宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る

死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩め ....
ヨランが魔法弾を投じる。空が割れて、幾条かの雷が閃いた。
そして、グルレッケ数頭に向かって放たれる。
「ギャッ」という声を上げて、それらグルレッケたちは倒れた。
エイミノアは唖然とする。

 ....
ヨランの落ち着き払った様子に、エイミノアは苛立った。
自分にしろ、数々の戦いを経験してきている。
それなのに、このヨランの冷静さと来たらどうだ。
まるで、怖い物を目にしても物怖じしない赤子のよう ....
なにもしようとはしないことをしようとしつづけるあなた


女のいない楽園で王を名のり その身に起きた 起こらなかったことのすべては
カラフルな電影にゆれる参道のウィンドウを行き交い
 ....
ここではないどこかで夜が終了しました。
子どもは朝を舐めてひとくち辛いといえば、
昼にはボールを蹴ってロケットだロケットだ、と
こぞって夜の空をゆびさしている。

サンドロケット、ぼくらは命 ....
あなたは何時も背伸びばかりして、足を吊らせては、また無理しちゃったなって思ってるけど、あなたはそうやって少しずつ持てる荷物の量を増やしているの。だから少しずつ歩いて行けば良いの。だけど気付いてほしいの .... ○「自画像」

僕の身体は無修正です

僕の頭はアナログです

僕の心は昭和のままです

○「田舎通信」
田舎はまだ年功序列です
だから若者は肩身の狭い思いをしています
田舎はま ....
ケ、
チャップは、
嵐の夜、
電動自転車に乗って
ポマードの匂いのする
男同士の海とサンバを踊る
ケ、ケ、
チャ、チャップは、
エアリンガスのエアバスA320にロッテ
スンドゥブチゲ ....
 私は 思われ人

 なに考えてるか分からない と思われ

 気が利かない と思われ

 国籍不詳 と思われ

 かつら付けてる と思われ

 いいか 悪いか抜きにして

 ....
「rain」

雨、という現象が
印象派の庭です
水の詩集をさらさらとめくる雨音が
萌芽の眠りを妨げて
やわらかく湾曲してゆく
午後からのカーブを描いてゆきます


「あの人は、光 ....
ちょっと仕事したり
仕事してるふりしたりした
死んだふりもした
疲れた

休日は
ぼろぼろに千切れた心
両手に抱えてあの世に小旅行


骸骨のフラダンスの曲、イヤホンで聴きながら
 ....
お菓子を作る私の横で

パソコンに向かう あなたのむずかしい顔

メロン色の誘惑に負けて

横目で眺めるあなたに

お茶を注ぐ、雨の午後
渦巻くような痛みのなか
見上げた空はただ
青かった
渦巻くような祈りのなか
見上げた空はただ
無関心だった

夏に
黄昏ゆく世界は
息を呑むほど美しく
わたしという存在が溶解し
 ....
ごめんよみんな
ありがとうみんな
どの道私も
そっちへ行くよ
それまで生きるよ



私は
バカを通り越して
パカになって
しまった
小鬼の私が泣いている



笑って ....
「奴の自負などどうでも良い」と、エイミノアは思っていた。
「奴は、ただ逃げようとしているだけではないか?」と、
ヨランからは離れたところに寝所をしつらえながら、エイミノアは思う。
「盗賊の考えな ....
ヨランは苦笑した。彼にはエイミノアには見えていないものが、
見えていたのである。それは盗賊としての本能のようなものだった。
「わたしがどこを目指しているのか、お分かりですか?」
と、ヨランはエイ ....
小指の腹から一滴
澄んだサイダーを下さい

また夏を生きられる歓び
その一滴に見いだしますから
韻律都市の夏へ
君が吹いたシャボン玉は
まるで水銀球のようで
それでいてふわふわと
街路を漂ってゆくのだった

それは
この都市の名うてのダンサーである
君が踊る姿にも似て

―― ....
一日が
終わっているのか
始まっているのか
わからない時間の中

目覚め
生まれて
眠りは


あるいは

眠りは
生で
目覚めて
終わる

至って普通の
 ....
二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」


 きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ....
それから
100年も過ぎたような笑顔を見せた君は
振り返らなかった
ぼくたちの間には、鉄橋が
背の高い、ぼくの背よりも
ずっと、ずっと高い所にあって
ぼくたちの距離感をもってしても
届か ....
公園の、古い
石を組み上げただけのベンチで
左腕をだらりと投げ出して
男が眠っている
俺には確かに
そいつは
眠っているように見えた
なんなら
幸せな夢の中に居るみたいに

