DVDのリッピングが5分早まった
ニューヨークは
今はどんな日差しが落ちているのだろう
今の僕にとってのその光景を
奈良の銃撃に似た思いで
抱きたいと思っている そして いつものように
朝 ....
なんやねん
だれやねん
そういうわれは
なんやねん
わいのこと
なんやおもてんねん
わいのこと
なにしっとんねん
いっこ?じっこ?ひゃっこ?
もっとあるわい
わってもわってもわって ....
満場一致の湿った場所にギョロつく子と
山犬の道理、光芒は肩を並べ
あしの速さを競うように、
浅瀬に乗り上げあとに続いていく
噴霧器の全勝。
それは唇が触れましたか。
えぇ、
次第 ....
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この七月、
白い波しぶきを浴びながら
流浪の旅人は
麗らかな海辺の街をいく
静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、石と薔薇
石に刻み込まれた眼は
鬱屈 ....
「人生は理不尽なものだ」というのは、当たり前の真実である
理不尽とは、理由や物語などないということだ
「人の命は儚いものだ」というのも、当たり前の真実である
もちろん人だけでなく ....
いつしか俺の血には凝固したガラス片が混じり、血管の内壁を傷つけながら流れて行った、内耳にはいつだって体組織の悲鳴が聞こえていた―低く、呻くような、けれど確かに、それが悲鳴だと感じさせる、声が…感覚 ....
病室の窓から
夜の空を見つめる
何もない
何も起こらない
ただ黒いだけの空を
病院の灯りが反射するなかを
幻想の円盤が立ち止まる
意味ありげに
知性を持つもののように
私にその姿を見 ....
この冷え切った白い部屋で
あなたを抱きしめる
何度でも火を起こし
苦痛の肉を背負い
地獄に溺れ天国に昇る
夢だったのだろうか
あなたが現れたのは
輪舞する精霊を見たのは
あなた ....
夏は哀しみの季節
万物共生の大地から
伸長しようとする動植物
彼らは哀しみの歌を歌う
我らの繁栄も
いつまでも続かないと
バイエルの教本の新しいまま
ピアノを辞めてしまった日の夜か
右手、指番号の1番2番にて
恐る恐る、亀頭の皮を剥いたのは
波打ち際の賑わいに飽きて
少し沖へと泳ぐ
足が地球に着かなくなれば
急に独りが押し寄せる
海は突然生き物になる
いくつかのうねりを助走にして
高くそびえ立った
生まれたばかりのその腹 ....
愛してるという言葉を
伝えるのが私はへたなんだと思っていた
伝え方というか
表現の仕方がダメなんだと思っていた
だけど
何度伝えても何度伝えても
言葉は耳に届くけれど
言葉の意味は
....
いまとなっては
最大のチャンス
「下関名物毒フグ」で
ウラジミールを
暗殺しちゃえば
核武装なんて
物騒なはなしも
なかったろうにね
ついでに
街頭演説なんて
するときには
....
生きることは
きれいごとだけでは
生きられない でもね
きれいごとはきれいよと
Sさんは言ってくれました
ありがたい今
今はさまざまな存在や物事と
つながっている
どんなに ....
奇妙な旋律が反復される
たましいの奥底に眠る宇宙を起こしてと
剥き出しの孤独な個が表層を滑走しながら
たましいの深淵を開いていく
寂寥の荒野に響く木霊
黄昏の斜光
橙色に燃え上がる人声 ....
苦しむことができることに感謝
粘ることができることに感謝
闘うことができることに大感謝
灼熱の太陽の下で 労苦して働いていても
天国のように涼やかな
自然の風を感じられる ....
あなたはいつもせのびばかりして、あしをつらせては、またむりしちゃったなっておもってるけど、すこしずつもてるにもつのりょうをふやしているの。だからすこしずつあるいていけばいいの。だけどきづいてほしいの。 ....
壁を突き抜けた先にまた壁その先には檻が待っている
檻は守る形で展開されているのか?
知能犯を守るためにできているのだとすれば
虚構でしかないルールになってしまう
言葉の玉で撃たれる事を恐れては ....
夜の病床に独り横たわる友よ
今こそ詩人の炎を胸に秘め
静寂の彼方から呼びかける
君を慕った
在りし日の妹の声に
耳を澄まして
〝 ふたりの命 〟を共に生きよ
....
エスタブリッシュメントの
象徴のように思われ
攻撃の対象になることも多かった
しかし、不治の難病や
政治家にとって何よりも大事な
跡取りが出来ないことなど
決して思い通りの人生を送れたとは ....
死のハードルは
天よりも高いはずだ!
なぜ?どうして?
こんなに人殺しが多いんだ!
どうしても殺したければ
いきなりバーンとやらないで
卵をぶつけなさいよ!
卵を!
向こうの山に陽が沈むころ
痒みは痛みに変わるだろう
肉身がたましいに迫っている
普通でいられぬ苛立ちが
切迫した恐怖となる
救いはない
死の蒼い顔が踊る
今頃、娘はどうしてるだろ ....
「軽々な発言はしないほうが良いぞ」
エインスベルは、振り向かずに言った。
「ご安心くださいませ。わたしはあなた様の味方です。
そして、祭祀クーラスを憎む者です」リグナロスの声が響く。
「 ....
石壁に横顔を当てて、エインスベルは耳をそばだてていた。
廊下の向こうから、足音が近づいてくる。
エインスベルは急いで寝所に潜り込む。
その足音、それはリグナロス・アルテのものだった。
エイ ....
銀色のプラットフォームは静かだ
何かが終わってしまったような
白い虚ろな光があたりを満たしている
駅名表示もない 時刻表もない
すべての列車はもう過ぎ去ってしまったのかもしれない
他の乗 ....
朝に身一点を感じれば
一日は恐れずに足らず
繰り返す日々に
こうべを上げれば
また光の青空が広がり
僕はたゆまぬ努力する
勇気を持ち
リアルなひとりの人として
宇宙の瞳を凝 ....
二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」
『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおも ....
宇宙の中で
星が灯る
星が消える
登場する人がいる
手を振り去って行く人がいる
受け入れて
追いすがって
時には気づかぬふりして
宇宙を見ているのは誰
宇宙にいるのは誰
....
今やっている仕事の中で
自分にしか出来ないことに
自分ならではの使命感を持って
取り組んでいく
そこに自ずと
やりがいや
心からの喜びも
生まれてくるだろう
流れる
水のように
澄んでいる
信じている
包まれ抱擁され
揺らめく斜光のなか
神々は軽やかに踊り
隠された故郷を開く
恐れるな、
闇を病を
絶望の果てに灯がともる
君は遠く ....
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