「雨に濡れても、構わないんだ。」
心の中でその人に そう言わせた
勝手に言わせた
頬に感じるよ
霧雨
一度きりだね
「雨に濡れたら、嬉しいんだ。」
....
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思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
お花が咲いてたの
綺麗なお花
白に黄色
色とりどりよ
青に散らばる
白に
奥には緑が見えていて
囁くように
その一枚一枚の葉たちの触れ合う音が
ひどく心地よくて
....
「水槽」
1.
とりあえずそこに
水槽(けっこう大きい)
を買ってきて置いてみた
魚はいない
でも「水槽」っていうぐらいなので
少なくとも水は必要だろうと思い
満杯にし ....
雨が降っているので
君を思うのはやめよう
天気がよくても
君を思うのはやめよう
勉強しよう
爪を尖らせよう
図々しくなろう
どうせ私に
大金は入ってこない
なら
君も同 ....
確かに君の口は動いた
「さ・よ・な・ら」
信じていいんだね
あの日、二人で落ち合ったホテルは
もう潰れてないけれど
あの日、二人で分け合ったホタテは
もう消化されてしまったけれど
あの日 ....
ぼくと太陽は仲間じゃない
日焼け止めクリームがお友達
高い所は好きじゃない 太陽が近いから
バナナは好きじゃない アッチの国でしょ
そんなに毛深くはないけど髪の毛は長いかな
尻尾が生 ....
ドンドが恩返しにとルリルしたクラリッサはそれはそれは良い値で売れました。
クラリッサはルリユールに使われます。メリッサの香りがするそうです。
クラリッサにも、ドンドの美しい瞳にも。
人生はなかなかうまくいかないもんさ
それでもなんだか楽しんでにこにこしていこう
遠くへと 遠くへと
どこまでも行ける気がして
ちょっとした約束なんて忘れちまうもんさ
....
教習所の便所の窓辺に
もう十日以上も
大きな蚊の死骸が横たわっている
無表情な丸い黒目
力の抜けた細い両足
広げたままの羽
小さい魂は
すでに
何処かを
{ ....
こんちはー
宅配便です
あら、寝てはりました?
どうもこんな祭日の朝早ようから すんまへんな
ほんならまず ココに印鑑お願いしますわ
ん? ああ、サインで ....
目蓋をゆっくり開く
再び動き出す身体
声が聞こえるんだ
僕に遠くから
呼びかける
僕に
その正体が誰なのか
本質は気にしない
ただ
深くその声を
受け入れるだけ
声に ....
水が
ぬるくなってしまう前に
しなければいけないことがあった
天頂から地平にかかる天蓋の
弧の延長線のところには 辿りつけないまま
目蓋の裏のカーブばかりを見ている
自分が 足り ....
ポテトチップポリポリ
チェリーパリパリ
サラミペリペリ
プリンはプルンプルン
スウィーツはパラダイス
ガーリックは931
ミートはヘブン
ジンジャーはガリガリ
ダイエット10k ....
曇天赤坂三丁目のアスファルトが罅割れ
世界をぶっ壊している
でかいカメラを積んでかけつけたリポート車が
次々と視界から消えてゆく
世界は窓から
....
みらいを信じる
またひとつ
永遠に近づいた
0は現象ではない
見えないものを
掴み取ろうとする
0は意思である
みらいを信じる
またひとつ
....
かたみに黙せば迷う言葉の方向 a
それこそ僕のひとを恐れる遺伝 b
どうか帰るな、鞦韆を去る{ルビ処女=メイデン}b
僕らの好きな父の劇場へ行こう a
偽アヌイのその劇場は木曜開演 c ....
鬱屈した僕のドロドロとした心は涙の海にしずんだ
青空の下のささやかな幸せは
僕を誘っているようで
拒んでいるようでもある
僕はどこに流れてどこで果てるのか
ふらふらと ....
あの頃は
純粋で
汚れもしらず
楽しみも少なかった
でも
だからこそ
透き通っていた
いまさら出会って
あの頃は
すごく君が好きだったんだ
なんて
....
君の目には虹が見えない
その光るもののある先にあるものは何?
「その日あったことは僕にちゃんと言うんだよ」
いちいちチェックする君
その日暮らしの手の上に見えない城を築いて
私を ....
昨日は 気が向いて キッチン周りを掃除した
掃除したら掃除用具が切れてしまった
気が向く のと暇とありあまる掃除用具が重なるのは
次はいつだろう
いつも暇なのに
この前の日に何をしていた ....
あの花を立ち止まって
よく見てみたいの
そう言えばよかったと思う
そういう
わがままをしなければ
何一つ希望が叶わない
このまま終わってしまうような気がする
もうあの花も
....
080530
キュー
キュービクル
美しい連想が
恐竜を孵化する
化石の卵から
人間も作る
キュービクルの巨人に
未来を託す
見てく ....
出目金
君は目ン玉が
沖縄の歌手みたいに大きいから
昔から
出目金
僕も含めて
同級生は
表現の自由という
誤った観点から
そう呼んでいるね
出目金出目 ....
歪みはじめた世界の端で
あなたのせなかに然様ならを告げた。
ひっしにつかんでいたあの糸は赤じゃなかったの。
ミシン糸のような細さだから
あたしの手をずたずたにしてしま ....
わたしは何枚でも
自らを脱ごう
いのちそのものが
あらわれ
周囲の花々が
俯いていた顔を
開くまで
ソーラーカーは、そらとぶものだと思ってて
ドラえもんが デザインされたそれの のろさは 重みをもってて
その日からだ お日様が 押さえつけてくる
屋根屋のおばちゃん今日もパーマがきついわ
....
目が合った
ヤバい
ヤバすぎる
めちゃくちゃ
怒っとる
睨んどる
体が動かん
時間は止まる
試しに
手でも振ったるか
ヤバい
ヤバいですよ
メンチ切られとる
強張った
....
言葉と
拙い花瓶の
間に
めり込んでいる
弾丸
ある日ふと、音もなく
内戦が始まった日
わたしは回転扉の外で
小指に満たない大きさの
硬い虫をいじっていた
失望し
憤怒し
....
シロツメグサで
首飾りと花束をつくり
ぼくたちは結婚した
わたしの秘密を
あなたにだけ教えてあげる
と花嫁は言った
唇よりも軟らかい
小さく閉じられた秘密があった
シロツメグサ ....
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