羽の音が、する
 
飛び立った男の子と
手を引かれながら
つたなく飛ぶ
女の子のすがた
 
透けるように薄い
ぺらぺらの羽は
あまりにも、心許ないから
 
 ....
お父さん様とお母さん様の全力暴力こみの命令には逆らえないいい子を演じていた僕でも、一時期、小学校には行きたくなかったねえ。
ソコにあるのは胸が苦しくなるよーないじめばっかだったからさあ。
あんなす ....
くれない色の夕暮れに
細い三日月針にして

なにを釣ろうか
おつきさま

下界はこんなに
楽しそう


針の音色は茜色

おいでおいでと
呼んでいる


悲しいまま ....
僕の目の前に金魚が浮かんでいる

別に食べたいわけでもないのだが

別に触れたいわけでもないのだが





好 き だ





いつからか僕は魚が好きだ

生き ....
黒く流れる髪
しだれて
横からでは
目と鼻しか
見えない
睫毛と瞳
鋭い鼻の線
瞳は陽光を浴び
飴色に透ける

あかるさが
保証された昼
光を溜め込む
白い肌が眩しい
風は ....
こわかった
けれど
こわいということが
どういうことなのかは
わからなかった
それは真昼
明るい
空がこわかった
真夏の
暑さがこわかった
こいびとは
わたしの手をとって
海へ ....
さみしさを 紛らわすもの

よるの片隅で さがしつづける

ないていることには 気付かないふり

ランプのてらす横顔に "さよなら"を
ヒデコとふたりで校庭から抜け出た
生垣の隙間を抜けて沿道へ出た

そして自転車で下校するサチヒコと出くわした
居眠り運転しているような
ボロ自転車のサチヒコと

「サチーコー、サチーコー ....
中央の樹が鬼の顔に見えることで有名な雷雨公園

土砂降りの中 何十人もの人達が
傘も差さずに遊んでいる

僕は大きな滑り台の上で
いつまでも順番を待っていた

ふと手すりに電流が走り
 ....
近くの。通勤の途中にラブホテルが3軒、軒を並べてるんだけど。

まわりがふつうの住宅街なのでおかしな感じだけど、もとはといえばこのあたり、細い路地の入り組んだ下町だったからね。もともとからあるんだ ....
眩いばかりの、障子の向こうを染めた光
君が閉めた切り取るような音
断片的な記憶は、まだこの胸に色鮮やかです。

深爪のゆびで突き放された夜明け
あの人のゆびはいつだって、私に触れるときは深爪 ....
{画像=080504235430.jpg}
満員! 
定員オーバーだよ!
でも

山手線の中でも
五月の風は吹くんだ。
赤ん坊の髪の毛が揺れている。
ふわふわ遊ぶ髪の毛を見ていると
 ....
ねぇ君
過去の出来事で
くよくよ悩むのは止めようよ



今日という日が
すべての人にとって
これからの未来の
最初の日だとしたら



きっと君は
貴重な経験を重ねた分
 ....
うたうことに
しおれて
よこからさす
たいように
すねて
ねむくても
ねむくても
いつだって
うたうことを
おもいだすの

かなしみに
みたされても

よろこびで
は ....
汗と若葉、土地の震え、生々しい野原
肢体を投げ出し翠緑に溶け合う
ねばりつく湿地、からまる草叢
瑞々しい野性の緊縛、ほのかな痛みの中で

焼ける空を肺に入れて
きらめく吐息、静かな放熱
 ....
魚の眼は
青いモノしか通さない

体の奥に届く
酸素の色を知らない

かわいそうだと
言ってくれると
こころが安らぐ


ここはどこの海ですか。


寂しさばかりが
何か ....
楽しいのと
楽しくないのは
たぶん同時にやってくる


表裏


くるんと回って
楽しいことが嫌になる


何やってんだよって
自己嫌悪
かっこ悪い
楽しいだけの
楽し ....
ゴミ集積所に、おにぎりのかけら
落ちていたごちそう。
いちばん最初にすずめが見つけた。
2、3羽やってきて、米粒をひろう。

