ヨランの後に続いて、ゆっくりとした足取りで、
エイミノアが執務室の床に飛び降りる。
「おや、これは何の真似かね? 戦士をわたしに差し向けるとは?」
オスファハンは、いささか困惑したように呟いた。 ....
オスファハンの周りで、いくつもの炎が揺らめいた。魔法の衝撃弾である。
これならば、窓ごとヨランたちを吹き飛ばすことができよう。
ヨランはにやりと笑った。そして、窓のサッシに手をかける。
エイミノ ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
石はうごかない


当たり前なんだろうけど、「文字四次元論」は、
(空海やプラト ....
とうとつにくるむねのいたみに、かけれなかったことばをおもう。すなおにいえたなら、どんなにらくだっただろうか、おたがいに。
つたえられないことだけがつのって、かわりになくことしかしらず。ちょくにいえた ....
曲がった声の刺さった羽のなかで
切り分けられて爪をたてられたとき
本当に、本当に
どこか遠くに来たんだって思った

真っ直ぐなビルがあって
ひずんだ音を立てていた
夏の太陽がどこかに ....
コンビニの旗がはためいている
僕はイートインでアイスコーヒーを啜る
いつ痛みだすか分からない肉を抱え
明るい街を見ている
理由もなく歓びに包まれ
明るい街を見ている

見れる、感じれる
 ....
テレビの中で
人々の行き交う雑踏の渦に
少年は独り立ち尽くして
涙をこぼしている

「なんで僕はここにいるの?」

私はテレビの外から
少年に音の無い声で語りかける

「この世界 ....
きみがどう思っているかなんて
考えもしなかった
僕がどう思っているかを
伝えようとして
精一杯だった

もう少しだけ
やさしい人間だったなら
きみの言葉に
耳を傾けることができたなら ....
まだ明けぬ夜のことなど延々書き連ねたところで仕方がないのだ、日向のことを、簡潔な希望のようなものを綴らなければ誰もそれを読んでみようなどと思うはずがないと、誰に言うともなくひとりの若い男が初めての .... 「高市」発言で精神が折れた

日本を取り巻く現在の状況を把握して

経済のことも真面に捉えて

消費税減税が必要だということを

きちんと理解した上で

積極財政を唱えているのだと ....
剥き出されている

神経は逆立ち
熱風に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
「ヒスフェル聖国でも、エインスベル様は戦犯なのだな?」
エイミノアが囁いた。ヨランはゆっくりとうなづく。
「それで、お前はいったい何をしようとしているのか?」
「それは、時が来れば分かります。エ ....
エイミノアとヨランとは、オスファハン邸の壁を昇って行った。
時折、窓から中の様子が見える。そこでは、
侍従たちが始終忙しそうに立ち働いていた。
それもそのはず。オスファハンはヒスフェル聖国の筆頭 ....
はっすることをおそれずにいてほしい

くりかえされたことがみのるとしたら
ときをのがさずにいてほしい

やすむたびにおそれはついてまわるけれど
おそれさえもじつにしてほしい

わがまま ....
○「短文」
あなたの詩は
短いからいいのよ!
とおほめの言葉をいただいた
長文の苦手な僕には
とても有難い言葉だ

○「医者通い」
今日は今から視野検査です
車で一時間かけて行きます ....
この時期になると
雑草がぐんぐん伸びてきて
家庭菜園の野菜を覆い隠してしまう
野菜が育つ時期には雑草も負けじと育つ
肥やしをやらなくても手入れをしなくても
ひとりでぐんぐん育つ
草取りや草 ....
人間は一人立つ余地があればいきてゆけるものだ
人間は愛するものをうしないつづけてつよくなれる

だれもふりむかない路地裏の暗闇のなかに人生があったり
戦場を迎える兵士は誰に誕生日を祝ってもらえ ....
二〇二〇年十三月一日 「学園紛争」


 ぼくは同志社大学の1980年度生だ。1980年度に入学したって話だけど、ぼくの大学一回生の後期の授業は、学園封鎖で潰れた。後期テストはレポート試験だった ....
俺はお前の血を受け、とある海の近くの工業地帯を流れる小さな河川で身を清めた、それでお前は溶け入って闇のものとなり、姿のないものとなった、それでも俺がお前を見失うことなどなかったし、お前もそのことは .... 私たちは同じ
深く澄み孤独
私たちは同じ
繋がり求め

