イヤホン越しに響くのは
甲高い声で嘆く地球
 
 
右向きゃ赤色
左向きゃ灰色
 
 
何気ない顔で
暗闇は、そっと
肩を叩く
 
 
 
 
アナタ( ....
「私は戦地で負傷者を救命する医者だった。
 ある日、重症の少年が母親に連れられて
 私の元へ駆け込んできた。
 しかし私は、少年を一目見て
 彼は助からない、と悟った。
 酸素ボンベをつけて ....
あどけない幸せに手を差し伸べても
まだすべて捨てられると思っていた。

零れだすものは、すべていらなかったから。
だからなんにでもなれると思った。

この道はどこまでも続くから
僕もどこ ....
ノートに書いた文字が
はしから消えてゆくのと
あなたは不思議そうに
ペンを見つめていました

言葉がかわいそうだから
もうこれ以上は言わないのと
あなたはすっかり黙って
消えた文字を追 ....
りっしんべんに 新字体の
柔らかくなる きみのかたち
なぞらえる 次ぎにくる列車の電報

ドタンド タン カッタカッタカッタ ア ゴー 

コウヒイの煙 たちのぼる屋根
スウ ....
いつかは埋められるという
期待を滲ませて
私はそこにいた

そんな私の上を
そんな私の気も知らず
あなたはまるで踊るように
通り過ぎていった
鼻歌でも歌うような気軽さで
慎重さに欠け ....
どこでもドアで連れて行ってくれた
あの遊園地はキラキラしていた
回転する庭の隅で
ずっと笑っていられた

どうしたって真ん中へ行けない僕を
君は引っ張ろうとして
踏ん張って赤い顔で
そ ....
人生それは山のように
どこまでも続く険しい道のり

道端には諦めた人達が
疲れた顔して座り込んでいる

どうしてここまで来たんだろう
どうして歩き続けるんだろう

考えた ....
突然振り出した私
怒っているわけではないのです

必要なのですよ

あわてて駆け出す二人

とうとう
見つけたのですね

真実の愛を
誓い合う人を

ビルの下で
雨宿り
 ....
突然振り出した私に

肩寄せ合って
一つの傘に
二人で入った日々

あなたにとって
まだ
苦い思い出なのでしょうか

それとも
美しい思い出になったのでしょうか

私が止む時 ....
明日は一日、月立つ日
時の流れと一年を
月の姿で数えていた頃
細い三日月新月が
空に立つのが一日だった

白夜が続く北極も
夏至を先日迎えたばかり
白夜の空への夜の戻りを
るりが立つ ....
一滴、こぼれて/少女であったこと/一滴、こぼれて

かつてわたしが少女であったころ

セーラー服のリボンを結ぶときに
いつも
一滴ずつしたたってた
結ぶたび気づかぬうちに

青 ....
私には
雨の日にしか現れない庭がある

窓を開ければ
雨音がこちらまで反響する
そこにあるすべて
落ちている小石、葉の連なり
紫陽花の花のひとつひとつ
存在という音が聞こえる
天から ....
さらさらと?ザザァーッと?

どっちでもいいけどそんな流れにはできれば乗りたくはない。
流れに乗るってのは時代を気取るっていうこと?
それはかっこいいこと?わるいこと?
よくわからないけど、 ....
君はその銀色のハサミで
何もかも容赦なく
切り抜いてしまう

また空がひとつ足りないと
カモメが嘆く
君のスカートに
貼りつけられた一片の空

今日も次々と
その鋭く冷たいハサミで ....
原野の指
水と稲妻のあいだの子
空になる 花になる
うたにも うた以上にもなる


鉄の筒を風が通る
鉄の籠を轍が揺する
予兆の上の光が吹かれ
石の路地に鳥となる
 ....
チリチリ、
チリチリ、
私ヲ通ッテイッタモノ、


出掛ケニ魔除ケノ鈴ヲツケ、
帰レバオ清メノ塩ヲ撒キ、
ソンナ日々ガしばらくハ
続イテ


チリチリ、
チリチリ、
遠ザカル ....
あさ
目覚めて
ゆれて
ぬれて
しみになって
はあはあと
モウロウとして
もう一度
眠る
夢は
見ない
それこそ
泥の様に
まだあめ
かしら
今日にははれる
かしら
 ....
顔の無い人形は
しばしば子どもの夢に出てくる
複雑な問題を出して
子どもたちを悩ませるらしい

