観測所には誰が居るんだ?
あの夜に僕らがはじめて気づいた
色とりどりの破綻は
今もまだつづいているんだ
君のあるいは君たちのともした火
砂漠の向こうから送られるシグナル
忘れられた庭園の扉 ....
どこにあるの?
あっちらへん。
どっちらへん?
あっち。
どっち?
こっち。
そっち?
こっち。
どこ?
あそこ。
どこ?
そこ。
ここ?
ここ。
....
端正な横顔には
少しばかりの憂いがよく似合う
彫刻の様に滑らかで、なまめかしい純白の肌に、
赤いレースの衣をかざせば
魂(資質)が、
美(生き様)と、
溶け合って、
不可思議が生まれる
女は ....
海を旅する船乗は
お星を頼りに進みます
あんな遠くの光だけ
あんな昔の光だけ
海を旅する船乗よ
お前はきっと
ご存じないだけ
あれがもう亡いものだとは
あれが果敢ない ....
何から食べる?
何でもいいよ
とりあえず流れているやつ取って
次は何食べる?
何でもいいよ
君の食べてるやつ美味しそうだから
それと同じのが来た ....
あなたと過ごす
また夏が巡り来ます
松林の間から
輝きで溢れた
あの海を望み
ほら きらきら輝いて宝石のよう
見つめる海の予感で心がはち切れそう
遠い砂浜には
昼顔が群 ....
新幹線
夜の平野を走る
水銀のように
明かり
僕に縁のない地
水田のように
関わりは
地球の
命の
時いがい
新幹線
夜の平野 ....
むしむしとする
梅雨には禁煙をしよう
ニコチンを貼って
茶色い汗をだして
もう煙はやめにしよう
地平の夜みたいなとこで
女にFさせて
おれの先っぽ
....
落ちていく夕陽が一段と大きかった
真ん中に「キライ」と書いてあった
濃い橙色で燃え尽きる夕陽の真ん中に
真っ赤な色の浮き彫りで
真ん中に「キライ」と書いてあった
なんだか悲しいので目をそらし ....
痛みを知ることがなかったら
この愛おしさに気付くこともなかった。
ありがとう
私を好きになってくれて
今日は雨
誰もいない
ひとりの時間
お茶を
飲みながら
ちょっとひと息
ひとりで
いるのだから
こんな時は
音楽を聴くのも
いいよね
雨の日の午後
今はひとりの
....
虎
捕らえられた
捕らえられた虎の剥く牙
捕らえられた虎の網を破こうとする爪
捕らえられた虎の牙と爪を折ってしまえ
捕らえられた虎折られた牙と爪
「もう狩りもできない」
「シナク ....
12時になったころ
ブラウン管で輝きだす
人の家庭に口を挟むあの人か
ギネスに乗るくらい暇なお昼を過ごすあの人か
人様のダンナより
100分の1の回答より
もっと大切な ....
ただの優しさとか
口癖とか
背中に回した腕とか
押し付けちゃった腰とか
もう面倒だから
すべて愛と呼んで
新横浜の風景を
しばらく品川と間違えていた
その風景にせつなくなっていた
品川にはきみがいるような気がした
白い光を放つビル
白い光に照らされた道
きみが歩いたかも ....
穏やかに
穏やかに時が流れていくなら
何も憂えずにいられるのだろう
晴れた日も在り
曇りの日も
雨だって降る
時をやりすごして
それでもか ....
回転する空から
星がこぼれた夜
間違って少し失って
傷口がまた開いて
どうして人は
手を伸ばしても星は掴めないのに
大切な人の傷口に
ナイフを突き立てることはできるんだろう
....
寒かったから
多分冬だった
カレンダーの数字が青かったから
きっと土曜日だったろう
その日わたしは
当時勤めていた会社のチラシを
マンションやアパートのポストに挟み込む
所謂ポスティ ....
あなたが嫌いだった
大きな体に
大きな声
私たちを日の届かない広い家へと閉じ込めた
そこは泣き声と罵声だけが届く家
あの日あなたが
たった一人愛した女が消え ....
どうしてか分からない
分からないからいいってことじゃない
だからといって悪いことってわけでもない
『選択』
僕は選びつづけている
選んだことすべてに理由があるわけじゃない
....
空気の中を泳ぐ?
溺れてるようにしか見えないぜエアロ
睡眠もろくに取ってないんだろう
足もとがふらついてるし
さっきから目をこすってばかり
君の頑張りは無駄じゃないが
報われるかど ....
待つ人がいなければこんな辛い思いはしないと思う
僕を待ってくれている人さえいなければ
待つ人がいるところへ
僕は行く
けれど
待つ人のところに行っても考えてることは
別のところで僕 ....
その街につけられた百個目の名前
暮れてゆく暮らしの中に
現われる名もなき女神
笑い泣く人々の叫び声が
彼女の臓物を貪り食う
女神は喋ら ....
雨もあがって
釣りに出る
高知新港外防波堤
潮の香りを再認識し
オバチャン達の間に入る
誰の浮きも沈まない
昨日は良かった
お決まりの挨拶
ウンチク好きのオンチャンの
自慢話 ....
少し湿ったね と
旧道沿いの
あしもとのほうから
梅雨のにおい と
祖父のにおいがした
ふりかえると
あたり一面にシャガの花
思い出すひとがいるから
咲くのだろう
....
向こう側で
蛍光灯が
ついたり、消えたりを
くりかえしている
向こう側で
テレビが
ついたり、消えたりを
くりかえしている
向こう側で
あなたが
ついた ....
踏み出す街並み。
飲み込む雑踏。
あの頃は あなたがいた。
今は、
持て余した右手を握り締めて
あなたと歩いた道を、
ひとり。
今日も変わらない世界に乾杯。 ....
朝の頭は
子蜘蛛の巣だらけ
顔はいたずら描きだらけ
つるりと洗って家を出る
雨で合羽で自転車で
前しか見えない馬車馬の道
そばを小さな合羽の群れが
わいわい言ってつい ....
逃げるとき
いつもほんの少し、振り返って
目を細めて苦しそうな顔をする
それでも振り切って逃げるんだけどさ
どっかに足のつま先をぶつけたみたいに
無様なの
間抜けな ....
近くて遠い
海底の故郷に別れを告げ
電車に乗って
少しずつ遠ざかる
私の体は群れをなし
回遊魚となって
思いめぐる寒流の
水面に浮かんだ
そこは近くも遠くもない
今の私の終着駅 ....
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