*
締めるの
緩めるの
もっと灼くの
それとも見棄てて冷ますの
組んだ手を解き
窓に叩きつけたら
見えるだろうか、海
神さまたちの海
* *
....
むかしむかし、
山のふもとの村に
可愛い女の子が住んでいました
やがて女の子は、
とても綺麗な女になりました
村中の男たちは
彼女に沢山の贈り物をしました
なかでも鼈甲の手鏡は
たちま ....
中国ドラマで政敵を倒すために
毎日微量の毒を盛り
病死に見せて死なすというのが
わりとある
歴史、毒薬詳しそうだなぁ
中世と
あまり変わらないの
かもしれませんね
毒を盛られて
....
10月というのに
この暖かさ
というか
ほどよい暑さが続いている
10月なんかに
いるはずのない夏だから
やっぱり
気味の悪い幽霊
と
言うべきかな
おそらく
....
顔の無い自分の顔の部分について考えている
なぜか?
非常識だからだ
洋服を着た
からだだけが
ぺたんこになって地上に映し出されていた
これからもわたしたちは
なんとかマップにマッピングさ ....
髭を剃り髪を結いよい服を着ておしゃべりの花を咲かせる
今年のボジョレーの出来なんて過食なアイデンティティ
目玉ひとつ無くしたと思ってさっき古道具屋で買ってきた金の玉
睾丸ひとつにも満たない グズ ....
ナマコのお化けが
くらやみからやって来るとき
人はただ、その場に立ち尽くすのみ
ばくはつするたいようにとけて
ばくはつするたいようにひざまづき
暗黒の窪みに安らいで
すべてを放擲し ....
静の海
ひらけゴマ
勧進帳
夕闇、迫るなか
戯れる
子供たちは
歓声の余韻に
時を味方につけ
突き抜けてゆく
大人たちの影を
遥か超え
開かれていくこの世界へ
その輝きに震える心で
* ....
もう目覚めた気がするから、余計なものは捨てちまって構わないんじゃないか?集積場に投げ込んで、火がついて燃えていくさまを燃え尽きるまで眺めて、あとはなにもなかったみたいに生きることだってアリじゃない ....
かの方を分析しないでもうこれ以上
まだ子ども 最上階の遊び場は 空
キーワード
いくども使うボキャ貧よりも
先をみて
微修正した君はあざとい
善悪の圧をかけられinput
....
以前は
問題なく再生できていた動画で
時間がたつと
PCの電源が突然OFFになる
なんてことが
近頃多くなってきた
どうも
CPUが異常に過熱しているらしい
外部に
....
貴方に参ったと言わせたいが
荒れ地に種も蒔きたい
二重の線で消したいが
全部薬だと知った
名前を与えてしまったら
その瞬間から傷口が広がる
紙の埃を吸い込んで
苦しいから文字は踊る
....
二〇二一年十三月一日 「断章」
ジョンは五千人程の男女の中に見えなくなった──。誰も彼もが灰色のヴェールを被っている──、凍って粉々になった残骸は〝意識〟と呼ばれ、人々の中に動かしがたい様 ....
緑はいい匂いがして
黄色はカレーだと思ったけど
微かに残る勇気の匂い
街が公園を目指す
今日はゆっくり寝転びたいから
まとまり難いものは滑り台で遊ばせて
やっぱり愛がいいとみんな家に戻った ....
たましいの揺らぎ
眼を開いて
冷えていく愛
今夜は、今夜は
深みへと沈む
純粋な孤独と静謐のうち
ほっておいて
ほっておいて
これがリアルなら
これが生々しいなら ....
なんだアイツは。
私は誰も信用ならないから役割を決めて責任を取りたいその範囲でただ1人で。1人1人が責任を取ってチームは成り立つんじゃないのか、チームの中で誰かの責任の無さをカバーするのがチームでは ....
ありったけの善意が
満ちていた画面
だれもがいいヒト
でいようと必死だった
みんな
自分自身の状態に
満足し
あきらめが蔓延し
死の匂いは充満した
弟が
ぼぼぼくがお思うに
詩詩 ....
夏休み、小学生の兄と僕、二人きり
瀬戸号は待っていた
東京駅、夜八時
宇野へ向かい出発する
夜闇をひた走る寝台列車
車窓の外に規則的に現れる
闇に明滅する踏切の赤い光
限りなく底 ....
焼け焦げた女性器から
こぼれる白とか赤を
胸いっぱいに吸い込み、
私の人を愛する心とか
浅はかな打算とか、
全部見透かされた気がして
とても嬉しかった。
打ち続ける斧の
肉 ....
紡錘形の身の丈、端が見えないから立ちはだかる
これが大粒のダイヤ、他は昏い残片とある
ひっかきまわし、
入り乱れる、
波打ち際に群がる、
なにかもみ合うような粉々な、
わたした ....
たちまち
イガ
如何
蒲団のうえ 擲たれた
かたちのパジャマ
空腹が現在形のように
堰きとめられてある
くらやみの土管
出口を探して
歩いてた
抱えた問題を
何かにぶつけて
小さくしようとした
それなのに空は
痛みも見せないで
全てを受け止めた
さっきよりも
赤くなって
僕は晴れたけ ....
子供の頃
アントニオ猪木は
好きではなかった
好きだったのは
タイガー・ジェット・シンの方だった
新宿伊勢丹前の路上で
買い物帰りの猪木、倍賞美律子夫妻を
襲撃した
タイガー・ジェット ....
ボンバイエ
タバスコ
ビンタ
ウンチの実態は
食べ物の残りカスではなく
細胞の死骸なのだと聞いて
私は脳細胞の死骸だと
勝手に思ってしまった
確かにトイレに籠って本を読み
粘ると便が出ることが多いので
脳細胞の代 ....
空の青が
わたしの中に
きっとあって
それは静かな眼差しで
わたしの心を視ている
宇宙の漆黒が
わたしの中に
きっとあって
それは渦巻く混沌で
わたしの心を喰っている
* ....
おかしいくらい、
私の人生が冴えていたことは、ない。
ただの1度もない。
休日は後ろの席の嫌な男のことを
ずっと嫌だという思いが消えない
ずっと好きな人がいて報われないけど恋に囚われていた方 ....
{引用=壱}
赤い糸屑が絡んだあばら骨
ソフトな拷問の日々
互いの影を踏まなかった
ひとつに溶けるのが怖かった
通過儀礼から逃げ出して
淫らな踏み絵に額突いて
眼球は自転する ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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