最初は信じなかったけど
同じ夢を見た子が何人も出てきたので
夜遅くまで起きてい ....
獄中にて――

僕はずっと夢見ていただけ
  だったようだ
 自意識 視線 声 雑音
    潜在する 意識 思考
全てが僕を見方していたんだ
      そんな味が
舌の上を転がった ....
鉛色の空によどんだ空気
汚れたトマトジュースに腐ったプリン
はるかかなたにあるオアシスに依存して
冷たいアスファルトに頭をつける
見えるのはブラックホール
紫陽花が雨に震えている
市街の外れ 朽ちた街灯の列
仄暗い午後を導いて
古い測候所の庇から
傘の中のあなたを観ている
声は囁き 雨に溶け込んで
曇天の高いところでは
衛星たちの最期
尾 ....
言葉をゆらす
声ふるわせて
aa,ああ
きみに伝えたいこと
あったのに、なかった


約束は
ポケットの中
入れたまんま
洗濯機の中
ぐるぐる回って
とけた


 ....
摂氏36.5℃で凍てつく切なさは、雪降る夜の電熱灯の明かりに似ている
欲した物は手にした瞬間色褪せていって、わたしをその都度落胆させた
言葉でさえくちびるを離れたときからこの肉体を棺桶にして死んで ....
あなたが巡らす透明な壁のどこかに
?ほんとう?に続く扉があって
あたしは今も
それを探しているんだろう

本音のようなものをさらして
身にまとう距離感
愛想よく笑いながら
人間関係はゲ ....
強い風が吹いて
あの人の紺の傘を打つ
骨の折れた傘の下で
あの人は片目を抑えている
コンタクトがずれるらしい
風の強い日は
視力を補って泣きそうになるなんて
馬鹿みたい
……なんて思わ ....
晴れ間を見ることもない季節の真ん中で、
僕は、一人、
梅雨の空の底に沈んで
ゆらゆらと漂い、
腐って行く。


空に浮かんだ溺死体、つつく魚もいない。


途切れない雲は
灰色の、鈍色で、
痛みや ....
輪郭のゆがんだ 
{ルビ朧=おぼろ}月の見守る 
灰色の夜の家々 

屋根に置かれた 
{ルビ梯子=はしご}の頂に危うく腰かけ 
{ルビ襤褸=ぼろ}着を纏う煙突掃除の少年 

ほっぺた ....
(1)

あなたにはじめて出逢ったのは
この廃屋が未だ駅舎として機能していた頃のこと
夏草の浸食に怯える赤錆びた鉄路と
剥がれかけた青森ねぶた祭りのポスターが一枚

この駅を訪れるひとと ....
あぁ

早く結婚してぇ。

子供が欲しい。

自分も養えてないけど

頑張ってみる所存です。


最近ぼくは

いやらしい。
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
地球と人間キルケ1*08/6/30 21:26
こころのなかで、きる結城 森士108/6/30 21:13
ふぞろいな葬列水島芳野7*08/6/30 20:52
「満たされたいと思うとき」ベンジャミン6*08/6/30 20:31
Cepheidあすくれかお...3*08/6/30 20:22
学期末の落胆六九郎1*08/6/30 20:05
middle of nowhere[group]衿野果歩108/6/30 19:36
坂道1486 1...008/6/30 19:25
@銀の雨 Ⅴ貴水 水海008/6/30 18:30
@銀の雨 Ⅳ008/6/30 18:29
るりら、るりたち小池房枝5*08/6/30 17:51
夢なら誠こんぺき13...208/6/30 17:10
雨の日の庭、傘から聞く風景RT508/6/30 16:21
時間は流れる戒途008/6/30 16:19
切れ端かいぶつ208/6/30 16:16
夜と冬木立 悟308/6/30 15:46
創書日和【扉】sound[group]大村 浩一15*08/6/30 15:15
一日乗車券プル式2*08/6/30 10:35
顔の無い人形[group]1486 1...2*08/6/30 3:00
青い庭AKiHiC...108/6/30 2:05
絶望車輪の上008/6/30 2:04
終末の過ごし方及川三貴508/6/30 1:23
文庫本ゆうと3*08/6/30 1:03
夜を呼吸するこんぺき13...6*08/6/30 0:55
continue衿野果歩1*08/6/30 0:30
紺の空、風の強い日は308/6/30 0:11
空に浮かんだ溺死体遊佐5*08/6/29 23:49
煙突掃除の少年 服部 剛4*08/6/29 23:40
無人駅のひと恋月 ぴの26*08/6/29 23:08
どげんかせんといかん短角牛108/6/29 22:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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