赤が一片川に落ち
薄紅の花弁に早変わる
埃絡まる土上で
萎れ果てぬ事のないように
全て集めて水に還す

薄紅ひらひら翻る
川流に抗い下り行く
朝陽染み込ませたかのように
辺りをほんの ....
長いこと 時間はたった


ずいぶんと 睫毛も 声も 痩せてしまったね、と笑う

それすらも

全部両手で抱えて持ってゆきたい 日常の風景のひとつだった



おぼつかない足取り ....
こんなことを言おうとしたら
あなたはどんな顔をするだろう?
目を落とし、少し淋しそうに
僕のことを抱きしめるかな?

別に悲しませたりしたい訳じゃないんだ。
ただ単純に知っておいて欲しいか ....
きゃはきゃは と小さな笑い声がした
留守番をしている日曜日
レースのカーテン越しにガムシロップのような
とろりとした陽光が射していた

読んでいた本を伏せて
誰もいないひんやりとした畳を這 ....
私は
何でも出来るのに
何もしないから
何も出来ない

私は
本当は優しいのに
優しくしないから
本当は優しくない

私は
真面目な人間だし
面白い人間だし
周りの評価だって ....
ぼくの「片思い」は勘違いでした。 
目の前のあなたに 
「なまのこころ」で向き合い 
瞳を合わせる時 

互いの胸の両端は 
よろこびの糸で 
くいっ と結ばれました。 
火のみ
火のまま
始原と同じ勢いで
燃え続けている

口は知ることにより変わってしまったから
音の響きに意味を持たせてしまう
愛しさも
熱情も
それらしくまとわせてしまう

無邪 ....
「次のニュースにまいります」

淡々とした口調でアナウンサーは暗いニュースを読み終え
明るい話題に切り替えた

よくある日常の風景

僕は暗いニュースが風化してしまうことが

ただ  ....
 

あたし象がなくのをきいたことがあるわ

ミルクが冷めるので
君は急いで言うのだった

カーテン 君の室内とその壁

日が射しても 虫がいない日が多いので
もうテーブルクロスは ....
{画像=080617003626.jpg}
かつて私の心は安らぎを知らず、
盲目の内に両手は前を探っていた。
手は悴(カジカ)み、
指先は熱い火傷を負い、
心は暗い深淵の内に浸かっていた。 ....
眠りにつく時、思い浮かべる
どんな夢を見よう
目を閉じて 
少し集中
・・・そこには優しい面影
そして寄り添うように僕は体を預ける
もたれるように 呑まれるように
意識が遠退く感じ
優 ....
あれは確か午前四時ぐらいだっただろうか
明け方急に目が覚めたせいか
喉が渇いていたので冷蔵庫へ直行した
しかし半分寝呆けていたので
ペットボトルと焼肉のタレを間違えて
思いきり飲み ....
わたしのははは
おうたをうたいます
ねるまえにかならず
 いいこ いいこよ ねんねしな

わたしはめをとじて
すぅすぅこきゅうします
はやくおうたをとめて
 かわいこ かわいこ ねんね ....
ハルサリ、君たちもまたエフェメラと呼ばれるのだね
昆虫で最初に翅を獲得したグループの一つというなら
どんな翼竜や鳥類より地上で最初の翅じゃぁないか

奇しくも春の枕詞、カゲロウよ
五月のメイ ....
あなたの描いた世界を見ました
それは小さな小さな世界でした
あなたはそこで一生懸命に前を向き
そうしてその世界に落胆する事も
何かを望む事もせずに
それでもひた向きに生きたのですね