一 ....
統計

草むしり

にわか雨
最後の一歩を踏み出すとき
人は独りだ

脳髄には光が溢れ
宇宙が爆発する
生への情熱は未だ
止むことなく
眼下に広がる青い青い海原をみる

最後に眼を瞑るとき
人は独りだ

午 ....
石をつつむ
壁をつたう
伸びていく
一本の蔓は

  しなやかに
  陽のなかを
  炎と雨と風
  受け止める

    一粒の豆の
    一つの芽が
    時の ....
言葉の仮面をつけて
詩のようななにかが四肢を点滅させる
素足の子供らが光と影をくぐり抜けて
遠い落日へ吸い込まれてゆく
記憶の感光 夏に燃やされる手紙の束

{引用=*}
夜を転がるビー ....
あなたはいつもせのびばかりして、あしをつらせては、またむりしちゃったなっておもってるけど、あなたはそうやってすこしずつもてるにもつのりょうをふやしているの。だからすこしずつあるいていけばいいの。だけど .... あなたにはどんなふうにわたしがみえてるんだろうね。どうしたってだれかがなにをおもっているかをきにしてしまうのは、あなたのしせんがじしんにむいている、しょうこだときづいてほしいです。うつくしさだけをかか .... そんなに嬉しいのか
こんなに朝早く目を覚まして
浅い眠りだったというのに
二三時間ごとに目を覚まして
そんなにも嬉しいのか
待ちに待っていたのだろう
その気持ちを理解してやるには
遠すぎ ....
何ごとも無かったように時を経て
地層の上でウニ覚醒し

人間に今日からなることができました
見た目はまだウニ顔です
脳みそはまだ柔らかくて
髪はまだ太く硬いままで

「ウニ人間」と言わ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夏空(改訂)ひだかたけし9*22/6/28 19:43
盗賊ヨランの旅(五)[group]大町綾音1*22/6/28 19:03
盗賊ヨランの旅(四)[group]1*22/6/28 19:02
それとなく別れてくらす末下りょう222/6/28 18:08
夜が終了するまえによるもと222/6/28 16:27
手紙武下愛022/6/28 16:10
独り言6.28zenyam...1*22/6/28 10:43
ケ、チャップだけのナポリたんatsuch...7*22/6/28 9:46
思われ人佐白光1*22/6/28 1:33
water-gardenちぇりこ。1222/6/28 0:34
小旅行◇レキ2*22/6/27 23:49
ティータイムナカツカユウ...122/6/27 22:03
OPEN THE FLOODGATES ひだかたけし5*22/6/27 20:37
※五行歌 三首「銀河の岸」こしごえ2*22/6/27 19:53
盗賊ヨランの旅(三)[group]大町綾音1*22/6/27 18:56
盗賊ヨランの旅(二)[group]1*22/6/27 18:55
一滴クーヘン4*22/6/27 16:36
韻律都市の夏[group]塔野夏子4*22/6/27 11:19
一日の生シホ.N122/6/27 3:23
詩の日めくり 二〇二〇年十二月一日─三十一日田中宏輔16*22/6/27 0:01
鉄橋の下でちぇりこ。722/6/26 22:51
彼の欠片ホロウ・シカ...1*22/6/26 21:27
令和4年6月26日(日)みじんこ1*22/6/26 21:20
海原と天使たちひだかたけし11*22/6/26 19:28
"9"津煙保存5*22/6/26 17:57
ふるえる秒針ただのみきや2*22/6/26 13:58
てがみ武下愛022/6/26 12:21
手紙8122/6/26 11:47
朝早くから坂本瞳子1*22/6/26 5:55
三陸よ足立らどみ722/6/26 5:34

Home 戻る 最新へ 次へ
403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.74sec.