海辺で

***

あなたは
丁寧に研がれた小刀をひとつだけ持って
後ろ髪をひと房ずつ殺ぎ落としてゆく
かさばるから そういう理由で置き去りにしたのは
一度だけではない だ ....
 
 
 
白い壁を伝って
流れ落ちる静かな響き
桜まで飛んで
ためらい無く散った
 
今日も街は曇って
ひらり浮かぶ壊れた羽
桜まで飛んで
溶け込めずに落ちた
 
 
涙 ....
昔この部屋には猫がいて
そして死んだの
雨が降り出して心底恨めしかった
だから押入れは掃除しないの
黒い雲がかかると息苦しくなって
軒下や車の下や物陰が気になって仕方なくなる
 ....
光が後ろへと流れてゆく。

しばらく眺める。

光は止まることなく
後ろへと流れてゆく。

なにもできない
僕を気にも留めないように。

明日になれば
どうにかなるだろう。

 ....
ふらふらと 
京都から帰ってきた
 

またウイスキーを一瓶、
一気に飲み干して 

そうだな 
俺は俺を殺したいのだと思う 

今はそんな夜 


また見たいな ....
他人が特別じゃなくても
自分が特別なら
それでいいじゃないか。
うるせえ!!!!!
と思い切り叫んだそちら側には誰もいなかった
ただ僕は思い切り叫びたかった

悩ましい午後の校舎、窓。

美しいとbeautifulが同義でないことに今さら気づいた
天 ....
コンソメ味は嫌いだ
映画館で食べるピックアップは
チーズ味が基本だ
お兄とあたしはいつもチーズ味で
映画を見ていた

あー
お兄が中学校にあがったころ
いきなりコンソメ味に手を出した
 ....
心の中では頑張れって言っている
でも言うだけで
無意味な質問を繰り返しては
自分を嫌いになっていく
 
鏡に写った自分は
いつかの自分よりも歳をとっていて
素直さだけ忘れてきたかのように ....
                      光
こここここここここ            光
       ここの          光
         のの 世 でで  光光       ....
隙だらけの牢獄で、
僕と君は、
鬼遊び、
逃げ出す役は僕なのでした、
やがて、振り返ると、
立ち入り禁止の看板に身を潜めた君は、
境界線の
白い側を餞
黒い側を赦し
として、最後 ....
?
まだ柔らかな朝の光を受けた街は
サッパリした顔で無防備に佇んでいる

夜に息をひそめていた澄んだ空気を
胸いっぱいに吸い込みながら歩きだす

あらゆる事が起こり得る一日の始まり
だ ....
「何で俺に言うんだ!」
「俺には関係のない事だろう!」
「メーヴェに乗ってマッハ10でルパンしに行けたらいいのに!」
「でも幾らなんでもその距離じゃ無理だ!」
「俺が弱みに付け込んで押 ....
近づく夏の気配に
風は
荘厳なパイプオルガンで
真実の歌をうたう

季節の波間へ
消えかけながらも
風は
光 いざないながら
真実の歌をうたう
人は皆
かがやく星だ

たとえ何億光年もの孤独を
抱えていようと
その光は
いつか誰かに届くだろう

たとえ涙していても
太陽の光で月が輝くように
微笑めば
いつか微笑み返してく ....
机がたくさんならんでいて。


なぜか そこに座らなければならなかった。




ドアを横にうごかしたら
同時にココロの奥でいやな音が響いた。

足を一歩 ....
ちょっと時間がかかりますよ と言われて
会社の休みの日を 指定した歯医者
歯を抜くなんて 何年ぶりだろう
朝から麻酔注射の痛みを思い出した

テレビでは オリンピックの火が来るため
商店街 ....
久し振りに空を見た。 扉を見つけてから5年
最初に見つけたのは空気
静寂にひきつけられて

扉の向こうに見つけたのは香りと存在
何度もつつまれて少しずつ確かめた

時間がたどり着いたのは確かな青
くるまれて ....
手にした本の 
次章に開く一頁は 
思いの他に重い 
一枚の紙であった 

「見知らぬ作家」の 
手にした筆が 
開いた頁の余白に描く 
自らのあらすじを 
誰も知らない 
この胸からすぐに薄れる 
「決意」の文字を 
もう一度 
彫刻刀で、私は彫る。 

