あの淡い月光のなか、あなたの姿は砕けていった。
神聖な森の泉の中に。




もがいていた指先が今もまだ見える。





あなたはわたしを殺したかったですか?

いいえ、 ....
 雨の日にはかなしみに服を着せ、傘を持たせて出歩かせる。普段は裸のかなしみは、はじめ服を着るのを嫌がるけれど、すぐに慣れてはしゃぎだすのが、いつものこと、ぴったりした服 .... 地下鉄の黒い風の中
流れゆく人々に逆流して
何かを追いかけた

朝の駅前交差点
横断歩道を斜めに歩いて
近道をしようとした

けれども
人の波に流され もみくちゃにされ
この場所 ....
夕方色したセーターを
柔らかく羽織った女の子
ガラス玉の眼は水色で
悲しい程に深く澄んでいる
わたしのなかの夏、が
嘘をついている

生まれたばかりのやさしさと
おぼえて間もない過ちに
うっすら、として
汗をかき


絶え間ほどよく
やわらかく
涙の意味が熟するよ ....
きみを知って
わたしのコトだらけでゴチャついていた引き出しを
まずは区分したいと思った
それはすなわち
シンプルになりたいということだ


きみを知って
つぎに シンプルになったわたし ....
きれいな箱のクッキーは
触れると
ぽろぽろ崩れる
シフオンケーキは
握り潰すと
小さくなる
薄荷のキャンディーは食べる気もしない。

お腹の中に収まった
お菓子は
もうお菓子じゃな ....
何もかも

灰に侵されて


ここ都の西
東京タワーの見える 丘陵は包まれて

驟雨に煙り
高層ビルは霞んだ

遠く 近く 雨垂れの音は
軽い放心に誘うから


純潔の水 ....
雨 音がする

沈みこむベッドの斜め上
伝い、叩くしろの音がする

煙草を吸う

天井からぶら下がる電気コードには
僕の息は微塵も届きはしない



 ふー      ーう
 ....
隣で何度もあくびをしては
「ねむたいの?」という
わたしの言葉をまっている
君の期待は
気づいても
気づかないふりしたから
さびしくなっていじけた
夜は長いから
携帯を鳴らすんでしょう ....
夜のドレープに裂け目が入る
夜明けが裾にそっとくちづけると
私はすべてを脱ぎ捨て
一羽の鷹になって飛んでゆく
まとわりつく冷気を翼で切りながら
あなたを求めて飛んでゆく


   私は ....
{引用=ふたりきりでも まだ
さびしいので
ラジオをつけると あなたは
雨音だけで充分だと言った}

愚痴を云わないけれど聞けない
つまらない女ですから
晴れ女でいいねと羨ましが ....
毛細血管
ひろがって
あし

お湯を足の間に埋める
それは
なみうちぎわにたつ
イメージ
体の隙間に埋めるかのように
ひとみ
波打つ
ひとみ
ひとみちゃん
ひーちゃん
ひと ....
ぼくに幸せをくれたきみに
どれだけ返すことができるだろう?

きみがそこにいてくれるだけでほんわかで
冬でも春がなってしまうよ

きみが微笑ってる姿は
どんなあったかい景色より幸せで
 ....
太平洋沿岸を舐めるように 
季節外れの台風が横切った日 

67歳の親父は 
嵐の中かっぱを身に纏い 
今朝も警備の仕事に出かけた 

63歳の母ちゃんも 
食事のかたずけを終え 
 ....
「 抵抗することに疲れた 」 
そう言い遺してある友は 
自ら世を去った 

思い通りにならない日々の 
不自由な鎖を巻いたまま僕は 
しばらく横になっていた 

ランプの灯りの下 
 ....
僕達は容易に 
たくさんのものを失ってしまう
取り戻す事のできないものですら

時計はその時を
刻み付けたまま沈黙している
瞼の裏に
残響だけを刻み付けて

無くなってしまったものを ....
この街をいくら歩いても
こなかった「いつか」は迎えにこない
二人で住もうと決めた古屋の縁側には
今日はやわらかく雨が落ちているだろうか

