そうして私は
どこかへ移動し
どこかへ帰ろうとする
あの時と同じ場所に立つと
その時の景色ではない
今の私が静止してる
私がいるだけで
無情に吹くだけで風になれたなら
空を見 ....
世界が生まれて消えるまで
それをはかる時ならばいらない
、どこまでいっても自分
それを刻む鼓動の美しい機械に
{ルビ内燃機関=エンジン}
{ルビ回転速度計=タコメーター ....
駅前のコンクリタイルは硬い
靴があたる音こつこつ
自転車で風をなぎ倒したい
どれもこれもこんちきしょうだ
呆れてるんだろう
怒りを止めてもらえないこの悲しみを
知りもせずに
....
080618
改革の時代の幕開けですと
勧められて購入した専門誌
第2章
第3章
マスタープランを読めと
空白のページが脅迫するから
第 ....
綿ぼこりが部屋の片隅で
クルクルと回っている
小さなつむじ風が
部屋の中で起こっている
ふたつ、みっつ、
意志を持って踊るように
寄り添ってクルクルと回る
部屋に吹き込む風が ....
大事な友を探している。
ネットという回線で。
家も携帯も知っている。
でも私の姿は友からは見えない。
見えない というのは 見たくない というのが正解。
人は自分に都合のいいようにしか物 ....
重たい言葉を呟きながら
折った鶴はくずれた格好でした
尾なのか頭なのかわからない
二本のツノは怒っていました
指がふるえて
上手に折れないのですから仕方ありません
せめて淋しくないよう ....
みんなでつくりあげることが
たいせつなんだよ
それは間違いない
のだろうけど
花壇の外れの
ハルジオン
の小さな花の前で
シジミ達が順番待ちしている
その風景もまた真実なんだろう
....
翔太は自分のことしか考えてないと思う
そうかな
自分の見栄とか体裁しか考えてないよ
そうかな
そうかなって…そうやって冷静な振りしても私には分かるんだから
なにがさ
冷静な振りをして ....
少しだけのつもりが
とうとう
未来を飲み干してしまった
すると
なんの音も立てずに忍び寄った
世界が、
きみとぼくだけでできた世界が、
膜を縮めてとらえようと ....
{引用=
きみはおとなだな
ぼくのもたない目をもってる
すこし、うらやましくて、くやしい
なんだよ、おとな、なんて
いいことなんか、ないよ
サードアイは、泣かないんだって
決して涙を ....
初夏の雨にけむり
辻褄の合わぬ体温が
濡れたシャツから匂い立つ
傘を持たない二人が
軒下で身を寄せ合い
普段なら持ち合わせない
自意識を
濃くしてしまう
今日みたいな雨を
六月の盲目 ....
勉強より大事なことはある
が、そう多くはないのも事実だ
黄海からの繊細かな風が
葉アカシアを揺らす
二週間まえの
白い花は散りくさり
葉アカシアが揺れている
きみと歩いた
アカシアの大連
きみのいない
葉 ....
五つ星ホテルが煙っている
その回りを徘徊する
車が音をたてている
アカシアにふいた風よりも
夜になると
街は一枚めくられる
そういったエロは
すぐアンテナ ....
前回書いた詩には嘘が含まれていた
祈りがどうとかいうやつ
嘘っていうか違うだろというか
そのせいかどうかは知らないが
今日加藤さんにあったとき何も思わなかったし
しゃべることもないし
....
{引用=
ねむいねむいねむい!
は じ け と ぶ
すいま! スイミングして
まくらなげしてる あいつらにげきとつ!
あくびしてあくびしてあくびして
ああたいくつ!
あなたいくつ?
A ....
限なく陽は照らし焦がす
云うまでも無く情は無く
降り注ぐ無尽蔵の現実に嬢は涙して懸命に濡らす
萎びているその顔、おお
呆けて開いたままの口の邪
出すものを出した後のコーヒーか ....
骨々ロックの ぐっちゃんは
いつもいつも 骨ばかり
骨でも喰って 踊ってろ
骨々ロックの ぐっちゃんは
いつもいつも 骨ばかり
カクカク 骨々 踊ってる
骨々ロック カクカクロ ....
あなたは自分の為に物語を綴る。留まる自分を揺さぶるように
物語の中には、激しさを置く。その想いを人々は美しいと言う
私はその中に、あなたの叫びを感じてしまう。聞こえてしまう。
あなたの叫びが ....
もう ラヴソングも描けないのさ
日の入りが終わった天空の
マゼンタがきれいでね
良い絵が描けた後の
水入れみたいでね
そんなことを伝える人も居ないのさ
眼球の奥でつくられる
とろんと ....
朝早くから草刈に呼ばれた
今日は僕の卒業式なのに
学校前の畦道は背丈ほどある植物が生い茂り
車で左折することさえままならない状態だった
僕は見るからにやる気のなさそうな
い ....
真ん中の真ん中から
私の真ん中の真ん中から
ポタ
水滴が滴り、落ちた
私を支える柱につたって、堕ちた
あかかったから
あまりにもあかかったから
ポタリ
ほのかに香るそれは甘い味
....
前方から大型トラックのタイヤが飛んで来て私は死ぬだろう
大型トラックが中央分離帯を跳び越して来て私は死ぬだろう
車が逆走してきてよけきれずに私は死ぬだろう
目の前のトラックか ....
今日もカラスがガァという
「縁起わりーな」
もしかそういう概念に抗ってんの?おまえ。
だから光モノ盗むのか?
多分ちげーな。
モノを知らない俺
ゴミ荒らすなよ
お前相当ひんしゅくか ....
ジリジリと焼かれてみたいんだろ?
噎(む)せ返るよう 夏の視線に
押し潰されてみたいんだろ? 粉々に粉砕されて
ジリジリと焼け爛れた 熱の中に紛れ込みたい……混じり合いたいんだろう?
....
もしも言葉に
羽が付いていたら
君に届けた言葉の羽を
ハサミでチョッキン。
そして
君の一番太い枝に
縄でグルグル括っちまおう。
そう 光の紋、水の模様が
見たかった
ゆらぐ 光の縞に 体を潜めて
水の色 雲の陰
私のゆがみ
私のまるみ
私のいびつさ
けれど、実は 私も水
息を呑んで光を泳ぐと
実は ....
玄関の靴箱の上に
ふくろうを飼っている
餌もいらない
水もいらない
糞もしない
木彫りのふくろう
畑の胡瓜よりも世話がかからない
木彫りのふくろう
だけど、夜になると
目が光る
....
このへんな匂いは何ですか
ああ
満開の栗の花
朧月夜に
ああ
満開の栗の花
血液にアルコールが混ざって
ああ
満開の栗の花
天狗の鼻をかじった
ああ
満開の栗の花
....
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