自叙伝の{ルビ頁=ページ}が 
いつまでも捲れない 
薄っぺらな冊子にならぬよう 

一冊の本を開 ....
むかーし むかしの頃から続いている
どうしようもなく
機械的なこの営みは
痛みをかくして
笑っているようであります

健やかな苗木を育むため と
頭ではわかっているのです
だけど ここ ....
昔の恋を懐かしみ
遠い日の
あの気持ちがあふれだす

淡い恋心を思い出しながら胸に秘める

目の前のあなたは
そんな私を知らない


優しく私を抱き締めるあなた

私の胸と
 ....
瞼が世界の彩度を盗んでしまったんだ
春風が私の温度を奪ってしまったんだ

目覚めの銘柄は“拍手”
ネオンが傍で瞬いたら郷愁

喉仏 刺してゆけば善い
一瞬で貫くのに然したる迷いは無い
 ....
僕の目の前から
  背を向けて飛び立った天使は

 今どこを行くのだろう


行き先も告げず 僕を振り返りもせず
 ただひたすらに空だけ見つめて

僕にはただの青空にしか見えないけれ ....
{引用=
静かの、川が
逆流する
しなやかな動きの連続で
えたいの/知れないものたちが
反射するから
少女は、もう一度
夜を怖がらなくてはならない
そういうものなの
と、 ....
五月のわたしのルール


肉は肉屋さんで買う
魚は魚屋さんで買う
コロッケはあげたてを
おでんは味のよくしみた
やきとりはけむりで見えないくらいの

とてもシンプルなこと
この ....
つつじの色が かおる
太陽はもう ますます赤い
濃い影を 引き伸ばすのは
夕暮れ

人々の足は 軽やかに家路へ
山際に迫る日を追い越せ

あぁ、あぁ

窓の外に
まとわり着くよう ....
少し知った
単調なメロディ
いつまでも奏でてる
組み合わせの世界

格子縞の
純白と漆黒が
灰を織り成して
真実に近付いた

走り出した景
追い掛けたまま
少しずつ擦れていく
 ....
手を繋げるほどの距離でもなく
見つめあえるほどの、位置でもない
でも、思いあえるほどの湿度や時間が
僕たちの間に満ちている

言葉が、雨みたいに降り注いで
それは数列の大地を黒く湿らす
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
Innocent/AdolescentUtakat...508/4/28 5:46
涙、街に咲く蟹太郎408/4/28 2:46
saccade鎖骨2*08/4/28 2:43
光が後ろへ流れてゆく。xたろおx2*08/4/28 2:20
じゃあ、またわら22*08/4/28 2:19
一文xたろおx108/4/28 2:18
僕の感受性 君の感受性NOEL008/4/28 1:48
ピックアップnaru108/4/28 1:23
今、あるところに青井 茜4*08/4/28 1:18
腕を食す時井岡護0*08/4/28 1:07
308/4/28 0:49
天気予報は雨[group]kauzak8*08/4/28 0:36
ジョニー虹村 凌0*08/4/28 0:19
真実の歌を 風は春日野佐秀2*08/4/27 23:36
人は皆、かがやく星だ308/4/27 23:34
そして決壊する水辺。ばら008/4/27 23:14
砂木7*08/4/27 23:10
久し振りに。すぬかんなが...308/4/27 23:09
mayaco108/4/27 23:08
「 自叙伝 」  服部 剛308/4/27 22:43
本に入る 208/4/27 22:33
間引き明楽2*08/4/27 22:17
ごめんね舞狐7*08/4/27 20:43
ワイングラスaidani...108/4/27 20:41
天使明香璃208/4/27 20:39
水死体と黒点と観覧車しもつき七25+*08/4/27 19:45
五月のルールふぁんバーバ...608/4/27 18:53
春の夕暮れの襲来naho108/4/27 18:31
the world of piecesくろね008/4/27 17:40
_rabbit...7*08/4/27 17:15

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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