日々の営みの ふと
色褪せ意味失い凝固し
ヒビ割れる瞬間、

自らの死と生 浮き立ち

肉身の我、
抜けていく透けていく
槍一本、
突き刺され

この抜けの良い透け抱え込み

 ....
苔むした頑強な石壁は
まるで全てを否定するかのよう
密閉された空間で闇は蝕む
どこから漂ってくるのか
鼻につくような死臭
夢みたすべてを否定するように

まるで白い点のように見える光は
 ....
硬く閉ざされた青い木の実
指先で摘んで手のひらで転がすようなもの

いたずらに弄ばれて
呆ればまた摘まれて
そのままゴミ箱のなかへと放り込まれる

紙屑のシーツに包まったまま朝を迎える
 ....
私が小部屋に芽生えた時
異物と認知され
振動が私を排除しようとする
私は必死にしがみついた
繋がった血管からあなたを呑んだ
私はあなたなのだと
  血  
  血  
  血
唯一確 ....
古い、小石をモザイクタイルのように散りばめたセメントの路面で、五百円硬貨程度の大きさの蝸牛が踏み潰されている、パン粉みたいに砕けた殻と、透明な血を滲ませた肌色の―ぐしゃぐしゃになった本体、それが、 .... わたし
約束をするために 生まれてきたの
一度きりでいいから 指を結んで
守ってくれなくても いいの
また会おうって 嘘でもいいから

あなたの 人生のうちの
ちいさなちいさな ひとつの ....
舌から舌へ
鈴はころがった
光は溶けた
音は影のよう黙っていた
あなたは三度 
わたしは二度
相槌みたいにまばたきして

天蓋がはぎ取られると
屈葬にされた白骨が二体
愛は愛という ....
晴れているにもかかわらず
雨が降っている天気雨

雨粒が地上に届く前に
雨雲が風に流されて消えたり
別の雨雲の雨粒が強い風に流されて
晴れている場所に落ちてきたものだ

笑っているにも ....
 行儀よくお座りして待っている

 太郎は今日も元気そうでよかった

 ご婦人に連れられて散歩をしている

 柴犬の太郎である

 かってに名前を付けてごめんなさい

 ご婦人 ....
○「老いちまった悲しみ」
老いちまった悲しみに
今日も朝から探し物
老いちまった悲しみに
頭の後ろまで禿げ上がっている
老いちまった悲しみに
体はしわだらけ車はキズだらけ
老いちまった悲 ....
楽しいって思えるならいいじゃん
楽しくないんだ~

そんな苦しみを
強いたのか

迷惑をかけていいんだ
家族だからだ

家族じゃなかった
ブラザー、アイムノットユアブラザー

 ....
あなたの知らない星にいる
わたしは昨夜ないていた
どれだけ涙を流して
声を上げようと
知ることのない
あなたは
わたしの知ることのない星にいる

思い出せばついさっきのよう
なのに
 ....
ベランダに出て
すっぽんぽん
思いっ切り伸びをして
そら仰ぎ見れば
青く青く色づくただ青
気高くも艶やかに
天真爛漫にして
包み込まれ包み込み
見えぬままに力強く
脈打つ思考生命
 ....
【ⅶ】

 食事のルームサーヴィスも全部カンテラが「毒見」をした。彼の人造の躰にはどんな毒藥も通用しない。だが、日々は徒らに過ぎてゆくばかり。いつ迄経つてもジョーイ・ザ・クルセイダーの襲撃は起きな ....
僕らは涙を堪えてやっと辿り着いた
それなのにまるで紙屑のように
クシャクシャに丸められて捨てられてしまう
何の躊躇いも造作もなく

僕たちは何のために生まれ生きてきたのか
再び涙が波となっ ....
タタタタタ

黙っていよう
気づかないふりをする
言ってしまうと
死に至る
無意識の動作

タタタタタ

何も言わない事が
人助けになることもある
まるで我が子を送り出すように
赤いポスト口にそっと茶色の長形3号の封筒を差し入れた
中身は頭で捻り出した詩をまずはワードアプリに書き出して
それから所定の原稿用紙に書き写したもの
この日の旅立 ....
テレビの画面上の竜巻警報
思わずギョッとする
表示したかと思えば消え
また表示されてから数秒で消える

