたら
象がきた
大きな耳のようなドアから乗る
いつもの道を
いつもどおり走っている
だが停留所が
いつもとちがう
パンパス三丁目 オアシス北 ....
How does it feel? だなんて
そんなこと言わないでくれ
四面楚歌を詩に和えて
僕はボブディランを泳ぐ
言葉遊びでニヤついて
スネアの音で浮ついて
どこへも行かず
....
全てを吐き出してしまった
何かが身体を這い出す感覚
これから何が僕を締め付け
殺しにかかるか分からない
泣きたい場所は何処か
本当とは何か分からないが
必要なものだ ....
君は 必死にボートを漕ぎ進んでいるんだね
でもボートは後ろ向きで前に進むんだ
いつか必ず 大きな船で舵をとるんだよ
あなたはいつも 牙を剥き 鋭い爪で私を威嚇 ....
庭に植えた柿の種は
その後
いっこうに音沙汰がなかった
毎日欠かさず水をあげたのに
うんともすんともいわなかった
ひょっとしたら
間違えて王冠を埋めたのだろうか
上下さかさまに植えて ....
夜
目が覚めて
胸がちぎれてるんじゃないかと
思った
なのに
体はなんの異常もないし
胸もちぎれてなかった
本当にちぎれていたら
少しは優しさに触れたろうに
何かが
桜の木にぶらさがってる
よく見るとそれは
何か、というよりも
転勤してきた
部長さんであることかわかる
かわいそうに
あんなにあかく染まって
誰もが桜だと思う
帰り ....
ことばとかことばとかことかことばとことばかことことばとかこことかことばことかばとかこことかかことことばとかことばかとかことばとばかことかことばとかばとかことばとかことかばとことことかことばとかこことか ....
あなたは変わらず
ぶっきらぼうで
歯に衣着せぬ物言いが
むしろ心地よい
十数年ぶりに席を並べて
仕事をする
あの頃とは
立場も背負っているモノも違うけど
変わらぬことに ....
記されないように
ささやく言葉が
ブランコを揺らすから
さがしている
鎖のゆがむところを
あなたの手が
握りしめている場所だ
視線がある、猫の
滑り台の上で
力 ....
ざくり、ざくり、という音で目が醒めた。
白い壁紙が窓から入る柔らかな光を映している。
わたしは朝一番の仕事を思いだし、慌てて起き上がった。
枕元には、寝る前に見なおしていた写真が散らばってい ....
ごらん
空が青いのは
海が青いからなのか
それとも空が青いから
海が青く見えるのかわからないだろ
正直そのどちらでもなくたっていいくらい
確かにそのどちらでもないのかもしれないし
そ ....
同じ様な空の下。
僕は、君の涙を拭えない。
声さえも、届かない。
僕らを繋ぐ電波は、弱くて。
気持ちだけじゃ、時々不安になる。
多分、同じ空の下。
繋がる心は、 ....
どちらだ
介良か
国分寺か
ふるさとは
どちらだ
足の裏をくすぐる
懐かしさと
頭をよぎる
寂しさと
うどんの味が違う
たこ焼きの食感が違う
空が広す ....
手がちぎれるくらいにのばしてみる
空 に
とどくわけないの に
そんなことは知っているの に
ふう、と窓に息をふけば
くもる
・しばらくだけ、くもる
・また、みえてくる
どっち ....
湿った夜の破片が
蝙蝠となって折れ線を描く
低く、低く
やがて来る、雨と
灰色の朝は
かなしい、という色に似ている
里山の懐に
ちいさく佇むそこ、は
永遠の黄昏に向かい旅立 ....
いま詩を書くということに対して詩人は触れれば剥がれる廃墟の塗膜
みたいな瘡蓋を額縁に飾って「この傷は治りかけです」と注意を促す
斜に構えたシンキングタイム理解し合えないことを前提にした会議は
今 ....
0時過ぎの残業を終えた
更衣室のロッカーに
凭れて座る栄養士
青白い顔と体をつらぬいて
うっすらと立つ
ひとすじの葱
誰かにおやすみと言って欲しいのですね
そうじゃないと
また眠れないのですか
せっかく作ったゆりかごから
落ちてしまうでしょう
1本だけ寂しげに咲く
赤い椿
は ....
街を歩く人たちの話し声や、靴の音
何か分からない音、無言の音
音という音が一緒になっているんだ、と雑音は語りかける
目に映る街がチカチカしてのだ
雑音に苛立つばかりではない
真昼だ ....
使い古された祈りのように
どこまでも机が並んでいます
その先には針葉樹林があって
仲の良い母と子が
なくした傘を探しています
木洩れ日が揺れて
ときどき音なども聞こえてきます
「ひでぶ!あべし!あちゃちゃちゃちゃあ!」
歌舞伎町のライブハウスで
登場した幕間詩人の
雄叫びを聞いた翌日
職場への道を歩いていると
古びた赤いポストの下に
「北斗の ....
赤信号になったので
立ち止まり
振り返って戻った壁に
額をあてる
腐った蜜柑になっていた
昨日の自分の嘆きを
冷えた壁は吸いこんで
振り向くと
信号は青になり ....
世界で一番劇的な夜、春嵐の放物線で恋が終わる。誰にも届かないシトラスグリーンの鮮血に、小麦の焦げる匂い、聞きたくない雑音を消す爆音をなくしたまま、漂流しようにも浮かべず、ただ、だらだら弱音 ....
草の葉が
風にゆれて
風景と対峙する
その葉のさきに
とまる爬虫類の眼に
やどるのは人だ
さようなら
葬列のむこうへ
風はゆくが
寂寥とした気配に
残されたものは
石積み ....
街路樹に縫い付けられた
君の叫びが
空に
ゆっくりと沈殿していく
天気予報は午後から雨
いい音は
まいにち変わる
天気で変わる
時間で変わる
気分で変わる
いい音は
うるさくない音
いい音は
静かな音
いい音は
こころにしみる音
いい音は
こころをうごかす ....
火は 一種類のために 婚姻してしまい
又は 燃え尽きるまで 一斉に種を埋没させ
灰すらも そこには かけられない
一本の樹木が 夏に 照らされ
糞を垂らす ゆっくりと
穏やかな 春は ....
きみは知っていたはずだ
いつまでも続く四月の午後
ぐっすりと眠り込んだきみの額に
ぼくの夢は文字をつづった
きみは知っていたはずだ
森はとうとつに緑の下着をまとって
ふりむくと花はひら ....
t he sa me
t he s am e
t he sa me
t he sa me
t he sa me
th e sam e
....
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