「約束はしたけど守るとはいってないよ」

なんて ....
呪いをあの人にかけてあげよう
神様に祈りを教会で捧げて
災難に見舞われますようにと
ロザリオを提げながら
十字架に祈りを

この胸の痛みをどうか
あの人にも伝わりますように
私だけを見 ....
確かなものが欲しい、と泣いた


そんな日々には

野良犬たちも

たんぽぽも

いつもの帰り道さえ

他人だった





君の小指と僕の小指を何度絡ませて

 ....
これ以上 きみの声を聞いてはいけない

これ以上 
もう
これ以上 きみの歌を聴いてはいけない


本当に
はまってしまいそうだ


きみのその詞を油断して聴いていると 
ぼく ....
糸の光が
階段をのぼりきり
壁にもたれて息をしている
痛まない傷が増えてゆく
気づかないまま
熱が流れ落ちてゆく


水に立つ片足
からだをすぎる火の粉の
ひとつひ ....
今夜もあと少し、夜が明けるよ
こうして座って、また話せるといいな

いつもこうやって
もっと近くで、もっと遠い会話をしてたのに
可笑しいね。
悔しさも、悲しさも、恥ずかしさも今じゃ全部溶け ....
よなかになくのは
ほととぎす
あっ
おどろいた

ちいさくなってきくこえ
れいぞうこが
まんたん

ほととぎす
まよなかのさえずり
とおくへ
いっちゃった
でも
まだきこえ ....
埃がつもってる
それは雪にはならないので
もうすぐ季節がかわる

電話ばかりかかってくる
かけているのは私自身

足音だ
建物というのはおかしい
きのこの形をしたタワーのようなひとり ....
たんぽぽの
綿毛の浮力で生まれた
子供たち

あたらしい夏を追いかける
その先の
風に乗って

走っても
走っても追いつかなかった
今は春の終わり

見たこともない土地の空
 ....
おんなのひとに



なんにも感じなくって


おとこのひとに


何にも感じなくって


人間にキョウミガナイカラカナ??


僕はいま

薬の力で動いてる
晴れ渡る空と
遊ぶ雲のしたで
一人ぼっちを感じながらも
自分とは違う考えを持っている人間と
本当は仲良くなりたい

人と人が近づくために必要なのは
互いに歩み寄る心 それだけ
歩み寄る ....
流しのしたで無事見つけた
ゴミ袋は
みるみる膨らんで
いくつも部屋のすみに並んでいく
たちまち汗びっしょりになる
シャワーを浴びたい
冷たいお茶を飲みたい
などと考えないよう
片時 ....
朝、直らない寝癖を気にしつつ外に出る
夏物の服をまとめ買いする
雲行きが怪しくなる
寝癖はまだ直らない

昼、直らない寝癖を気にしつつ外に出る
一週間分の家族の食糧を買いだめする
寝癖は ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
辻褄あわせの問いかけ水島芳野108/5/20 19:14
「 雨の日にはかなしみに服を着せ、 」PULL.4*08/5/20 19:05
【流れゆく人々】つむじまがり2*08/5/20 18:56
夕水小禽308/5/20 18:48
五月の薫り千波 一也9*08/5/20 16:40
知って唐草フウ6*08/5/20 16:09
チョコレート湖月2*08/5/20 15:52
浄雨アハウ408/5/20 14:44
天井の雨ふく108/5/20 14:41
ひろ君蒼木りん308/5/20 14:04
五月の鷹[group]石瀬琳々16*08/5/20 13:54
よしおかさく...21+*08/5/20 11:19
しのいめーじki008/5/20 11:04
きみが好き夕焼け空4*08/5/20 10:40
嵐の唄服部 剛108/5/20 9:23
太陽の瞳 408/5/20 9:10
rabbit...20*08/5/20 5:20
いつかt__y_k...008/5/20 5:09
呪いの教会AKiHiC...408/5/20 3:28
朧月COCO15*08/5/20 3:23
油断大敵高杉芹香1*08/5/20 2:59
ひとつ つながり木立 悟208/5/20 2:57
天体観測戒途108/5/20 2:42
よるはつめたいHitots...108/5/20 2:35
わすれっぽさ君の、208/5/20 2:32
たんぽぽの行方小川 葉308/5/20 2:18
ぼくは水平線008/5/20 2:16
Tom & Jerry小太郎1*08/5/20 1:27
ふりだし[group]アンテ3*08/5/20 1:23
寝癖ここ608/5/20 0:40

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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