君について何を知っているだろう?
そう思ってぞっとするときがある
僕について何を知っているだろう?
生きているだけでは物足りないこともある
....
地上が息苦しくなってきたので
えら呼吸に切り替えて川に潜る
存分に泳ぎ回る
懐かしい開放感に浸っていると
おなかが空いてくる
視界に入ってきた獲物に喰らいつく
と同時に上へ上へと引き上げら ....
二年ぶりの胸は
耳たぶのようだった
巨大化した耳たぶ
快楽の跳ね返りのない
むかし助手席から
蹴りだされたおんなは
蕎麦屋で落ち合ったあと
部屋に誘ってき ....
きのう
あいつ
恋ロボ見て
泣いた
ふつう
という生物
の境界
確率の
低いものは
自分に
関わり
がなければ
自分に
あ ....
雨す、る
神殿す、る
雨です
降るたよなー
雨どこよりも
雨がことば 壊していた
神殿みたい 崩れていた
雨がことば 予定通りの
神殿にはの 神殿に ....
やみ夜を照らす
ランプの灯が
消えていっても
地球で最も
はかなくて孤独な色は
黒く静かな夜空の色なのだから
太陽が沈む
もう何も見えない
漆黒の夜にも
恋する人と
ふれあえるぬく ....
酩酊の夜道で仰ぐ空の
遥かに滲むあの星宛に
一篇の{ルビ詩=うた}を僕は綴ろう
( ruru ri lala
lala ri ruru )
いつか星になった日 ....
「武甲書店」に立ち寄った旅人と
キャベツの皮を剥くマスターが交わす
カウンター越しのささやかな会話
「 たった一言で、世界は
天国にも地獄にもなるよ 」
「 あ ....
生まれた時から存在するものは
当たり前にあると感じてしまう
あおあおと茂る緑の大地も
いつまでも続くと思ってしまう
だけど激しい雨が降り
容赦なく花を枯らすだろう
だから忘 ....
その目だ。
その目で俺を見ろ。
此処にこうして坐っているだけの俺を、
その目で見ろ。
悔やめ。
自らの無智を悔やめ、腹を立てろ。
その様子を、俺は見る。
事切れて、その屍骸を禿鷲 ....
あのお月様に向かって
大きな声で
何回も
ありがとうって叫んだら
全ての人に
この気持ちが伝わらないだろうか
蓮の葉ベットの上 雨水が風に合わせコロコロ遊んでる
水玉が転がる やわらかさで 落ちる闇の雫 揺れる花
心情も背景もモノクロで
理屈ばかり浮かんでる
疲労の蓄積に心も肩も背中も凝 ....
あなたの
気持ちが
わからない
私はいつも
恋をするのに
真剣なのに
あなたの
気持ちが
わからない
いつも
カラカラ
空回りなの
また
今回も
愛していると
言 ....
あのひとは
もう
忘れたのかしら
私の心が
届かない
あの人は
気が付いていないのかしら
私の思いは
伝わらない
何も
感じてはいない
振り向いても
くれない
あの人 ....
誰かに
傷つけられた
心の傷は
簡単に
癒えるものではない
同じような
状況に
ある人を
傷つけたりしたらいけない
やさしくなろうよ
みんなで
ひとりの
辛さを
わか ....
点と線とが絡み合う肖像画
混在し、ひきつけあうキャンバスの中の
パターンとその背景
白 と 黒
繰り返される点滅の意味
生への警告
更にその先に進む原生植物たちのうめき
派生する ....
そして雨に濡れた
木は影さす
雨の木の影は遠景の都市を覆い尽くし
雫の滴りが大地に潤いを与えていた
雨雲の空
そそり立つ木々には滋潤
幹には伝う雨
影が色濃く大地に降りる
....
飛びたった時には
もう
崩壊は始まっている
風鈴が揺れる
背の高い向日葵が咲く
そう、夏になったら
命の灯火が少しづつ消えるんだ
外に出た瞬間から、ホラ
崩壊は始ま ....
別れぎわに振ったときも軽い手
その指さきから飛散する言葉の感じ/トン・コープマンの音に近いかもしれない
差しのべた手が届かなかった空虚
灰色の猫をかまうときの手の感触/そし ....
雨樋の裂け目から
私だけに降る雨がある
長方形の庭の隅
縁側から三歩進むと
雫の群れとの遊び場
傘に隠れてよく泣いた
いつも悲しいときは雨で
そのおかげで気が晴れた
傘を回して雫を ....
#response
地水火風って言うけどやっぱりむかしのひとって馬鹿なんじゃないかと思うだって火だけ仲間はずれ
つめたい地面
あたたかい水
つめたい風
あたた ....
さよならより速く
季節が訪れたら
離ればなれになんか
ならなかったかもしれない
さよならより速く
奇跡が訪れたら
僕は君について
涙を流すことはなかったのに
さよならより速 ....
世界って、かなしいね
無理して笑った女は言った
彼女は最近、死を知ったらしい
雨が止まないね
呟いた言葉は雫に溶けていった
冷たいね、冷たいね
雨って、冷たいね
冷たいね、冷たいね
....
きれぎれに
夕暮れに
夜夜に、きみは髪の毛を編んで
いる、指先で
ふれて
いる、暗闇に、きみは
きれぎれに
くちづけている、刻々と
空になるまで
砂嵐の音で目が覚めた
いつの間にか眠っていたらしい
冷蔵庫の扉を開けて
牛乳を一気に飲み干した
浅い眠りの中で僕は
大切な夢を見ていた気がする
それが何か思い出せないまま ....
静けさを測る術を探している。冷たさには限界があるのだけど、
静けさを測る術を探している。住宅街の、小さな公園の、真夜中、ブランコをこいで、こいで、鉄の鎖を軋ませて、泣いてしまいそうだ、どこかの家 ....
砂漠の真ん中で
ラクダが一頭
器用に足を折り曲げ
佇んでいる
背中には
大きな荷物と
大きなこぶ
そしてその谷間には
エジプト人の死体
ラクダは悩んでいる
自由を持て余し
....
煙
火
ため息
心を豊かにするために
一本の白いタバコに火をつける。
息を吸って吐く
それだけの行為が
心に行き届き
夜にはまる。
それだけだ。
それだけで
内側から ....
アイスべろべろばー
かまずに胃へ
煙突が溶けないショックを
つづらずらずら
かきかきくうきゃくストックをしんちょうにね
スコップでミルクむきポテト
白クリーム色がうしろななめ80℃まくとし ....
雨が歌ならば
それはどんな傘でしょう
歌のような気がするだけで
それはふるえる
息継ぎの音
近すぎた鼓動の足音
声を聞いた
傘の下で
たしかなこと
待ち合わせた雨の庭 ....
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