ゴミ集積所に、おにぎりのかけら
落ちていたごちそう。
いちばん最初にすずめが見つけた。
2、3羽やってきて、米粒をひろう。
そこに、あらたな来訪者。
1羽のカラス。おにぎりの近くに降り立 ....
朝の目覚め
微かな光の束
霧が立ち込める森
虫の声
泉が湧き上がり
空気が気持ちが良い
木々は朝露に濡れ
生き物達が再び蘇る。
年が経つにつれ
人との関係が強くなる
年が経 ....
糞は飼い主が持ち帰ることになっているので
俺は俺の糞を持ち帰らねばならぬ。
あるべき場所に
それは置かれている
拒絶ではない
豊穣のはての
姿なのだ
そっと手をあてれば
年月のぬくもりが
在る。
静かな夜に
とけ込むのは
喉を鳴らして
響く声
追憶の波際で
鳴り響いては
なんとか
つなぎとめている
窓から見上げた空
あの星に
届きそうもない距離を思い
見上げた角度 ....
ハートの女王は節操ないふしだらなおんな、
スペイドのスフィンクスは真実の口、
浮気のクローバーの若い股を探り、
ダイヤの破片でその首が飛ぶ
とらんぷいゆ、パントマイム、揺れるサーカス、泣くピエ ....
にびいろの空がうつろに泪をためている
とき
散策する縮んだ隻影は
賛歌を忘れて灰色の血を吐 ....
幻のビル群が立ち並ぶ
都会の空の彼方から
沈む夕陽の声がする
( わたしはこの国を、
お前に与えよう・・・ )
群衆に紛れた彼は
空虚に覆われた日々から
脱出する ....
かってなおねがいですが
あんまりとおいと
さみしいので
あんまりちかいと
せわしないので
どうぞそのへんで
うろうろしててください
かってなおねがいですが
ぼくはひ ....
ふいに
あなたは苦しげな表情
を
しながらその
裏で
屈託のない笑顔を孵そうとするのだろう
混乱するじゃないか
混濁するじゃないか
感性が
僕の
....
やさしい豆腐と銀の猫
はからずとも はかなくとも
浮かべた鳥の苦笑い
つまづいても たそがれても
夏の香りと数え歌
うそぶいても 風ふいても
きみのせかいと僕の檻
とべなくて ....
ミズキの花の咲くころとなりました。
山はすっかり初夏の様相で
合間合間に咲く藤が
いかにも淡く
涼しげです。
山がようやく
山らしくなる
今日
こうして筆をとりましたのは
以前あ ....
手の中の白が震えて
私の涙腺は崩壊した
白の機械に届いた
メッセージ
「ちゃんとみてるよ」って、ありがと。
(慰め)の気持ちが1ミリもない
(何気ない言葉)が何より ....
昼すぎにお母さんから「何が食べたい?」と聞かれて「オムライスが食べたい」と答えたから、僕は今日の晩ご飯はオムライスじゃないかなと思う。
桜の花も散って
曇り空に雨が降ったり止んだりで
夏みたいに湿っぽい
桜の花びらもほとんど片付いてる
濡れて砂利とかどろのついたのがまだ少し落ちてる
鳥のさえずりが
心地良いとは言わ ....
きもちのわるい不愉快な
温かさが支配する
恐らく俺は恐れている
これは、紛れも無い、恐怖だと
俺は思う
赤い携帯電話がこちらのほうに
意識を飛ばしているように
....
.
雨を遮る為に差していた傘を
あなたに突き刺した
雨水と血液が混ざって
傘の先端から私の手元に届く
傘をまた開こうとしても
あなたの骨にぶつかって開けない
私の両手は真っ赤
頭か ....
恋愛 恋愛 恋愛
星降る魂
岸壁から落ちた時の記憶
顔面を
小麦色に溶かす
溶鉱炉に包まれた
男女の策略
もしくは
妄信的な一神教信者
劣悪な環境から逃れる為に
毛糸 ....
人身事故開脚
あなたなんでバレエ
電車の中で眠って
あなたなんでドア
辞めても辞めても連結する車両
ふと目を覚ますと汗だくだくで
額を拭う
何かが剥がれる
あなたなんで肉 ....
僕の姉さんはすぬかんと謂う。
僕にとってもきびしい姉さんだ。
まず御風呂に入るときは
てを先に洗えというんだ。
そのくせあがったときは
つめを切ったのかは必ずチェックする。
僕がアイスクリ ....
ネオン街で同僚と飲んで
赤い顔ではしゃいだ夜遊びの後
やけに寂しい帰り道
終電待ちのホームに並び
線路越しに見える
広告募集中の真白な看板が
自分のこころのように見える
....
(土のなかで、言葉をもたずひっそりと暮らし、日の目をみるのを恐れたまま、やがてねむりに就く生きもの)
今朝は、
泥酔したまま眠りこけた昨夜の愚態を、必死にまたは朦朧と、思い出そうとしていた ....
久しぶりの投稿だ。
何から書こうかな?
…
…
…
特に何も思いつかないや。
今までどうやって書いていたんだっけ?
…
…
…
とりあえず、 ....
百年かけて生み出した感情を
書き留めた産声
朝日が煌々と昇ると
夜の影は隠れんぼしてしまった
あさ、
柔らかな呼吸で暴き出した
感動は、
君のひとみに光を与えるのに
少しで ....
避けるようにしてたけど
どうしても避けて通れないのかなぁ…
文字だけのセカイ
信じられない
全部冗談に聞こえてしまうんだ
「またまたぁ
なにいってるの〜(笑)」
って何気ないふうを装 ....
ふと歩いてみようとわき道に入った。
平らだった。
平らで、細く、集荷場のコンベヤのようで、
あたしは進むしかなかった。
大きなバスが停まっていて、女の子たちは
そ ....
爪の先が
黒ずんでいる
また誰かを
壊したいと願う
目の奥が痛い
充血していく
爪が本当は
特定している
苦しめたい人
右手の皮を剥いで
肉に塩と胡椒を
擦り込んでいく
....
人は
誕生日に
呪われた
だから人は
その呪いを
打ち消すために
誕生日を
祝うのだ
どれだけの不運だとて不幸にならねばならぬ道理はない
バイクが壊れた夜 赤いスピードメーター
まわらないエンジンキー 雨
赤い三日月からしたたってくる涙は一体誰の
ミラーがシートが血に染まって
私が私が千切れてく
死にたいと思う身体
....
4204 4205 4206 4207 4208 4209 4210 4211 4212 4213 4214 4215 4216 4217 4218 4219 4220 4221 4222 4223 4224 4225 4226 4227 4228 4229 4230 4231 4232 4233 4234 4235 4236 4237 4238 4239 4240 4241 4242 4243 4244
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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