「そういえば」
私は思い出す
職場の昼休み
ランチを食べに行った帰り
職場玄関 ....
冬の窓辺に立つ

枯木立の間から
キラキラ笑いながら
転がり出てくる子供達

寒そうな雲間を
名前も知らない鳥が
矢印になって渡っていく

冬の窓辺に立つ

だぶだぶの
 ....
「あい」を知らないロボットは 憎しみを知らない

「あい」を知らないロボットは 侮蔑を知らない

「あい」を知らないロボットは 戦争を知らない

「あい」を知らないロボットは 平和を知らな ....
○「死」
人間だれでも
必ず死ぬわけである
しかもいつ死ぬかわからないのである
またどんな死に方をするかもわからないのである
長生きすることだけ考えていると
足元をすくわれる

○「自 ....
自分の顔が嫌いだった
自分の声が嫌いだった
自分の何もかもが嫌いだった

そんな僕は変わりたかった
こんな顔も声も捨てて
クラスの人気者の君に変わりたかった

ある日僕は変装する事に決 ....
【ⅶ】

 じろさんに杵塚が渡した、倖世の詩- (題名は特にない)

黑い月光が私の躰を洗うとき
あなたはどこに居たのかしら? 
私の坩堝の中
私は夜を嗤い 世を嗤い 邪魔っけな陽光を嗤 ....
雲がゆっくりゆくり移動していく
風が吹いているからではない
自らの意志で動いていくのだ
普き善きもの目指す意志の営み
雲の生活の道筋が
深い山の谷間で生まれ
光の大洋で霧散し天に呑まれ
 ....
※ クジラ オモタイ オモタイ クジラ
クジラ ネムタイ ネムタイ クジラ

クジラ ユウウツ ユウウツ クジラ
クジラ ヒトリカ ヒトリカ クジラ

クジラ イルカイ イルカト クジラ
 ....
教科書どおり
マニュアルどおり
型どおり
命令どおり

とおりゃんせ
とおりゃんせ

行きは良い良い
帰りは怖い

想像どおり
計画どおり
希望どおり
思いどおり

と ....
助けてと呼ぶ手をかり集めた花が身の内を喰い破り背からめりめり這い出て地獄の天使
騒音をまき散らしつ交差点を憂い眺め馬のごとく疾く流れていく野次道中も
きたさんは居ないので何も始まらない夜半
生活 ....
信じたい
今は亡き祖父のことを
信じたくない
祖父が戦中行なった行為

祖父が戦いに行ったボルネオにも
台湾から強制的に連れて来られた従軍慰安婦達がいた
祖父は「戦地でカフェのマダムと仲 ....
相手に愛がないと解ったときどうすればいいのだろう
ただ黙って耐えるしかない
傷が癒えるまでただ待つしかない
そうして過ぎ去ってしまえばすべて忘れられる
何もかも無かったのだと

楽しくて胸 ....
○「人間とは」
歴史を見れば わかる
人間の愚かさと賢さ
棺に入れば わかる
自分の人生

○「終活」
年寄りは
一日一日
生きていく

○「不同意性交罪」
誘っておいて
不 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ラザルス*の警告ひだかたけし625/2/1 20:04
夢遊する物体栗栖真理亜225/2/1 19:14
木の実2*25/2/1 19:08
初めての孤独425/2/1 18:45
いつかも歩いたその道をホロウ・シカ...3*25/2/1 18:10
指を結ぶみぎめ ひだ...2*25/2/1 17:52
異端者の鞄ただのみきや4*25/2/1 16:44
元気雨イオン1*25/2/1 16:20
横断歩道佐白光3*25/2/1 11:33
独り言2.1zenyam...1*25/2/1 10:50
苦楽を共にりゅうさん225/2/1 6:09
知らない星のやさしい温度唐草フウ12*25/1/31 21:35
エーテルのこの朝にひだかたけし8*25/1/31 20:25
NWSF傳畸ロマン カンテラ・サーガ、ピリオド3『泰西堂主人 ...髙任勇梓 T...225/1/31 20:24
黙示録栗栖真理亜1*25/1/31 20:03
貧乏ゆすりを止めるな6*25/1/31 18:59
旅立つ栗栖真理亜3*25/1/31 18:26
竜巻4*25/1/31 18:19
冬の窓辺夏井椋也11*25/1/31 13:23
あいしてるりつ3*25/1/31 11:41
独り言1.31zenyam...2*25/1/31 7:02
変装し続けた先に瀧石夢真125/1/31 6:33
NWSF剣豪ロマン カンテラ・サーガ、ピリオド3『からつかぜ ...髙任勇梓 T...225/1/30 20:17
雲の思考、声のうたひだかたけし725/1/30 20:02
クジラLet's Go鏡文志4*25/1/30 19:11
とおりゃんせ6*25/1/30 18:46
ukaブルーベリー125/1/30 14:04
あやまち栗栖真理亜3*25/1/30 10:05
White out2*25/1/30 9:50
独り言1.30zenyam...1*25/1/30 9:35

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