夕暮れ時 太陽の沈む音
二度と戻れぬ今日の日に「またね」と声をかける子ら
薄明かり 絵画のような雲の色
ひとりふたりと木馬に乗って帰っていく
どうしてこうも世界は緩やかに
まるで明日 ....
入梅時
山脈青青波ないで
雲らはいっそう垂れこめて
空胞をうるおす
だけども日に焼けていた石らが
こけにむしてのどをかわかす
かたくなにしめきって
まつ毛をぬらす
写真機をのぞくまなこ ....
金払って
帰ってもらえ
誰のことだそりゃ
僕のドアをヤツが叩いた
俺のドアをヤツが叩いた
私のドアをヤツが叩いた
誰のことだ誰のことだそりゃ
あの日はクソみたいな気分だった
....
一つの町に響いた産声
一つの胸に抱かれた赤子
一つの愛を心に受け継ぎ
一人でも歩けるようになる
やがて一つの挫折を経験し
やがて一つの恋を見付け
やがて一つの命を残し
やがて一つの死を迎 ....
新しい風が吹いてきます
この風はどこから吹いてきたんですか
30℃を越える熱風と
肌に絡みつく湿気は悪くないです
夏は5分でも長く
目に焼き付けておきたい
....
大気ら 愛の鉛のように躍動して
大気 豊穣な胸のように揺れる
灰白色の空は疾風に満ち満ちて
風と会話を交わす
神々しい者らを礼拝する
神と神々の御手に触れ
疾風は頬を切る
髪 ....
{ルビ砂見詩=さみし}くなったときは
{ルビ気意多居伝和=けいたいでんわ}を{ルビ診=み}る
{ルビ素己=そこ}には
{ルビ図真大智=ともだち}が{ルビ羽楽=わら}って{ルビ委=い}るのだ ....
"好き"が溢れて あふれて
会うたびに伝えたくて
でもそれ以上は求めなくて
ただ"あなたが好き"ってことを 知っておいてほしくて
記憶の ....
一つになろうとみんなが言う
国も人種も宗教も戦争も
すべてが一つの愛で繋がれば
世界は平和になるはずだと言う
だけど人は一つにはなれない
同じ人間は一人もいない
肌色も宗教も言葉も感情 ....
いつも僕は君をちらりと見てるんだ
その壊れそなほど素敵な笑顔ながめたくて
もちろんそのこと君はきづいてて
目が合って、僕は「んふふ」と笑って恥ずかしさごまかすんだ
なんでそんなにかわい ....
この躰のここそこらにウタが棲んでいた
そこに巣くうあなたを想う言霊よ
飛べばいい届くはずはなくとも
排泄せど輩出せどトメドナク
あなたを想う言霊よ
梅雨か始まりここ最近熟まれない
傷に ....
今日も君は泣いた
昨日も君は泣いた
その前も前もずっと
綺麗な瞳に溜め込む
悲しみと哀しみと悲哀
映る絶望は絶えることもなく
君を苦しめるものから守りたい
君に痛みを与え ....
俺は悲劇の主人公
誰かこの悲劇の間にCMを挟め
俺が笑顔で、バカやってるCMを流せ
視聴者の皆様は怒るかもしれないが
俺はリアルにつらいんだ
最悪の状況 このドラマはフィクションです と思い ....
東京タワーのライトアップは暖かい
都心のビルから漏れる明かりは
眩く刺さる白色光ばかりで無機質だから
高圧ナトリウムランプのオレンジの光を纏った
東京タワーに救われた気がして
ムキシ ....
言葉になるまえに聞こえたものが
どっちつかずを置く店先に陳列された売り物と
同じ扱いで
ようやく落ち着いた季節の速度に
錯覚させられて流れ込む目的地は色トリドリ
わかった、という言葉 ....
昼過ぎ、公園。
少しずつ、子供たちは増えていく
笑顔、笑顔、笑顔、笑顔。
ブランコ、ジャングルジム、シーソー、滑り台
誰かが泣いてる。
夕闇、公園。
喧騒の中で子どもたちは染まっていった
....
笑い声をくれたひと
ぼく、ドジった。
僕にあんなにあんなに
笑い声をくれた人
僕にあんなにあんなに
笑顔をくれた人
あなた方がいなっかったら
ぼくはこんなに楽しくは無 ....
僕の歩くその上で
猫は二匹で鳴いていた
邪魔者はきっと僕なんだ
邪魔者はきっと僕なんだ
突然雨が降り出した
僕の心の無意識が
二匹の邪魔をしたようで
周り ....
12/9
ばらっ ばらっと こどもたちがかけて
うたをうたうひとは すこしだけ
しずかになった
あれは はとではないね
はといがいのなまえをしらないのだけど
12/10
....
僕のクラスの女子全員が力を合わせて「僕のために」つくってくれた
シーフードピザを独り占めしたいんだ。
女子達が
みんなで
シーフードと
苦戦してる
その間
僕は別室の ....
ぱきん ぱきん
音を立てて踏む足元の枝は
まるで昨日の骨のように
もろく、音は耳に響く
痩せ細った片腕は
傘も支えれぬ衰え
どこかに落とし、捨て、忘れたのは何か
雨に濡れ落ち ....
幼かったころ
暗闇にむかい
怖くなってよんだ
どこにいるの
ねぇどこにいるの
その問いが
ながい時をへてかえってくる
どこにいるの
ねぇどこにいるの
わたしはうろたえてこたえる
こ ....
いつかは空をとびたいと
無色ににじんだ記憶は今でさえ
つながっている
夕日に染められた川は
未だ流れを止めない
泣きじゃくる子供をあやしている母親
まばらにみえる人影は
やがて夜をつ ....
自慰行為を撮られながら
いつも私思うんです
誰かがこれを見て喜んでくれるのなら
ほんとにうれしいなって
ただ困ることがひとつあって
私もお金をもらってる以上はプロなわけだし
相手を ....
白い絵の中に
あたしひとり
どこかしらへ続く道の上を
あるいている
果てなのか
入り口なのか
雨が降ってきた
どこまでも{ルビ清=す}んだ
スコール 激しく
白い絵は白いままで
....
ちりぢりになった
個はなぜ
女として固まるのだろう
いちど断裂せしめられ
求心力により
私の中で女と言う星がやがて
かがやく
寂しくて
悲しい
心の奥底の詩は
男としての小 ....
密やかに しめやかに
貴方と交わされた 約束
このとおりに曇天
静かに雨が落ちるのでしょうか
祈念した
風 やわらかく 雨 細く
日蓮よ!
立正安国論のご予言どおり
「一 ....
何回しても
いくつになっても
慣れることなく
いつも
いつも
恋する気持ちは
初心者で
いつも
いつも
経験が
モノを言わない
それが恋
{引用=
あまいあまい
ねむりのあさい
ゆめをみていたの
そう、きみのゆめ
コーヒーに
ミルクをたくさんいれて
おさとうをとかしたみたいに
なんだか
ねぼけている
はくちゅうむ ....
難しい本を読み漁っていた
色々な知識を得るために
だけど哲学や道徳を覚えても
やさしい人になれるとは限らない
難しいことを考えていた
遠い国の病気や争いのこと
同情しては心を痛めて
....
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