君の誕生石の指輪と
赤いバラの花束を持って
必ず迎えに行く
信じて欲しい
送ってくれて
ありがとう
金曜日
君の部屋を訪れて
日曜日
こうして帰る
ロミオと ....
夜中に咲いている薔薇の下にはぶよぶよした肉塊があって
その血を吸い上げながら花が咲いている。
世の中にはオレンジや白の血の色をした生き物はいるが
空のような青色の血をした生き物は ....
080515
ゆるやかな坂を少し下ると
いつのまにか
なだらかな丘が出来ていた
防災無線のアンテナも立っている
狭い階段道を登り
....
とおくで声を聞いた、
少しだけ厚い雲の下
足を止めその先を探す
*
意味なんてなかった
ただ身体が伝えようと
やわらかな 部分に
{引用=ずっとずっと、とおくにいる ....
カメラに向かい
天気図を背にして
「午後から雨になります」
と伝え
小さく頭を下げ
辞表を提出し
その日の午後
先生は雨になった
それは小さな雨だったが
傘を ....
風の便り
空中の花見
二つの綿雲
手を振る君
スネアの音
速いロール
テントンテンと
ティンパニーの音
緊張の毎日
幸せの毎日
達者な弁論
あきない話
When you who was lonely also always listen to this song
from sadness and loneliness by the pupil ....
恍惚と苦痛を飛び越えて
その日をその夜をその時を待ち続けてんだ
いま何時かわかるだろ?
真夜中の街をゴキゲンな奴等が手を繋いで歩く
それがいまの時刻さ
わかってんだろ?
さぁ歌おう ....
紫陽花色のこんぺいとう
ゆびさきに光る珊瑚の欠片
ひとつ、ふたつ
舌にのせ、届く甘さ
がりがりと噛み砕き
喉を通る苦さ
苦し紛れに吐き捨てた言葉の中には見るもおぞましいいびつな感情が梱包されていてそれは解かれる必要すらないほどに歪んでいて情けなくそしてあきらかにそうというほどではないのだけれど決 ....
やわらかな
やさしさを
つめこんで
ぬいぐるみが
やっと
かんせいした
つきひはながれ
ぬいぐるみは
しぼんできて
わたを
たしてみようと
いとをほどくと
のう ....
降り注ぐ陽光の
ウルトラバイオレット
億千万の雨粒は
一つ残らず光線に撃ち抜かれ
無数のプリズムが
宙に弾けては消えていく
木漏れ日の中で
メロディは加速する
水たまりがスプラッシュす ....
仰向けになった僕の胸に、女がうつぶせていた。二人は裸で、繋がったままでいるから、少し動くたびに、女は小さくため息をこぼした。キスをするとその湿った息で、重たくないかと聞かれた。大丈夫、胸の上で寝かせる ....
宇宙は生成をやめない
宇宙は忘却をやめない
生成だけではない
忘却のなかの生成
生成のなかの忘却
宇宙は
宇宙は
宇宙は生成をやめない
宇宙は忘却をやめ ....
テーブルの向こうには
崖しかないので
わたしは落とさないように
食事をとった
下に海があるということは
波の音でわかるけれど
海鳥の鳴き声ひとつしない
暗く寂しい海だった
....
それで結局君は何を相談したいの?
それで結局僕に何て言ってほしいの?
優しく言うなら
君の思った通りやればいい
厳しく言うなら
君は悩んでなんかいない
考え込んでいる自分を見てもら ....
煙突の先端の黒煙が、落陽と混ざり合う。ガードレールに腰掛けたまま、上を向いて堪えている。
拘置所の壁と堤防の間の、入り組んだ小路。正月にも人っ子一人いない、住宅街の中にぽつんとある古い神社。ずっと昔 ....
私は頭が悪い。そして才能も無い。努力と云う言葉は聞かずに育ってきた。
拙い文字で、言葉で、ありふれた日本語でしか表せない。
何も立派ではない。
何も特別ではない。
ただそこで、生きて死んで、
....
くすんだ青いタイルに
ステンレスの浴槽
不純な鈍い銀に湯気
小粒の泡に満たされる壁
足は真っすぐ伸ばせない
狭い角ばった湯舟が
都会のビルの林の奥で
私を静かに待つオアシス
窓 ....
その奥にはいつも
僕がいた
誰かの家があって
誰かのように
そこで暮らしていた
その奥にはいつも
T字路の
道がふたつあった
僕はその部屋にいた
時々わからなく ....
私の中に
巣喰うもの
恐怖を煽って
私の体を
支配しようとする
私の首と
私の心臓を
つかんだまま
離さない
指先から
消えていく
私という存在
呪縛
今も消えない
自転車の車輪の回る音が
地球の回る音だと思う
チュリーンと回って
一周しちゃった
友達にあまりにも友達を有効活用しすぎだと怒られる
携帯が壊れる
プーっ
も
プーッ
し
....
絹のペチコートの恥じらいで
揺れるペチュニア
私がおまえを摘み取る時、
断末魔の叫びのひとつも
上げて見せよ
傷痕残るこの右拳を
雌しべの涙で染めうるならば
....
大好きな君の
そばにいたくて
そばにいれなくて
傷ついたフリして
君を困らせて
君がここにいてくれること
当たり前のように思っていたの
そんなのワガママだよね
そんなのユメ ....
何にも言わないで
で転がってる
から
お父さんみたいな
怖い顔
なのに
なんだか
かわいい
めでたい
なまくび
お酒でも
飲んだの
真赤な
気付いたら
傍らに
転がっ ....
憂鬱だね
ゆううつ。
ユーウツ。
新しい場所に
やっと慣れてきたと思ったら
毎日、
同じ場所に行って
同じことをして
同じように帰宅するのが
嫌になった?
でも
....
この身の重さは唯一の持ち物なのか
引き摺る体は傷に塗れ
手には見知らぬ荷が積まれ
この身の重さは捨てても消せぬ
ならば足を切れ腕を千切れ身を抉れ
血は絞れ管を絶て
....
わたしはあなたの顔をつかんで
こじあける 歯型 の
わたしの腕を救いだす
床板をたたく あなたのかかとが荒い
並ぶまで屈めて 指先で
ちいさくバツのしるしをつくる
しい と
前歯で息 ....
ぼくときみは違うから
同じものにはなれません
でも
同じくらい価値のある
別のものにはなれるはず
閉め切られた直方体
その中で
向かい合って
投げているのは見えないボール
そのひとつひとつを
正面の相手が弾き返す
まっすぐ伸びた腕
しなやかな肘
打撃音
右腿への苦痛
い ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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