君がいいよと
すすめたものを
いいなと思える。
うれしいな。
深夜、道路に沿い
一定の間隔を空け
点在している電柱
備え付けられた電灯は
足下を夜毎、照らし続けている
その灯りは何を照らしているわけでもなく
何を明るみに晒しているわけでもなく
....
こころ
を尋ねて
こころに
打たれて
場所を超えて
時をはなれて
....
白いシャツの腕をまくりあげ
太陽を肌の上に滑らせる
二の腕の火傷のあとが
額を太陽光にむけて
第三の眼を養う
速読の技術
午前中の爽やかな空気を腹いっぱい溜める
心をまとめる ....
真実はどちらにもスパイスとして含まれている
どちらを選んだからといって外れにならない
負けはない
しかしその先に敗北似の
地雷が仕掛けられていることもある
選択後スパイスは強 ....
濃いほうのお父さんの
ガハハな笑顔もいいけど
やっぱり私は
うすいほうのおとうさんの
静かなほほ笑みが好き
声に出して呼ぶと
両方振り向いて
うすいおとうさんが
所在なさそうに下を ....
早朝
周囲があまり静かなので
ちゃんと他の人が生きているかどうか
確かめるために
始発の電車を見に行く
路上に
昨晩お酒をのみすぎた人が
うつ伏せに倒れている
マネキンみたいだ ....
いっしょーけんめいやってる人を
いっしょーけんめいバカにする人がいて
意味不明な戦いが始まる
で 俺らはちょけて背中に酢昆布のタトゥー
ベイビー達はだまっちゃいない
ベイビーたちはだまっ ....
うっそうと繁った木々は
絡まりあって
もはやどこから始まっているのかわからない
しんせいなもののように
べったりとした朱い鳥居が立ちはだかっている
すぐ傍には側溝があって
いやなに ....
ある朝家を出たのさ
もう戻らないのかもしれない
この道は長く
そして時間の流れは早いね
もしかすれば本当のゴールには
永久にたどり着けないのかもしれないね
いっそ ....
僕と踊りませんか?
産まれたての死人が言った
もう一度、聞き直そうとしたが
既に腐り始めていたので
棒でつついてそれきりにした
でも本当はすごく嬉しかった
素敵な言葉だなと思った
だ ....
静かに醒めながら燃えていたい
夏の陽射しに身を溶かしながら
冬の大気にカラカラに乾きながら
感性は既にブスブスと燻されて
炭を纏って汚れちまって
地肌なんて見えはしないしそのうえ
燻さ ....
熱を受け止めたアスファルトに
裸足で触れる。
それは ほんの少し生温く
でも 夜の風には逆らえず
この体温を奪うように
冷たく冷たく、
消えてしまいそうなほど。
....
たかが女の髪ひとすぢ と
スウィフトは(そういえばドジソン先生も)
書いておられましたが
粉砕され漂白された木質繊維にさえ
人の思いこめられるものな ....
真昼の魔女の集会 原色の森で
あたしたちはお互いが魔法の箒
老いぼれた蛇は立ち枯れの木にすがりついて
あたしたちを遠巻きに見てる
太陽と雨はあたしたちを祝福する
雨のしずくを髪に飾って
....
その鏡に映るのは私だが
その姿はあまりにも美しい
十六歳の私は扉を開け
そして二度と戻らなかった
その姿はいまだ保存されているが
その言葉はあまりにも醜い
あざらかな夕映えは
....
悲しすぎる日々に
傷つかないように
心 緩慢な水のように
それでいて敏感で
すぐ涙で満たせるように
永久に 縮まらない
数センチを
夢中でつめていて
それで 幸せだった。
080624
灯心草
藺草のことなんですがぁ
蒸し暑い午後
開け放たれた
座敷の真ん中に
寝ころんで
真新しい ....
さっきの話は聞かなかったことにして
君を悩ませるつもりはなかったんだ
僕のことは気にしなくていいんだよ
君は君の幸せを選べばいい
ピエロの仕事は笑わせること
泣いてる姿は見 ....
リンゴを食べたことがおれたちの罪の始まりだなんて
ストラトキャスターを掻き鳴らしながらあいつが歌う
トランプで掌を切ったおまえが部屋の隅で泣いている
カシュクールの胸元から覗く真っ白い肌と青の下 ....
一、
まっくら まっくらがりが まず
鎮座、回転、連続回転
わからない
わからないよ
どうしたって、
まっくら
まっくら
二、
放射している
いがいがのとげ ....
だれかがしんだとき
おわるなにかがある
こころのなかにぽっかりとあく
あなたのスペースは
なににもかえられない
たいせつな、たいせつなものです
いなくなったのに
いなくなったきが ....
幸せというものが
限りなく平穏で安らかなものであるなら
私の死もまた限りなく幸せなことなのだろう
すこし昔の話をしよう
僕らがまだ幼くて
あまりに子供だった時の事を
覚えてるかな
手のひらにのせた楓の葉を
引き裂き 引き裂き
空に舞い上げた日の事を
母さんが好きだった桜の花を
....
あなたがいてくれたこと
私が未来を見つめられたこと
泣きたい時 辛い時
すぐそばにいてくれたこと
何気ないもの そのすべてを
楽しいものにしてくれたこと
あなたがいてくれたから
今の ....
心にあふれてくるのは
ありがとうの気持ち
すなおになんて 言えないから
おてがみ 君に
いつだって どこにいたって
離れてたって 会えなくたって
つながってるよ だから
おてがみ ....
自分の存在すら
掴めてないケド
何となく
感じてるんだ
・・・私は あなたが 好きです・・・
でも
この気持ちは
誰も幸せにできないから
大切にしまっておくンだ
今を
....
そぐわないものに心惹かれるのです。
アスファルトから伸びるたくましい雑草や、
青々と茂り視界を遮る街路樹や、
花束の中で枯れてしまった一輪の花に。
その景色に溶け込んでいない存 ....
雲がうごいて
その子の足の下に
影がやどった
その影に
モーツァルトの顔が
透けてみえるのだが
彼は影にだけ気づいていて
自分をのみこむ大きな影にだけ
気づいていて
無垢 ....
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