カラオケ帰りの深夜二時
車を止めてエンジンを切ると
無音の空間が一面に広がり
取り残されたような気分になった
駐車場から歩いていると
自分の足音がはっきりと聞こえた
その時 ....
あぁ 今日もまた 鳥かごの中から世界が見えるよ
ほんのちょっとした、ありふれた病気
なのに体が思うように動かない
心には沢山の傷がついて紅い血を流してる
きっと助けて欲しいのに ....
「夕暮れ時がすきだといった
わたしは悲しくなる
といった
薄い光が町を
すこしだけれども透き通らせてみせるので
悲しくなるのだと
町をみた
アーチ橋の上から
静 ....
嫌い蜂蜜みたいに甘い甘いべっとりしたあの子
みたい嫌い嫌いじゃない?そーゆーの、わたし
佳く解かってないのかしら、まだそういう年齢
、では無いのかしら?{ルビ脹脛=ふくらはぎ}掴まないでよ
痛 ....
うだるような夏休みの夜
水を求めるように
冷凍庫から氷をとり
口に入れる
がりがり
噛み砕いたり
飴玉のように
ゆっくり溶かしたり
氷は40度に満たない
僕の身体にすぐ溶 ....
芸術と現実のまんなかで
僕らはヒッチハイク
あの崩れた山の向こうに
家があるんだ
あいにく
運転手の行き先は海で
たしかにそこは海で
干上がってるから歩き出す
潮の匂いが ....
学者のエタは考えた。
西のお空の姫星が
ある夜不意に消えたのは
一体何が悪かろと。
のまず喰わずで
三日三晩
寝ても醒めても
空ばかし
あるとき派手に転がって
こさえた擦り傷 ....
若し若しお元気ですか、気持ちも漫ろなままに、
筆を走らす限りなのですが、屹度復、墨の滲むのが収まらないうちに、
丸めて放り出すかも知れないのですが、これを書いている限りは、
不思議と淹れたての珈 ....
{画像=090909004233.jpg}
現場監督が路面に
配管図面をトレースした
作業の痕跡
解かれることを意図しない暗号が
街の中に密かに生きている
それはシンプルな記号 ....
僕の妄想の中で懐かしき貴様らはと言えば
自らの幸福と比較し無意味な自答を連ねる自愛の様を垣間見て
ひたすらにありきたりと置いてけぼりの過去を重ねて嘲るだろう
見えているようで見えていなかった ....
低気圧が低血圧をもたらすのか
黒い腎虚がきしむベッドで
タッグを組んだ脳神経と肋間神経
血脈はこむらさきに波をうつ
カイロスはとっくの昔
....
わたしが
立つはずだった
あなたのお店のカウンター
これからは私の知らない女の人が立つんだ。
わたしが
あなたとの子供授かり
大きいお腹で立つのが夢だった
あなたのお店のカウンタ ....
銀色の
波に揺られて
揺れる
七色
ちらり
ちらり
降り積もる
銀色の
鱗の雪の下で
手を
伸ばしてみる
七色
銀色の
波の下に
静かに波打つ
七色
お ....
出勤中の車で横切った
開店前のガラス越しに
一瞬
「非常口」へと駆け込む
緑のひとが見えた
長い間繰り返される凡庸な日々から
抜け出す「非常口」 ....
楽しい時間を名残り惜しんで
さようならと家路を辿るその途中
柔らかくなったあたしの心
朝日を見た瞬間固まったんだ
あたしの居場所は此処じゃないよって
そんな言葉が胸の中で ....
浜辺には
海からのキップル
月が波に描かせたキップルの高潮線
いちいち決闘なんてしてられないから
離岸流を探そう
相手の太刀筋を見切ったときには
がびっしゅ
それでやっぱりよ ....
生きる意味を知ったのは
君に初めて逢った瞬間
君の笑顔が
僕に向いた瞬間
手が擦れるように触れただけで
心臓が止まる気がした
僕に向けての言葉を聴けば
今死んでしまっても
....
地球が月の重さを感じているように
月は地球の重さを感じている
宇宙のなかにシンクロする永遠の愛
重力の腕のなかに抱擁する、一対の天体
いつか、地球は
太古の昔、恐竜を絶滅させたように ....
結婚はチューインガムのようだ
と誰かが言っていた
口に入れると
はじめはほんのり甘い
恥じらいまじりの
恋の香りに満たされて
交われば交わるほど
恋の甘さに酔いしれて ....
子 思う 心
穏やかな 春海
翻せば
光 遮る 狂う海
あいたい との 叫び
長い 時の手になだめられ
腹の底に 閉じ込めているだけ
子 生きて 生かされ
....
愛してる
の
あなたのこと
世界中の
だれよりも
愛してます
嘘
じゃ
ないよ
気持ちのいい朝なのに新聞の壁に遮られて会話が届かないね
こっちから散々質問しても同じ返事ばかりで会話が続かないね
首輪も付けないで私がどこにも逃げ出さないと思っているの?
気紛れな私は ....
初夏の光
ひとつ前の駅で降ります
虫かごもないのに
+
栞はかつて
誰かの魚でした
本の中で溺れるまでは
+
夕日のあたたかいところに
古いネ ....
喜びのかたわらに悲しみはあって
そしてときどき
僕は盲目になる
あなたの細いゆびさき
ピアノをはじく繊細なおと
それはきっと記憶のなかでのこと
あなたの器用なゆびさき
ヴァイオリ ....
サバンナの毛並み 期待のランナー
どこまでも駆けて行けって 願ってる
今までこれたのだから、これからもいける
わかったその日に ランナウェイ!
太陽光線の気持ちよさ 夏の日の匂い チーズみ ....
本当に
私は馬鹿だなあ
たった一言のために
どんだけ苦労してんだか
金色の土地までまだはるか未来
自転車が進むスピードで横切る
山の光は山を越えはしなかった
思慕は今コンクリートに座る
高校はすでに廃校が決まっていた
最後の公演を近隣の材木屋に申し込 ....
心の闇
なんていう安っぽい言葉ひとつで
人殺しの気持ちを説明できた気になるなよ
+
薄っぺらなプラズマテレビの向こう側で
薄っぺらな現実が不意打ちみたいに暴発する
眩しい
眩 ....
幾度も夜に月を着なおし
言葉を交わす別れも無く
樹と曇と星の重なり
灯火ではない明かりへ歩む
海辺の突堤に
子が腰かけ何かをつぶやく
聞き取れないまま
子の姿はか ....
目を閉じると 暗闇の中に 無数の蟻が蠢いていた 右から左に 左から右に 幾億の蟻が 幾筋もの列を成し 暗闇の中に 餌を求め餌を運ぶ 幾億の蟻は 俺の暗闇よりも一段と黒く だから 暗闇の中に 俺は幾億の ....
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