燃えて、激しく燃えて

どうか、どうか 
この反転する闇と光のなか
共にたましいを燃やして
求め合う、繋がり合う
孤独に澄 ....
パチ屋に行って7K突っ込んで負けた(´;ω;`)
揺らめいて元通り、ツキの全部は月より日なたに、
勲章を燃やすとミニカーみたいに離れ離れ、
どこかの遠ゐ旅団が、めかし込んで返って來るんだ.
(心配しなくても、誰しも誰とも同じやふにはやれな ....
 いつも穏やかな様子で

 廻りを落ち着かせるあなたは

 驚かない人でしたね

 私がころんで膝を血だらけにしても

 42度の高熱を出しても

 他に好きな人が出来たと言っ ....
意識が躍動する朝に
子供たちが踊る

鮮やかに心臓が脈を打ち
光の街が浮き上がる

歓びに充ちた朝、
自分の存在の輪郭が
世界に溶け込み
深い深い息を繰り返す

わたしは生きるの ....
○「自己責任」
昔は
全体責任といわれたが
今は自己責任といわれる
どちらが生きやすいのだろうか

○「努力」
「努力にまさる天才なし」
昔は頑張ればなんとかなる時代だったが
今はど ....
その人の思い通りに
ならないからって、
私が気に病むことはない。
遠雷
今日も私を生きる



いろいろと会話したら、
他の存在のために七割位
自分のために三割位の
力などを注ご ....
寝そべれば ただ、砂の城の住人になれた
ビーチボールから空気が漏れ出すような、
答えの見えない穴の空いた口先だけが
時と場所を超え、私に還ってくる。
亡き砂の浜はわだつみに近づいていく
水際 ....
盗賊ヨランと傭兵エイミノアは、
オスファハンの邸宅の前に佇んでいた。
「おい、ヨラン。オスファハンへの取次はもう済んでいるのであろうな?」
「取次ですか? そんなものが必要でしょうか?」

 ....
「祭祀クーラスは何よりも政治を重んじる人間です。
 ですから、前言を翻せば、多くの者が彼から離反すると心得ているのです。
 今、エインスベル様は、アースランテとの戦争を引き起こした、
 政治犯と ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
オスファハンと盗賊ヨラン(五)[group]大町綾音2*22/7/5 15:53
オスファハンと盗賊ヨラン(四)[group]2*22/7/5 15:52
金網と槌あるところにあらい422/7/5 13:35
石はうごかない 足立らどみ2*22/7/5 11:51
おやすみなさいもいえないで武下愛022/7/5 11:45
知らない国の大きな太鼓竜門勇気2*22/7/5 11:02
ありがとうひだかたけし422/7/5 11:00
約束服部 剛122/7/5 2:04
花形新次222/7/4 23:13
戦争と戦争ごっこの話ホロウ・シカ...3*22/7/4 22:58
「高市」発言で精神が折れたジム・プリマ...2*22/7/4 21:36
荒野(改訂)ひだかたけし5*22/7/4 14:21
オスファハンと盗賊ヨラン(三)[group]大町綾音1*22/7/4 13:32
オスファハンと盗賊ヨラン(二)[group]1*22/7/4 13:31
それぞれのしんぞうへ武下愛022/7/4 13:18
独り言7.4zenyam...1*22/7/4 8:38
雑草パワー1*22/7/4 8:25
猫の世話をするきみにマークアーモ...722/7/4 6:15
詩の日めくり 二〇二〇年十三月一日─三十一日田中宏輔15*22/7/4 0:01
神は悪魔であり、その逆も然り。ホロウ・シカ...022/7/3 21:45
どうか、どうかひだかたけし322/7/3 19:58
ある晴れた日に122/7/3 18:41
〈あなたはあるの?〉を横目に神誕(うま)れてみりゃれ?大゜揮∞ ₎...022/7/3 12:48
驚いて欲しくって佐白光022/7/3 12:34
光の街ひだかたけし722/7/3 11:16
独り言7.3zenyam...1*22/7/3 11:02
※五行歌 三首「宙の月」こしごえ3*22/7/3 9:47
オブジェの令嬢あらい122/7/3 4:38
オスファハンと盗賊ヨラン(一)[group]大町綾音1*22/7/3 3:14
盗賊ヨランの旅(十二)[group]1*22/7/3 3:14

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