やわらかさ
について
はなしはじめるとき
枝葉や
幹のはなしばかり
きみが
きいているとき
花の
中の蜜から
不用意にそらされた
ひとみが
もしぼくをみつけるなら
ひとつぶ
....
雨は
見えない森になって
街を侵食していく
闇の中で肉食の獣が
共食いを始める
海に向かって歩いていくと
砂浜には
打ち上げられた人魚たちが
数え切れないほど転がっていて
そのことを ....
窓には
ひとつの三日月
ひとりの子と話す
風の音
油の虹
武器はなく
ひとつの羽を得て
ひかりかがやくもの
ひかり失うそのとき
居ること 居ないことを
震わ ....
笑点を見ながらくつろいでいると
夜間責任者から電話が掛かってきた
どうやら稼働を見間違えていたらしく
約十五分間怒鳴り散らされた
しかしこちらも制服を返した後だったので
気を取り直して出掛け ....
安っぽい自販機で
安っぽいコーヒーを飲む
真夜中のロビーは
そこだけ明るい
神様
私はつぶやいてみる
どこにもいないものを
あてにして生きていく
それを誰も否定しない
愛 ....
なにごともない虚ろな午後
ふと空をよぎる
鳥が
その日の栞になった
行くでもなく帰るでもない
ふたしかな彷徨い
花が
その道の栞になった
こころもとない眠りの果て
闇 ....
きみの目がかけている
としたら、きみの
目を
虚無にむけて
あげるようにして、わたしの目が
見ている、少しもよくならない
時間を、
(世界の、世界への投げ
出し、
おたがいに ....
戻らないこと、離反
して、
きみは分からないまま、もう
戻ってはこない
場違いだけが、そこにあると
して、
きみが話すがままに
する、
わたしの
もっとも奥で、きみが
他の ....
蚊取り線香は
金鳥に限ると
じいちゃんは言っていた。
今分かった理由
ツユクサ
ムシトリナデシコ
鈴なりのコバンソウ
脇役の花たち
バイオリンの音
弾む音
朝霧に
包まれ ....
きみが
許し
ていく、夜に、引き
裂かれて
いった彼女が、わたし
の外に運ばれて
いって、それから自らのもとに
戻ってくることが
ないように、わたしは知らない、きみ
が知っている ....
甘い話には気をつけろ
各駅停車のように生きろ
あいつだってロックンロールだ
ゆっくりでも走り続けているんだ
あいつは決して目的を見失うことはない
あいつの顔には必ず目的地が書かれている
夢 ....
なんで私は
こう辛い道ばかり選ぶんだろう
普通に考えたら
こんな暗くて叫んでるような道
なかなか選ばないね
自分では
周りに劣ることに慣れている
と思 ....
顔には出さなくても、言葉で言わなくても、わかるだろー??
顔には出さなくても、言葉で言わなくても、僕がグシャグシャに傷ついたのわかるだろー??
顔には出さなくても、言葉で言わなくても、僕が君のこと ....
ぼくは21才の時、初めて人のぬくもりを感じる経験をしました。
人間の温かさに始めてであいました。
ただ抱きしめてくれる人に出あいました。
その人はものすごい孤独を抱えた人でした。
去年 ....
光がきみの眼窩に指を差しいれ
事実も嘘も一緒くたにえぐり取ってしまう
そこに残るのが闇なのか光なのか
きみには決してわからない
光と闇は共に戦っているの ....
・おやゆび村
広場の真ん中は
噴水が陣取っていて
そこには
何人かの子供と
一匹の動物がいた
動物は
子供たちの真ん中で
小さくなって
子供 ....
もう
何
いっても
駄目
わたし
記号
記号
記号。
もう
どこにも
行けない
わたし
記号
記号
記号。
あかるい
あかるい
おひるやすみ
きゃっきゃ ....
悲しいね
夜は
寂しいね
一人は
淋しいね
さようならは
その言葉が
だんだん僕を殺してく
桜は咲いてれば
花びらを手にしてくれ ....
いつも同じ帰り道を
なんとなく遠回り
知らない道を進んでく
帰れなくてもいい
どこかへ行きたい
押し寄せる
ネガティブな風
たまに来る
気持ちい夜風
....
夜空に散らばる星々が消える
空虚感から来る疎外感
空と地面が入れ替わる
直角に折れた首は地を見つめ
無気力から来る脱力感
気づくと体が溶けていた
明日は足場の ....
いちど曲げたところを
直線に戻そうとすると
ほかのところが曲がる
針金のように
ふたりで帰る道はいつもと変わらぬ道
でもあそこに見える、駅前で一番高いビルは
もやりと霞むんですわ
ふたりで帰る道はいつもと変わらぬ道
でもあなたは歩きだから
僕もいつも ....
どうでもイイと
なげステルより
ナントカしようと
がんばるほうが
おれたちラシイ
あたしなんか、早いとこ死んでしまえばいいのに
そんな言葉に音楽がそっと寄り添ってくれる
この部屋はむせ返るような君の匂いに満たされていて
あと3秒もすれば鼻が慣れて、何も感じなくなるだろう
....
ぼくらには
見えないことがたくさんあって
想像力で
いままでの経験で
それを
埋め合わせしたりしている
否、
じぶんの器でしか
それを
埋め合わせ ....
ある日南のお日さまは
悲しいことを知りました
南の空のお日さまを
誰もみつめてくれぬこと
ひとりぼっちの
さみしさに
3月4月と
泣きぬれて
それを慰む
ひともなく… ....
あなたはいつも
わたしの
開かれた窓でした
そこにはいつも
新鮮な空気が流れていて
清潔な水色の空とつながっている
たとえばそれは
岬の草はらの淡いスケッチで
たとえばそれは
ガ ....
ジャーニーがわたしを変える
いいわ
わたしの全てを変えてください
余すことなく埋めてください
わたしはもう素直に
従うしかありません
ジャーニーの前で
わたし ....
月曜日のテレビはつまらない
とあなたは言うけれど
そんなに毎日テレビが面白かったら
黒目が原色になっちゃうわ
だからあなたは
月曜日の夜に兎になる
真っ青に鋭い風のように
Tシャツを纏っ ....
赤
それは私の手じゃない
10数えるまでに360m離れて
ゆっくりでいいから手を繋ぎにおいで
(ドクドク ドク ドク)
黄
まだなの?キミの心へ届くのに
まだ慎重に?そっ ....
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