ジャンキー、ジャパニーズ、群れるドミトリー
一人になれないやつが集まり
つまり どこに行ったって同じさ、
自分からは逃げられない
万物、世界の広さにひれ伏した俺は
大都会背後か ....
空港は透明な香りがする
人がみんな笑っているし
香水の香りがあちこち漂う
ここで無表情なのは
出国審査官だけだった
飛行機が飛ぶのを毎日見送る
地上で働く人たちの気持ちを考える ....
何年前から愛してる
とか そんなことより
どれだけ愛せるか
の 深さだと思う
あなたの深さ
心の深さ
愛の深さ
あなたの深さ
淫らな言葉で埋め尽くす
ずっと続くはずのない人生
脳を焦がす衝動
嬉しさに似た哀しさで
つつがなく騙してよ
あたしは いつか貴方の
忘れる景色になりたい
僕の手は小さい
他の誰よりも小さい
色んな人に支えられながら
色んな人の助けを借りながら
ここまで大きく育ってきた
それでもまだ僕の手は小さい
本当は色んな人を支えたい
本当は色んな ....
行ってきます
、、、。
車の中は静かで
目の前のコンビ二のわきには
納品のトラック
から荷物をすばやく降ろす
作業員がいた
静かな夜だった
....
雨は嫌いだけど。
アスファルトの濡れた臭いは、嫌いじゃない。
雨は嫌いだけど。
荒れた雨粒の弾ける音は、嫌いじゃない。
雨は嫌いだけど。
押し潰されそうな雨雲は、嫌いじゃ ....
さあいよいよ
螢の季節が近づいて
探し始めるのです
はかなく綺麗なものを
風景に重ねたいと
螢を狩る人が
暗闇にうごめくのです
もうそっとしておきませんか
いのちの営みの輝きは
....
コンクリートの地面の穴から断続的に棒状の水を宙に吹き上げる公園。
今の俺には水は必要なかったから、ブランコを揺らしていた。
空中に放り出されそうになるのがこんなにも怖いものだとは、子供の頃はまだ知 ....
路上に棄てられた
くしゃくしゃのちり紙が
一瞬
白い薔薇に見えた
一人の同じ人間は
{ルビ涎=よだれ}を垂らした顔にも
後光の射した顔にも
なれるだろう ....
こんなにボロボロになったのに
なぜ捨てない
昔
青とピンクをおそろいで買った
青とピンクで色々な所に行った
映画館
遊園地
温泉
ピンクはいまごろ
どうしているだろう ....
久しぶりに僕を飲んでくれた
うれしいね
青い切子の小さなグラスが
宝石のように光る
飲みながら
思い出しているんだね
あなたは
すぐ怒るのが
悪いところ
でも
とて ....
もらいものの
高級なシャンパン
「ドン・ぺリニオン」
色彩のない部屋で
金の液体が光を放つ
あなたは
まず
お父さんに乾杯
そして
お母さんに乾杯
最後に
あ ....
ここはそのむかしパパの書斎だった
むかしといっても2年ほど前までのことだ
その部屋
の真ん中
パパの回転椅子
の上のドーナツクッション
の上に
足をひらいてすわってし ....
からからから
バスの車内の床を
なすがままに転がる
誰かが忘れたコーヒーの空き缶
かーん
いい音立てて
優先席の爺さんの
杖にぴったり止まった ....
面白い冗談で笑わせてくれ
出来れば流行の三秒で笑えるレンジなお笑いがいい
シャツに小汚い染みをこれ以上
増やしたくは無いグレイト・ジーニアスを
知っていたらここに電話してくれ
彼は待合室 ....
福祉のある国
子供の教育
老人の世話
障害者の支援
食うのに困らず
寝場所がある。
衣服がある
仕事がある。
互いを愛し合い
信頼して助け合う
心を一つにして
心が打ち解 ....
一週間の疲れ
一部の人の評価
人に目立たず
消えてゆく
コツコツと
努力をして
チャリンと
貯金をして
人の下になって仕え
人に幸せの種をまき
見守る
「いいんですよ」と ....
福引きに当たるほど
運がいい訳じゃないし
才能とか魅力とか
なにか秀でてる訳でもない
だからって私は不幸せじゃない
小さな小さな幸せを
思いっきりかみしめてる
....
まるでもう梅雨が明けたような日だった
絡みつくような熱気
三番線のアナウンスが陽炎に揺れる
横ではサラリーマンが
つまらなそうに電車を待っている
僕はただ
いつもの青いタオルで
額の汗を ....
想いが素直にことばになったときは嬉しい
けど
あなたにちゃんと伝わっているかどうかはわからない
だから ちょっぴり不安です
ねぇ
ちゃんとつうじていますか
私 の{ルビ 詞 = ....
空は夢
キッチンは消極的
猫のほっぺをひっぱたいて
香水の瓶をベランダから落とす
指は透明
黒板はいつもそう
アリスの背中を突き刺して
足取りは軽快な
二時十七分三十六秒
止まったままの時計の針
盤面のひび割れた傷
刻み付けられたあの日の悪夢
赤城山のドライブの帰り道
運転よりも会話に夢中で
対向車線にはみ出した車は
カーブを曲がっ ....
一足 一足と 雨が近づき
一つ 一つ 我々が浄化され
雨 雨の日に崩れゆくビル
舗装道路が湿り気を帯びて腐乱してゆく
人が人として輝くために全ての物質は滅び
雲が押し寄せて
....
束縛する権利ないよ
束縛される権利もないよ
でも束縛されたい
束縛するより強く
嫉妬する理由ないよ
嫉妬する価値ないよ
勝ち目もないよ
でも嫉妬されたい
....
人格のスーパーマーケットにて
宇宙の漬物を買う
星と星とが交際している
水生のマクドナルド
切っても切ってもくっつく血液
ピクルス硬貨でお支払い
学校の墜落を授業参観
騒ぐな貴金属ども
....
くぼみに合わせたように
はずむ はじく
その球体
まつ毛の先に
手の中に落とすと
水たまり
手相は小さな 細い川
まるで地図帳の
一角
屈することなく
落ちて ....
ワタシタチハ、烏賊ノヨウナモノ
タダオヨイデイルダケ
モクテキガアッテモ
オシツケラレタダケ
ワタシタチノ正体ハ
ミズノ濃イトコロニ
カルシウムガアッテ
ミンナデサワイデイルノデス
....
昨日は雨のそぼ降る神保町の
古書店の並ぶ街並みを
地図を片手にさまよい歩いた
みるみるうちに地図は濡れ
丸めた白い魂にして
ポケットに入れた
翌日ポケットから取り出し ....
頭の中鳴り響いた
急げ
低い囁き声
微かに鳴り続ける警告は
日陰に捨てられた危険信号
絡み合って
ほつれた毎日
手の届く距離の光を見落として
ひたす ....
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