私が一人
心をひらけない私が一人
君が来た
私の心の鍵をもった君が
心の扉を開け放った
二人
私と君で二人
楽しく遊んであそんで遊んで
笑い ....
きりつめてしまえば
ボウルにいっぱいなのだった
歩んできた家路は
ずっといっぽんみちだったのに
思い出す道草の
切れ端で指を傷める
なんども振り返っては
細々と撒いてきたパン屑を確か ....
一群の人が祈りを捧げている
月を見ているのだ
やすむといい
深く川は
あなたのみなもとまで
流れてゆく。
かわいいとんとん 素直なとんとん 天才とんとん
目を輝かせ、人なつっこく 顔を近づけてくる
決して人には悩みを見せない 誇り高き京都人
頼り無さげに見えても、芯はしっかりしている
そして、音へ ....
西日で赤く染まる部屋
山積みになった段ボール
いつまでも整理できない気持ちを
そのまま比喩しているみたい
壁紙だけは張り替えた
凹みも汚れもすべて塞いだ
傷の場所を覚えてい ....
今日、硝子のハコが割れた
死んだお姉ちゃんから貰った
大事な硝子のハコが
粉々になって
そこに日が当たって綺麗だった
小さな小さな影も出来た
でももう、硝子 ....
針葉樹林が白くなる季節
男は私を森から連れ出し
街で半そでのブラウスを買い与えてくれたので
私は夏まで生き延びねばならないと思った
男は私をバニラと名づけ
おまえはアイスク ....
心臓の音
流れる血液の音
汗と体温
整えられた呼吸
誰に教えられた訳でもない
あたりまえのように行われ
知っていく
知らされ ....
郵便受けに入っていたのは
営業スマイルの葉書と
ネクタイをきちんと締めた葉書
営業スマイルの葉書を開いてみると
べりっという音を立てて
用のないパンフレットを差し出してきた
次から次へ ....
あやつり人形のような
お前だった
細く、長く、
私の随分先を行ってしまいそうで
失うのが恐くてお前の腕を
強く握りたかった
でも
パラパラと砕けそうで
出来なかった
....
地球は生まれたとき
真っ赤な太陽を見て思いました。
ああ ぼくは あおい ほしに なろう
あおくて きらきらした ほしに なろう
地球は大きくなるにつれて
いっぱいの青で着飾って
....
ほら
加速してごらん
景色が
混ぜた絵の具のようだよ
加速するのと同じ速さで
後退してゆくいろいろを
君はのがさずにいられるだろうか
なんて
それは難しいことかもしれないけれど ....
ぷあるちゃあ
靖一郎がどう考えても判らんという。
そこで城狐が使いに来たと山田さんが言うので、画商の話。
ある男が可哀相な話をというが、僕は聞いてみた。
シャルダンでは時代が違うし ....
マーイペース
マイペース
コーヒーこぼれた
ソファーにこぼした
まいっかいーか
ま、いいか
マーイペース
マイペース
あ、やべ皿落としちゃった
割っちゃった
....
きみはバーベキューへ行くと
言っていた
串刺しにされた肉が火に
焼かれるとき
夏が終わるんだろうか
川原でたまねぎ切ったとき
涙に夏も混ざってるだろうか
ナイフを手にする ....
繰り返す梅雨の憂い
水溜りに映るのは
また歪む空
さよならのかわりに
泥水を蹴り上げる
汚れても笑っていた
強くありたかった
暴れる水面に
反転する空
....
本当はいつまでも
隣りに居たかった という真意
嘘で固めた道の
続く未来は悲しい
祈ってるの 貴方の幸せを
あの扉がもう2度と
開くことはなくても
どんなにどれだけそれがあなたの人生を救ったとしても
愛する人達にもそれがあてはまると思ってはならない。
そう。だから言い訳をしてから簡略なものを渡してみて。
「私にはすごくこの(考え方が/ ....
この大空 濁色の夢
灰に湿された曇天
豊熟な大気の湿りに保たれた
か細い清乳
豊熟の胸より滴り落ちる
霧雨の土地
しとやかな木々の緑 潤い
伸びる葉 葉に零れる 雫
豊 ....
喧嘩ばかりだけど
泣かされてばかりだけど
私はあなたが大切
悪ぶっても
強がってもダメ
隠れた本心知ってるよ
みっともなくて
気にしすぎで
心配性で
弱虫で
....
その動物園の
彼女は羊の飼育係です
ぜんぶの羊の顔を
それぞれ見分けることができる
それがひそかな自慢です
不眠症の彼女は
ベッドの中で羊を数えながら眠ります
夜の羊はなぜか
どれも同 ....
どこにいくんだろうね。わたしって。
この重々しい閉塞感はなんだろうね。
∞
びっくりするくらい簡単に。わたしたちはそこにいたね。
どうしてゆるしてしまうんだろう。何を信じてしま ....
1
つぅっとタバコ、吸うたびに
大人になると、思っていたよ
つぅっとタバコ、吸うたびに
少し汚れて、しまったけれど
んーっとタバコ、吐くたびに
あの子が嫌な、顔してさ
んーっとタ ....
ざざー、、、ざぉぁざおお!ッ、ざざー・・・
灯台のあかりと
海面を漂う点滅がそれをからかう
・・・未完の夜と女の歌を飲み込んで
波毎に照る浜辺の稜線は
形を変えながら怯えてい ....
自分を見失っちゃいけない
黒い気持ちに飲み込まれて
怨みつらみを吐き出せば
愛した人を疫病神にしてしまう
大切なのは 忘れないこと
忘れないで 受け止めた後に
それでも ....
表面だけを取りつくろって
内部は瓦解した家族の物語
けれど持ち合わせた秘密は
あまりにありふれていて
事件らしい事件が起こっていない
ただお互いの視線のズレが
互いに相手に抱く人物 ....
こぶしを握りしめている
曇天の下
行くあてのない
迷彩柄のズボン
自動販売機と線路
かすかに歪んだ道
降りてくる
ゆううつな気分 ....
捨てようとしたものは
様々な色を持って
どんなときも
私の中で弾けているの
、と
そう言ったのは
昨日の私だった
生温い肌が
ゆっくりと/音をたてて ....
ぼくは泣く
涙がかわりに泣いている
泣いた涙がぼくならば
ぼくはさらさら流れてゆく
涙のように流れたぼくは
何も無かったかのように
ひどくかわいてしまうから
それが悲しくて
ま ....
自分が一日一日を過ごす上で楽しく過ごすには
自分にとって一緒にいて楽しい「誰か」がいることなんだって
それは誰でも良いらしいよ
大切な人でも、好きな人でも、良いんだって
とりあえず
「一 ....
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