通り雨が、ぽつりぽつり
スライド硝子にコロラド
雲の切れ目にらんぱろ
ブラス らっぱらっぱ
通り雨 ぱらぱらぱら
水草と金魚 あぶく。ぷくぷく。。
ロケット、発射 延期
ティンパ ....
毎日は過ぎていく
駆けずり回った日常は
更に青く光る
鈍い太陽も笑う中
行方知らずの犬たちは
追い打ちをかけるように
吠え立てるが
知らぬ存ぜぬの不毛な輩
若輩者を気取る技工士達は ....
雨風で腐りかけたいくつもの角材、灰色に色の剝げ落ちた無数の木箱、何本もの錆びついた太い単管、に混じって土場の廃棄場にひと際目につくものがあった。
そのボーリング会社の事務所は以前は喫茶店だったらしく ....
紅葉は暁の棘を落し偽装される
共感覚を奔らせた 多くの人々の間で、
牡丹――哀愁は暗褐色の
その鍵と旋盤を前奏曲と外壁に配したように見える
河原での吹き溜まりでの、〈塒〉
――冗談で ....
この声が
君に届く頃
飛行機は
南の空を飛ぶ
窓の外を見つめたら
僕の歌が
聴こえるように
枯れ葉は揺れないで
君がいて
僕がいて
空の穴に
手を伸ばしたり
透明だ ....
すべてから
解放され
すべてを
開放し
広大な大地に
遊ぶ
*
気分は沈み
気分は盛り上がり
まるで大海原のうねり
自我は佇みひたすら静観し
天空に銀河の帯、 ....
唇を飾りたいなんて
子どもの頃から鏡の前で
幾つ思い数えたでしょうか
星に願われた膜があって
それも人の愛し方のひとつと
知るはるかむかし
考えなかったのでしょう?
また会いたいなん ....
かぶりつく
リンゴに
歯をたてて
型が残るように
果汁を歯に
吸わせるようにして
思いの丈を
すべてぶつけて
憎しみも
悲しみも
すべてを噛み砕くごとく
かぶりつく
訳もなく
わきあがりうきたつ
午前のこの時間、この一時
わたしはひたすら
しずかなよろこびに貫かれ
無言でひろがる青空をみる
いつか、
この空の青みに
雷鳴が轟き
亀裂が走る ....
人間は脳の10%しか使っていない
なんて
言われてきたが
最近の研究で
脳は常にその100%を使っている
という事が明らかになった
とはいえ
記憶の存在する場所が
脳の中
....
五十鈴
湊
豊受
かわたれ時に片割れを
朝月になぞらえて
あれが上弦なのか
下弦なのかもわからないけど
片目を閉じる疼きと
左手のしびれたような感覚に
ため息をつく
....
土手の
草木が揺れている
熱い風が吹き
彼岸花はまだ咲かない
夏の後ろ背を追いやったはずの
秋が
今日一日、夏の再来に追いやられ
せめぎあい渦を巻く
木霊が
生来の不安と恐怖と孤 ....
猫に従って公園で雪を焼いた
こうばしく焼けてて繁昌だ
冴ない流しを伴った年若いパ・ドゥ・シャ
やがて霧を映したバロネ
あわい谺に教わり月を結びつけた糸を裁つ
しぼまないで、泣かないで、真 ....
埃臭い上着を着込んでは
空の力におちていく
少しずつ
少しずつここへ
どうしてもぼくは
火が両拳をつつみこむ
確かなものだけが
確かに応えようとする
くるくるま ....
完全な笑いと共に生きた
突然身悶えするほどに
心は立派な大人だと思えるのだ
いつかお前もまたおねしょマン
誰かの無知なひとことが
懐かしいほど嬉しい
旭将軍、哀しいね
信じちゃえる心 ....
二〇二一年十二月一日 「夜の大海の中で」
ヤフオクで落札した、グレゴリイ・ベンフォードの『夜の大海の中で』が到着した。画像で見た表紙の傷は仕方ないけれど、本文はきれいだった。本体190円+ ....
少し芯のあるパエリアを
何も言わずに食べる
失敗は復唱しない、
一度失敗したら、
もうそれで良いのだ
失敗は、
天国への階段だから
半年がすぎて
さあ、
もう一度パエリアを作る
....
何故惹かれるのかわからないので、私は引き金に指を掛けています
何故私のものにしたいのかわからないので、さっきから扉を開けています
わかってしまうことからずっと逃げているのです
私は泥棒です
貴 ....
三日も止まない雨
時々全部夢だと思う
戻りたい頃があることに驚く
どうせ血の塊
形があって何か考えてられる方がおかしい
生きとしいけるもの皆
間違えた道の一例に過ぎなくて
何故心臓は ....
永遠のとなりに住む
たわいない話を
気が向いたときにだけ
永遠は永遠だから
こちらのことなど気にもとめない
回覧板を届けに行っても
ゴミ捨て場で挨拶しても
忘れたような顔をしている
あ ....
さてそろそろ
この場も卒業かな
なにせ
投稿した詩のほとんどが
いつも
TOP10を飾っているのだから
TOP10を見るたびに
自然とわらいが
こみあげてくる
気 ....
豚一殿の今晩の
夕餉は何の花が咲く
桜は生姜と甘口醤油
....
そう、私にはもう、あまり時間がないから、
伝えて欲しい
私は、乱れ、渇き、騒がしく
どこへ行きつくのかしれない、嵐だった
だから 私の生は、私の次の生は、
穏やかな静寂に満ち ....
六十を越えたので
会社の再雇用制度を
利用している
もうボーナスは出ない
仕事も閑職しか与えられない
六十五まで
そう、年金が貰えるまで
邪魔者扱いされても
しがみついていくしかない
....
躍動するこの魂は
年若くして老いた魂を後にし
悦楽に浸った青い春を
遥か飛び越え
美しさと残酷のセカイの深みへと
闇に包まれ入っていく
とおい、とおい
遠いよ
澄んで湧き出る泉の底 ....
痛み
香り
茂み
転倒しそうで、転倒しない、てんとう虫。
背が裂けてわれ、血がふきだすかと思いきや、
背中はふたつの羽となり、身はかるがると天に舞う。
そのようにして文字虫も 裂けて詩へとなればよい。
重か ....
私はもしかしたら人ではないのかもしれない
人と人の間に存在を許されるのが人間というものならば
私は人間ではないのかもしれない
私は人と人との関係性の中で生きてはいないのだから
それならば私はい ....
でたらめで、バラバラで、どこからでも飛んできて、どこへでも飛んでいく、そんな君だったけれど、君を構成する粒子は少しずつ君自身の色を帯びるようになってきた。
めちゃくちゃで、ぐにゃぐに ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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