そこに、あらたな来訪者。
1羽のカラス。おにぎりの近くに降り立 ....
朝の目覚め
微かな光の束
霧が立ち込める森
虫の声

泉が湧き上がり
空気が気持ちが良い
木々は朝露に濡れ
生き物達が再び蘇る。

年が経つにつれ
人との関係が強くなる
年が経 ....
糞は飼い主が持ち帰ることになっているので
俺は俺の糞を持ち帰らねばならぬ。
あるべき場所に
それは置かれている

拒絶ではない
豊穣のはての
姿なのだ

そっと手をあてれば
年月のぬくもりが
在る。
静かな夜に
とけ込むのは
喉を鳴らして
響く声

追憶の波際で
鳴り響いては
なんとか
つなぎとめている

窓から見上げた空
あの星に
届きそうもない距離を思い
見上げた角度 ....
ハートの女王は節操ないふしだらなおんな、
スペイドのスフィンクスは真実の口、
浮気のクローバーの若い股を探り、
ダイヤの破片でその首が飛ぶ
とらんぷいゆ、パントマイム、揺れるサーカス、泣くピエ ....
      にびいろの空がうつろに泪をためている
                      とき
              散策する縮んだ隻影は
          賛歌を忘れて灰色の血を吐 ....
幻のビル群が立ち並ぶ 
都会の空の彼方から 
沈む夕陽の声がする 

( わたしはこの国を、
  お前に与えよう・・・ ) 

群衆に紛れた彼は 
空虚に覆われた日々から 
脱出する ....
かってなおねがいですが

あんまりとおいと
さみしいので

あんまりちかいと
せわしないので

どうぞそのへんで
うろうろしててください

かってなおねがいですが

ぼくはひ ....
ふいに
あなたは苦しげな表情

しながらその

裏で

屈託のない笑顔を孵そうとするのだろう



混乱するじゃないか
混濁するじゃないか

感性が
僕の



 ....
やさしい豆腐と銀の猫
はからずとも はかなくとも

浮かべた鳥の苦笑い
つまづいても たそがれても

夏の香りと数え歌
うそぶいても 風ふいても

きみのせかいと僕の檻
とべなくて ....
ミズキの花の咲くころとなりました。
山はすっかり初夏の様相で
合間合間に咲く藤が
いかにも淡く
涼しげです。

山がようやく
山らしくなる
今日
こうして筆をとりましたのは
以前あ ....
手の中の白が震えて
私の涙腺は崩壊した


白の機械に届いた
メッセージ


「ちゃんとみてるよ」って、ありがと。


(慰め)の気持ちが1ミリもない
(何気ない言葉)が何より ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ひぐらし山中 烏流808/5/5 4:04
リセットボタン連打勢!!うおくきん1*08/5/5 3:44
針の月オレンジ508/5/5 2:46
人間についてNOEL008/5/5 1:16
裂いた咲いた木屋 亞万2*08/5/5 1:14
海へいこうよ君の、408/5/5 1:05
さよなら。北条未香108/5/5 0:56
3zefA-290*08/5/5 0:20
雷雨公園[group]1486 1...4*08/5/5 0:18
花という花をあなたにあげようuminek...8*08/5/5 0:11
柔らかな残像水島芳野108/5/5 0:01
満員電車と赤ん坊[group]beebee708/5/4 23:54
今日という日Honest...11*08/5/4 23:48
うたとうげ玉兎408/5/4 23:22
汗と若葉jin708/5/4 22:35
サカナノメオレンジ208/5/4 22:27
過ぎ去ってしまえば綺麗になる過去真琴3*08/5/4 22:23
ものみな、食欲を感じるとき寅午108/5/4 22:00
サンライズ(日の出)ペポパンプ7*08/5/4 21:04
むずかしい散歩道若原光彦0*08/5/4 20:37
Etuji408/5/4 20:19
未完成のアンサンブルこゆり9*08/5/4 19:54
とらんぷいゆaidani...208/5/4 19:50
微吟(三)信天翁108/5/4 19:27
地上の楽園 服部 剛208/5/4 18:54
かってなおねがい餅月兎8+08/5/4 18:42
波動と交感kauzak9*08/5/4 17:44
やさしい豆腐と銀の猫くろね108/5/4 17:02
拝啓亜樹308/5/4 16:15
車内で三奈7*08/5/4 16:08

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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