その川の子供の神様が
いつからそこに居たのかは
神様自身にも分かりません
気づいた時にはもうそこに居て
そのほかの子供の神様や
村の子供たちと楽しく遊んで暮していました
村の子供たちが夕方 ....
なにもきかない
なにもきかないで
ぼくの目だけ見て
・
遮断機がおりる
ぼくの前で
引き裂かれる
地図の裏側は
ただ白いだけじゃなかった
・
....
素敵な夢を描いたよ
君が知ることもなく
この部屋で眠ってた
信じられるものは近くにない
他人から得るものは大きいが
実行に移すのは気がひける
選択肢はまだ現れない
分岐点はまだ先 ....
知ってても言わないことは
自分の奥深くのもの
寂しがりやな子供のように
我を忘れる
そんなことも あるだろうと
遠くてもいつかは叶うと信じて
空を見て 空に問う
....
甘いうっとりする
メロディーを聞く
クーラーの下
ロイヤルミルクティー
宝石の輝き
しゃれた服
楽しい時間
優しい気持
風船プカリ
大笑いの声
花のお話し
葉の深呼吸
....
どんなに楽しくない日々が続いていても
楽しい日を楽しまないやつは
敗者だ。
そして
楽しい日を楽しんだやつこそ
勝者なんだ。
お疲れ様
お仕事ご苦労様です。
夕食の用意ができています。
今食べますか?後ですか?
今日は何かありましたか?
誉められましたか?
叱られましたか?
お客様は喜んでいましたか?
....
何だか分からないけど
言葉で「定義」すると安心する
分かったような気がして来る
分からないモノやコトの凹にイミを充填する
定義しなければ前に進めない?
進むために何でもいいから充填する
ご ....
あきれるほどの
真っ直ぐさで
ちょうだい
なりふりかまわずに
その身体ごと
ぜんぶ
咥えられたままで
ただじっとしている
情けなさも
情けないよって
口にしてみれば
なんとなく
....
咲く花の
けして人には創り出せぬ
神に与えられし うつくしさの
やわらかな色も形も質感も
愛しく思う感情の裏側で
ひっそりと息づく
“この手でうつくしい花を潰し、
....
静かな部屋の中
マドラーでかき混ぜて
カラコロと氷の音
黒と白のモノトーンの部屋で
琥珀色だけが鮮やか
めずらしいじゃないか
あなたがウイスキーなんて
あまり飲まない ....
残像として揺れるふたりの影が
この揺らぎを生む要因であることを感じ始めていた
奇数月に心浮く理由は
これから終わりに向かうから
ありもしない現実を思い描いていた
黄緑の鎌が花弁の上 ....
ぼくのくちびるから
溢れ出した言葉は
美しい貝殻のような形の
きみの耳に流れ込んで
まばゆい光を放ちながら
絶え間なく反射しあって
きみの頭の中に
ゆっくりとイメージを結晶させていく
....
彼はひとりで戦い
あたしは彼を見殺しにした
それで話が終わって
あたしたちは目を覚ますの
そこは、人造の公園の一番すみっこ
それなのに、楽園だった
公園には ....
春のおとずれは
やわらかい
ことばの身軽さと
陽気がとても
近くなる
鳥たちの鳴く声と
色とりどりに
咲く花と
寒さをかき消してゆく
波のかさなり
しろい音 ....
山の背中にあるものは
いたずらからすの
帰る家
山の背中にあるものは
遊びつかれたきつねの寝ぐら
山の背中にないものは
枯れ葉やつぼみを
こばむもの
折れた枝に ....
***
いま。
群青におぼれるところでした
満月を目指すラクダの睫にふれて
イエローの風にサインしたらいい
ほんとうのすべてを
過去に落下させないように注意です ....
わたしの夢は
電卓からすっかり離れたところにあるわたしの夢は
動物愛護問題とか生態系とか
すべてクリアした上での
手乗りゾウ
都合が良すぎてありえない
おまえはまた人任せだと
云われ ....
花は決して人間に
美しいと思われたくて
咲いていない
種を残すため
命を賭して
周りの誰よりも美しく
とは思っていないであろう
自分の姿を知る術がないのだから
....
灰皿で休む煙草
立ちのぼる一筋の紫煙
画になっていた時代を懐かしむ
それがロクサーヌのものではないことに
いつもより饒舌なあなたは気づかない
淡い、おれんじ
暖色のライトと
薄青いカーテンに覗く
しあわせ
頬張る一口に
乗り込むボサノバ
笑顔を作る魔法
私、だけの
秘密
....
満ちたりた日々は
僕を不安にさせる
永遠には続かないと
判っているから
大事にずっと抱えてきた器
今、そっと手を離すよ
落ちるまでの時間を距離を
心で計って深呼吸すれば
溢れてくる ....
昨日の僕はくたびれて
仕事の後の休憩室で熟睡し
帰りのバスを待つ
怠け者の朝
ベンチに腰掛け
一冊の本を開く
昔々、見知らぬ地へ流された
無一文の身で額に汗して畑を耕 ....
凡庸なひとりの人の内側に
身を隠す「豆粒の人」は
いつも光を帯びている
脳裏に取り付けられた
あるスイッチが押され
心の宇宙に指令は下り
凡庸なひとりの人の内から
....
田舎の駅の階段を
せーらー服の少女は軽やかに上り
ひらひたと舞うすかーとのふくらみに
地上と逆さの重力が働いて
自ずと顎が上がってく
まったくいくつになっても
男って奴ぁい ....
ベッドの準備ができたから
ぼくねるねるねーるね
テストの結果がかえってきたから
ぼくねるねるねーるね
さんすうとけだし
とろろとかけざん
うつわから だ からわってしろみ そ う ....
指をすりつぶす音が水になる。椅子にはびっしり僕の名前が書いてある。妄想のわりにはよく動く左足だ。下半身を覆う毛布の毛束は鱗のようで、撫でると白くなり、逆に撫でるともとの緑になる。君は社会の群れを見たこ ....
おまえ、
わたしたちはけっしていっしょには成れないね
いっしょにいることはできるのに
へんだね
いっそ外国へいってしまおうか、
いっそ、なんて云わなくとも
理由や意思や罪性なんてようい ....
昨日きみとすれ違ったので
掌サイズのレモンをしぼった
種がとび出して地面を弾いた
今日うっかりきみに
話しかけてしまったので
直径一メートルのレモンに乗った
種がごろんと落ちて地面に寝 ....
激しく降りつづいて
やむ気配のない雨
屋根や庭を盛大に叩いている
縁側にすわって
いつもより濃いお茶を飲むあいだも
軒先にならべた大小の容器が
たてる音がまるで不揃いだ
灰色ににごり ....
4210 4211 4212 4213 4214 4215 4216 4217 4218 4219 4220 4221 4222 4223 4224 4225 4226 4227 4228 4229 4230 4231 4232 4233 4234 4235 4236 4237 4238 4239 4240 4241 4242 4243 4244 4245 4246 4247 4248 4249 4250
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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