うなじの寒さ
ひとつはばたき
去るものひとつ
来るものは無く
風が
糸のようにわずらわしい
抄い 抄いつづけても
言葉は砕け 言葉は消える
さまよい ....
ありがとう
光
いつも
いつも
どんなときも
自分自身が
うごけなくなっても
おれの
だいすき
であってくれて
ありがとう
夢
いつも
いつも
....
無数の彩色
飛び交う電波
派手な装飾
偶数の周波数
たくさん
いっぱい
カラフルなノイズ
頭に流れ込んで
色鉛筆を一本とり
塗りつぶす
世界を手にいれよう。
掴む
あなたをしることは
太陽をつかむよう
刻んだ空の破片を
脇に抱えて
あなたを見つめると
丘の上の鐘の音が七色に飛び散っている
あなたはいつもそこで
わたしはいつもここ ....
食うために仕方なく働いていますが
食われる側であると自認しています
働いています
路上に脅されながら
それは嫌々行っています
口元の躊躇い傷は
笑って隠します
どういうわけか
撃 ....
近年のゆとり教育の蔓延により、「秒」という概念を廃棄するべきだ、という改革が起こった。つまり、1秒は1分になり、1分は1時間になり、1時間は1日になるわけである。この改革は成功した。1時間は60分であ ....
この国で一番大きいといわれている図書館に訪れた。出迎える広いロビー、その向こうにはぎっしりと本が並んでいる。多くの本は分厚く、背表紙は無機色だ。館内は足音も響かない。すみません、珍しい本が読みたいん ....
高い飛び込み台から、どぼん、と飛び込む。水中は真っ暗で、深いのか浅いのかも分からない。確かめるために潜ってみようとするが、体が動かない。何かと思ったら、水面に手首がひっかかって抜けないのである。困った ....
静寂なる時
時間はゆっくり過ぎ
涙がホロリ
生きる苦しみ
時間が逆戻り
少年だった頃
毎日遊んでいた
楽しかった。
この頃は
働いてばかりいる
人に
喜んで貰っている。
....
嫌われ者は山に住んでいた
都会の人々に嫌われていたし
嫌われ者も都会が好きじゃなかった
嫌われ者は森が好きだった
澄んだ空気や木の実が好きだった
動物と会話することが出来るから ....
らくなほうの
みちを
えらびました
けわしいほうの
みちを
えらんだひとが
けがをしながら
きれいなはなを
つんできました
うらやましくも
そうでないとも
つかな ....
そっと
そっと隠した君の笑顔
けれど僕には見えていたんだ
そっと
そっと隠した君の本音
けれど僕には聞こえていたんだ
ずっと
苦しんででも生きてきた
....
なつかしい猫
いつか啼いていた気がする
私だけの思いが影を引いて
路地を今曲がってゆく
そんなに淋しい瞳で
私を見つめないで
やさしく撫でてあげたくなる
さしのべた指先を ....
虹が燃えているのを
ぼくは想像する
その思考と同じ速度で
閉じた瞼の奥で
火薬の匂いが湧きあがる
銀河の向こうがわで
死刑囚が馬鹿笑いする
光の届かない深海で
眠り姫が森を思い出して泣 ....
薬にも毒にもなる時間
時が解決する時も
時が決別を決意することも
どんな時を過しても
一瞬のすれ違いで
別れてしまう
どんな
運命的な出会いをしても
どんな情熱的なキスをしても ....
地獄の水は温かい 蚊が隠さず云った
振り向けば 俺が居て ジャジャジャ
鉛筆は筆で画いた ジャジャ
無中色へ
帰りあたいたんだ
空中の水は温かい 世界は地球だけ
信じたそう人は ....
半分カーテンにるくまって
開けた窓から顔を出す
朝の街
動き出していて
人はレゴのブロックみたいみらい
空気は
いいコトある日のにおい
おーーーーーーーーーーーーい!
叫び ....
休む間もないバイトのシフト
朝から晩までタイトなスケジュール
単調に繰り返す毎日の中で
青空が呼ぶ声がしたんだ
理由なんて必要ないよ
後から書き足せば問題ない
今風の合 ....
細い路地に入ると
食事処がぎっしり並び
人々の賑わいから
昭和の匂いがぷうんと漂う
頭上の鉄柵に
取り付けられた蛍光灯は
細い路地を仄かに照らす
油汚れの壁に描かれ ....
沿線に建つ安普請のアパート
かたかた揺れて
かき消されたラジオからの古い曲に
毛布にくるまりながらそっとツッコミをいれた
いいえ、わたしは東京に住んでいました
やっぱりまぶしい時期
....
時折街を吹き抜ける
生ぬるい風の嘲笑を背に
雑踏に紛れた孤独な旅人は
口を結んで今日も
スクランブル交差点を渡る
( 寂しさは 今にも唇から 溢れそうだ )
古本屋の棚 ....
銃声の響き渡る夜に
愛するあのコが殺された
ぼくの世界が コナゴナになった
ぼくのすべてだった
昨日だって 2人抱き合っていたのに
空も青かったのに
きみの温度も くちびるの感触も
....
夜に触れる
寝室から抜け出して夜に触れる
ねころがってお酒に手をのばして
我慢してばかりの貴方にふれる
お疲れさまって言って
一緒にお酒のんで
ぐちゃぐちゃになって
明日を忘れて
....
分厚い雲が
くすんだ夜空を
ゆっくりと
丁寧にふき取っていく
鮮明になる
星たちのささやき
みんな
ひとりぼっちの
青い星の行く末を
案じている
風がとてもつよいので
窓をしめて
新聞紙のうえで爪を切る
あれから、
手のひらを丸めるくせがついて
そのくせ伸びるのは
はやくて
パチン、パチンパチ、ン、
的をはずれ
飛び散 ....
意志なんて薄弱さ
いろいろ考えが変わりながら
柔軟な思考と呼びながら
僕は僕が気持ちのいい立場を作っていく
ちょっとずつ変化して
十年前とは真逆になって
それでも良 ....
聞こえてくる
悲鳴のような心の叫びが
響きわたる
耳をつんざく 誰かの嘆きが
遥か彼方 天空の果てから
泣き喚く涙が降ってくる
この世のすべての悲しみと痛みがここに集結して
誰にも聞こえ ....
1通のケータイメールから
「今日飲み会やろうよ」とともなくやってきた
時間が合えば誰かがやってくる
ぼくらは何を共有したいのだろう
ひらひらと舞い上がる花びらは ....
泣いていいのよ
とお歌が言うから
泣きました
ら
母はお止しとお尻を
パチン
とぶちました
泣きたかったけど
母の手が痛かったので
私は
自分の部屋へ駆け込む間もなく
口元を
....
忘れたい 忘れたい といつも思うのは忘れたくないから
愛らしい 愛くるしい 懐かしいが別のコトバに変わる
一枚の写真 汚れたルーズリーフ
夢見た後で辿り着く先は いつも同じ
僕ならまだ ....
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