隠しているの
それでも心のどこかで気づいてほしかった
自由の裏の孤独
叫んでも 空気と化して
誰にもとどかない
それでも
気づいてくれた
....
{引用=(身体がふたたび目覚めはじめる)}
窓の内側
さわやかな風が
やわらかいレースの
カーテンをひるがえす
初夏のひかりが
まぶしすぎた
屋根の上
反射する水面の
ゆれる ....
{引用=
「落ちるほどの恋」
きみが、きみが
目の前から消えない
つなわたりみたいに
ふらふらしてる
落ちてしまったら
きっと元には戻れない
「溺れるほどの恋」 ....
すすまない
空の向こうに
つながない
星の瞬きがおりました
わたしは、
柔らかい草に寝ころんで
それを眺めつつ
星色の鈴の首輪を着けないで
どこかへ去った猫については
悔やむこと ....
シャワーの雫を身に纏ったまま
きみが沈み込む瞬間を眼中にパシャリ
飲まれないように椅子に体を締め付けて
成れの果てについて考えるうちに
求める
今日という日は
大して待ちも待たされもせ ....
雨戸の端っこで
なめくじがはっている
何が悲しいのか
やっぱり泣いているみたいだ
今日はせっかくの晴れ
君もそんなに泣くのはおよしなさい
でも
葉っぱの裏でこそこそ泣くよりも ....
少女のユメは、こんな天気の良い日にピクニックに行くこと。
前の日の夜に仕込んだライ麦入りの食パンで作ったサンドイッチと。
朝に入れたミルクたっぷりのエスプレッソを持って。
....
アイを愛してしまうようになりたいアツシは
織姫様なんかいるわけがないと思いながら
ふてくされながら毎日必死で生きてきた
電車の中で座り込んでは携帯を眺めて
飲み会の誘いを断っては
スポー ....
珍しいお酒を飲みに
いつもの2人が手を繋いで
街を闊歩しながら街を華やかにする
乾杯のビールにマカ成分が通常の約2倍入ってた
ウェイターさんが彼にそっと耳打ちを
彼女に聞かれた彼は半笑い ....
ねえ
あたしのこと
ちゅき
あ
かん ....
光は満ちてゆく
花のような小舟を浮かべて
ふたたびの光は寄せてゆく
まだ浅い夏の水際に
片足を浸して眺めるだけだ
ドアを細めに開けて
そっと知られぬように
飛び立つ小鳥を慈しむよ ....
ひののせ ひとのせ ゆまきせむ。
なかす むすしく やが
そちゅるせ をころせ をろこ ろこせ
すちゅるな ひやに
くすみ せみかかられ。
いがり ららさ やられでは、 ....
紅い林檎の入った籠を
受け取った日から始まった
幸せになりまた忘れてく
ありきたりな祈りだけれど
真紅の林檎に潜んだ毒を
誰も見つけはできないのなら
目を伏せそっとひれ伏しなさい。 ....
雨の中に鯉のぼりがいて
彼らは空を飛ぶことしか知らない
だけど、濡れた体を揺らしてみると
遠い昔を思い出したみたいだった
青い空を飛ぶよりも
うんとなめらかに飛んでいた
***
....
新緑の潔い歌を
ひとつちぎり取って
駆け出した白い花
息を止めてでも
泳いでいけそうだった
7番目の月
夏の時間は思うより長く
過ぎ去った事さえ
分からなくしてしまう
太 ....
乾いた靴がまた濡れ始める頃
少女はもう一度溜め息をついた
外では雨が降り続いている
柔らかな毛布が本当に好きで
夕方が来る前には眠っていた幼少の頃
いつの間に踏んだのだろうか
....
湿っぽい白に街全体が覆われる
寂しげな鐘の音がして誰かが振り返る
彼女はヘッドホンに耳を押し当てて
向こう側の金色に飲み込まれていく
太陽があびせている熱
銀色の洗濯棒が
真直ぐに立って 受けている
沢からくる水をためた近く
水面に 銀色の棒と
棒にあたっている光が映っている
そそがれる水の力で
波がおこり ....
080506
屋根裏部屋に潜む青大将
舌をぺろりとだしたりまま
垂木を登って外に出る
尾根伝いの道を這い
生け垣を越え
横町の角を曲がり
ひっく ....
夜中に目が覚めて階下に行った
妻が台所でひとり
豆乳を飲んでいるのが見えた
湿った蛍光灯の下、色白の肌が
必要以上に青白く
そして細く感じられた
声をかけずに再び寝室に戻った ....
ことばは、とても正直だから。 ほんとうのことを伝えてしまう。おかまいなしに。
たとえば、メール。絵文字があったりなかったり、そんなことは問題じゃない。何かが違う。それがどこなのか、うまく言えない ....
拍子をとろう
拍手をしよう
夢ははじまる
ギター鳴らし
浜辺で好きと叫び
告白する
友達じゃやだ
恋人じゃないと
から揚げとコーンポタージュを
御馳走してくれた。
一緒にビ ....
前歯でがりがり
おなかを削るように鳩サブレを食していたら
怒られた
ほんとうは
笑ってほしかった
海岸線のガードレールでもなく
尾根を越えていく高圧線でもない
届こうとするものは
いつも不完全で ただ
どこか、まで続いていく
アルシオネの円周でも
火星が結ぶ軌道でもない
繰り返す ....
ひからびた雨垂れの中には
か が
り ゆ
を き
....
太くなる
風が太くなる
孕んでいる
闇を孕んでいる
風が闇を孕んで太くなる
湿り気を帯びている
自然は昔から獣だった
太くなる
風が太くなる
....
見えない風に震えていた
あの時
柔らかな時間に浸蝕された白い花弁のささくれ
鬱金香
が 首をかしげ始める
思い出すたびに
遠くなる指先の感触
言葉の誘惑に負けて
どんなに美しい言葉をか ....
やさしいんだね
と、言われれば
悲しそうに首を
横に振る
君には
四月なら
さくらの花びらが
五月なら
ハナミズキの花びらが
道いっぱいに散らばって
通れない
....
あいしあっあっちゃだめですか
わたしたち いま あいしあってるんです
だめですか
あなたには いますか たいせつなひと
すきだっておもえるひと
いますか
わたしには います
しゅうまつ ....
孤独はある種の病である
別にうつりはしない
うつりはしないが
放置すれば進む
悪くすると死に至る
どんな病でも同じであるが
早めの処置が
肝要 ....
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