私 ....
ゆれる景色の中で
溶け出す静かな氷
「つめたい」
そういった君の目には
小さな水たまりが出来ていた

風の穏やかな朝に
流れた大きな雲
「きれい」
そういった君の耳には
青色の耳飾 ....
大人は許されている
お酒もタバコも夜更かしも

子どもは許されていない
お酒もタバコも夜更かしも



大人は許されていることを知っている
だから大人は節度を守る

子どもは許さ ....
いい夢
いい夢
小さな目
見ている
先には
空の雲

いい夢
いい夢
小さな手
吹いてる
鍵盤
ハーモニカ

いい夢
いい夢
何の夢
今は
お休み
ぐっすりと
 ....
昼食を終えた 
車椅子のあなたを 
ベッドに寝かせ 
おむつを開けば 
あふれるほどの排泄物 

「先輩ちょっといっしょにお願いします」 

腕っぷしのいい先輩がやってきて 
拘縮し ....
生きるという事は死を目指すという事
生きているから死ねる

死は僕たちに何を齎すのだろうか
朽ちてゆく内側、精神は侵蝕されて
過去の出来事に微笑み
懐かしい声に腕を伸ばす

気付かされ ....
距離を測れ、


幼さに比例して。




息を保て、



情熱の続くだけ。







過ぎていく月は

もう満ちない
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
なみだに暮れる

きみは宝石さ

きみは乱れる

僕はふしだらさ


(晴天のした)

ほんとうの気持ち

(こわかった)

伝えられないから


しあわせならいい ....
街道の植物と

雑居ビルとのあいだを

雨上がりの

ひんやりとした橙のなかを

昔の

小学生のころの

社会人四五年めの

きみを追った

なにもかも成功した

 ....
天国には行きたくないな
規則が厳しそうだから

天国には行きたくないな
真面目なだけで面白くなさそう

良い行いをした人だけが
天国に行けるという
心の中身はどうなのか
 ....
この広野の緑
太陽と空

黙ったままでこの手で触れられそうな
あれは黒雲 これは白雲

青空の透明な胸から
まるで物語のように
ナイロン糸で吊るされた 雲の形態

君に確かに語って ....
真っ白になりたいから
ゴシゴシゴシゴシ
汚いものを洗い流した

真っ白になりたいから
ゲロゲロゲロゲロ
汚いものを吐き出した

真っ白になりたいから
プースカプースカ
汚いものを放 ....
不思議なことに気がついた
今日はお昼にスパゲティを食べた
コンビニで売ってるやつ
海老とホタテにだまされて
生パスタに踊らされて

やっぱりコンビにはコンビにクオリティなんだよ
ホタテは ....
僕は椅子に腰かけ
四階の窓から
町の景色を見下ろしていた

窓枠の中では人や車が
あらゆる方角へ規則通りに行き来する
木々の枝葉は透明な風に揺られ
ビルは巨大な存在感で立ち尽くしている
 ....
ふくろうを売りに来た人は
中年の腹が出た女だった
彼女のお腹の中には
不満や悲しみや欲望が
脂肪の姿をして蓄まっているに違いない

ふくろうなんて飼えません
と断ると
玄関に置いておく ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
流花1*08/6/17 11:43
花火[group]もも うさぎ2208/6/17 10:06
家族山田隆208/6/17 4:16
テレビのこと吉田ぐんじょ...908/6/17 3:14
私はにん げん308/6/17 2:59
いとむすび 服部 剛4*08/6/17 1:36
たえがたくうたわれたうた楢山孝介4*08/6/17 1:10
紅く染まる心知恵7*08/6/17 1:03
こいびと縞田みやぎ7*08/6/17 0:50
目病(メシ)いの口上[group]beebee5*08/6/17 0:33
繰り返す夢はtatsuy...308/6/17 0:32
中毒1486 1...3*08/6/17 0:20
たえがたくうたわれたうたそらの とこ6*08/6/16 23:49
ハルサリ海里108/6/16 23:00
告白プル式5*08/6/16 22:56
あなたの事3*08/6/16 22:55
大人になる相良ゆう1*08/6/16 22:55
夢見る小鳥プル式1*08/6/16 22:54
不思議な風 服部 剛408/6/16 21:43
生to死AKiHiC...108/6/16 20:38
この恋桜瀬ろろ3*08/6/16 18:40
いまも何処かで吉岡ペペロ1708/6/16 18:09
伝えたい008/6/16 18:08
五反田をあるく208/6/16 18:06
GO TO HELL1486 1...1*08/6/16 17:50
大きな雲の切れ間からアハウ2*08/6/16 17:18
純白かいぶつ108/6/16 16:08
あまりにも無駄な逡巡相良ゆう1*08/6/16 15:27
許容かいぶつ208/6/16 15:11
ふくろうと胡蝶蘭小原あき10*08/6/16 15:07

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