赤紫の記憶は消せないみたい
でも時は流れていて
曇り空が晴れて今日神聖な今日晴れていて
囲いから出たなら
監視が怒るのは無理もない
望みを絶つ言葉を塗りかえる言葉
....
太陽がブスブスと燃え尽きて
街がポツポツと独白を始める
厚化粧した流行が
人工の闇を闊歩する
巻き起こる風にそよぐビル群
氷だらけのジュース
灯りのない部屋に切り取られた小さな窓
ひとつ ....
・
眼を閉じるとそこは
金木犀の香る秋のベンチで
横には
もう何度も思い出しているから
びりびりの紙のようになってしまった
いつかの君が
黙って座って煙草をすっている
周囲がいやに ....
耳の奥で同じ音階を繰り返す午前二時に僕は落ちる星を見る
のを石の深く深くで彼女も感じ取る咲く花の一つとしてない荒野
一面の黒や白は幸福の象徴何故ならつまらぬ思考を黙らせるか ....
山のふもとで犬と暮らしている男はある朝
冷えた鉄を額に押し付けた
男は日の出と共に起き、歯を磨き、顔を洗った
薪ストーブの上でうどんを煮込み味噌で調味し食べた
丁寧に茶を淹れ、少し冷ま ....
耳
耳
フ_=
於
....
檻の中で過ごしていたようです
どうやら僕はあの頃のまま
で、居たかったのかも知れません
さようならが言えない僕が
鏡の中で嘲笑しても
あの頃の季節を覚えています
愛が憎しみに変わる前に ....
ソックス好きのサックス奏者はデラックスなフォクスのソックスをマックスまでサックスに装着。ルックス的にはハイソックスの方がオーソドックスであるがコンプレックスを無くすためパラドックスとしてあえてサックス ....
地下室で独りが笑い、地下室で一人が怒り、地下室で独りが泣く。
同時刻、地上の街では大勢が笑い、大勢が怒り、大勢が泣く。
そして、独りは、地上の街を悲しむ。
笑いと怒りと泣きの種類が独りとは違うか ....
?
エロティックな関係プラトニックな関係
浮気をされたとしてどちらが辛いだろうと
問われてエロティックな関係と答える
そんな青くさくて即物的な僕は
人の心の機微を分かっていなかったと
....
そうやって闇を光らせる、
例えば手をとって、
もう一度、
ただもう一度、
命に値段があるのなら、
ぼくはいくらつぎ込めるかな、
ひりひりと痛がった、
涙だけをのこして、
消える ....
あいじょう
というものをたいせつにしてください、と
卒業式のとき
せんせいからいわれた
あいじょう
というものはこういうかたちをしています
これはサンプルですが
たいせつにする練習に ....
鼻の下を長くしている
おっさんが
ジロジロこっちを見る
私はおいしくないよと目で言う
その目をおっさんが見る
キモイと小さくもらしたら
おっさんがピクピク動いた
よく見る ....
またもや不意打ちに
なげこまれたアクシデント
水面がざわざわ騒ぎだす
バリケードをはりめぐらせたつもりが
いつもほんの一瞬のスキをついて
とびこんでくる
ズン と重く腹にしずん ....
あぁ人はなぜ生き急ぎ
絶望の果てに死を見るか
現世に飽いたか後悔か
それを知るのは唯一人
電子の海のさざなみに
耳を澄ませ心委ね
瘴気を纏い没する様は
哀れというのもあまりあり
....
逃げ去った陶酔も何もかも、
瞳孔が閉じるのを感じた
冷たい空気を、感じた
奴は走る
息を切らし、
爆発しそうな心臓を抱え、
深い夜を、
たったひとりで、
(――そこでならなにが ....
その川の子供の神様が
いつからそこに居たのかは
神様自身にも分かりません
気づいた時にはもうそこに居て
そのほかの子供の神様や
村の子供たちと楽しく遊んで暮していました
村の子供たちが夕方 ....
なにもきかない
なにもきかないで
ぼくの目だけ見て
・
遮断機がおりる
ぼくの前で
引き裂かれる
地図の裏側は
ただ白いだけじゃなかった
・
....
素敵な夢を描いたよ
君が知ることもなく
この部屋で眠ってた
信じられるものは近くにない
他人から得るものは大きいが
実行に移すのは気がひける
選択肢はまだ現れない
分岐点はまだ先 ....
知ってても言わないことは
自分の奥深くのもの
寂しがりやな子供のように
我を忘れる
そんなことも あるだろうと
遠くてもいつかは叶うと信じて
空を見て 空に問う
....
甘いうっとりする
メロディーを聞く
クーラーの下
ロイヤルミルクティー
宝石の輝き
しゃれた服
楽しい時間
優しい気持
風船プカリ
大笑いの声
花のお話し
葉の深呼吸
....
どんなに楽しくない日々が続いていても
楽しい日を楽しまないやつは
敗者だ。
そして
楽しい日を楽しんだやつこそ
勝者なんだ。
お疲れ様
お仕事ご苦労様です。
夕食の用意ができています。
今食べますか?後ですか?
今日は何かありましたか?
誉められましたか?
叱られましたか?
お客様は喜んでいましたか?
....
何だか分からないけど
言葉で「定義」すると安心する
分かったような気がして来る
分からないモノやコトの凹にイミを充填する
定義しなければ前に進めない?
進むために何でもいいから充填する
ご ....
あきれるほどの
真っ直ぐさで
ちょうだい
なりふりかまわずに
その身体ごと
ぜんぶ
咥えられたままで
ただじっとしている
情けなさも
情けないよって
口にしてみれば
なんとなく
....
咲く花の
けして人には創り出せぬ
神に与えられし うつくしさの
やわらかな色も形も質感も
愛しく思う感情の裏側で
ひっそりと息づく
“この手でうつくしい花を潰し、
....
静かな部屋の中
マドラーでかき混ぜて
カラコロと氷の音
黒と白のモノトーンの部屋で
琥珀色だけが鮮やか
めずらしいじゃないか
あなたがウイスキーなんて
あまり飲まない ....
残像として揺れるふたりの影が
この揺らぎを生む要因であることを感じ始めていた
奇数月に心浮く理由は
これから終わりに向かうから
ありもしない現実を思い描いていた
黄緑の鎌が花弁の上 ....
ぼくのくちびるから
溢れ出した言葉は
美しい貝殻のような形の
きみの耳に流れ込んで
まばゆい光を放ちながら
絶え間なく反射しあって
きみの頭の中に
ゆっくりとイメージを結晶させていく
....
彼はひとりで戦い
あたしは彼を見殺しにした
それで話が終わって
あたしたちは目を覚ますの
そこは、人造の公園の一番すみっこ
それなのに、楽園だった
公園には ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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