ひらかない花など、あるだろうか
どんなにか速度をかえようとも
いつかは、ひらき朽ちていくものなのだろう
とどまることのなく
枯れおちていくからこ ....
焼きはらわれた、夕暮れ
に
わたしたち
それぞれは
ただひとりの者として、
心を
あつめている、
ひときわ明るい光に
焼き
はらわれて、誰でも
いいような
ただひとりの
者 ....
伸ばした舌の先に
ビルがある
冷たい窓枠、の震える
階段のない腕で
わたしたちは穴を掘り
整地を繰り返す
積乱雲の遥か下
茂る葉がホーム
ざわめく
誰をも騙すことない
黙秘の ....
青のインク
絵の具のチューブ
クレパス
全部ひっくるめて
投げやりな空を、描いた
何枚も何枚も
繰り返し
気がつくと
床が、海になってた
1 詩人の恋
詩人には愛する女性がいた
詩人は二回目のデートで
その美しい女性に告白をした
彼女の答えはこうだった
臭いセリフ吐かないで。
落胆している詩人はその ....
久しぶりに会ったのに
懐かしい匂いがしないのは
二人の時間と思い出の
多さによるためだろう
話す話題も特になく
分り合った二人は
ただ歩く
諦めきれない 不器用な俺は
そっけな ....
帰り道
夕暮れを背にしながら
赤とんぼが稲穂の森で羽を広げていた
真っ赤に燃える夕日が地平線のうえで
カゲロウが揺らめいている
....
スーパーに
金色の腕時計をした
パートのおばさんがいた
おばさんというには
懐かしい感じがしたので
お姉さんと呼んだ
鉛色の空
ふるさとは
雪が降っていた
とこしえに巡り逢う運命
うたかたの時代を越えて
さまよう永久と刹那の宙
深なる海に眠る静かの{ルビ禍神=まがかみ}
たそがれの遥か 煌く流星
くれないに染まる {ルビ大地=おおつち} ....
小学生の頃。
トノサマガエルを嬉々として解体してたあの娘とまたあそびたーい!!!!!!!!
石で毛虫潰しゲームとかおぼえているの????
ザリガニ共食いさせちゃおうペット屋さんごっことかおぼえて ....
裾を引きずって階段をのぼる
踊り場がすきなの
どこにもいかない
ちゅうぶらりん
冬と冬の木とさざんかの赤色
窓 窓
手のひらをつけると
とてもつめたい
誰かになって ....
{引用=
滑らかに先行する感性
安心のブランド
いちどきに逸る鼓動
誘惑に阿鼻叫喚する観衆
は自らの慣習を省みることはなく
私はただ袖の端をつまみ
目じりに這わせる
の
....
詩の代わりにアルコール
僕も青い実だったよ
週日は懸命にはたらいて
染みた汗水土日に流す
そんなことを夢見ていた
それは本当に夢になった
一枚の紙と隠れていた軋轢
狂ってしまった人の ....
シーツの滑りが良すぎて
窓辺に頭を預けられない
身体に力が入らない
部屋は底から白んでいく
ペンキのはげたベランダから
甘いクリームが弾けていく
ただの牛乳だったので
私は
生クリ ....
葦を
くわえている
(目と 鼻とを とじて)
水が圧す
身じろぎせずに 黙っている
(黙っている)
指を
動かす
日が
つかめそうな気がするから
(本当にそんな気がする ....
裏切りの表は優しさに満ちて
別れの言葉一つを並べて
彼女は泣いていた
理由はわからない
彼も泣いていた
理由はわからない
瞳の中から零れた雫
そっと手のひらの上に乗 ....
グレープフルーツの中に
何かがあるんだと思う
沖に出たときの風
外国へ行く船
大切に持ったままの手紙
何度読んでも分からないところがあって
おたがい誤解しているんだと思うけれど
説明 ....
生暖かい
風が吹く
油の臭いが
鼻をつく
イソメでぬめった
指先で
何本目かのビィルをあける
ゆらゆら
揺れる
電気浮き
つられた
人魂
ゆらゆら
揺れる
困っ ....
想像してみよう
例えばここが銃弾飛び交う戦場であることを
想像してみよう
君のすぐ隣に不治の伝染病患者がいることを
想像してみよう
これが最後の食事であることを
想像してみよう
明日にも ....
船が出るのを
見ていた
風が吹いていた
揺れていたのは
波なのか風なのか
花なのか僕なのか
船が帰って来るのを
見ていた
もう帰って来ないものも
見ていた
揺れていたのは
....
きみはシーツのうえで
まったいらな胸になった
キャラメルみたいに口にくわえた
やり過ぎのマッサージの力で
素肌をなん往復もなぶる
粘っこく濡れていた裂け目は
さらさ ....
夏の暑さで
水が煮えて
水槽の中
飼ってた金魚が絶滅した。
{ルビ地球=ほし}を単位で
話さないでください
そんな大きなもの
僕の腕には入らない
未来を基準に
語らな ....
人になりたかった
人に憧れて
その日を待っていた
等しく並べて
輪郭をつくると
それは人間だった
近づいては遠ざかる
消えそうな
わたしの輪郭
人は人がいなければ
人 ....
一瞬 一瞬 が
連続 して
動いて いる
呼吸(いき) を して
いる
血液 は
その 流れ を
止まない
心臓 は
規則 正しく
「時」 を
すり減らす
動い ....
わからない、
わからないけど
繰り返す
わからなくてもいい
わかられたくもない
そんな時もある。
大切な時に側にいないし
自分さえも見えていない
理由なんて見付からない ....
桃色のカップケーキに銀のフォーク
ファミリーレストランで夜を明かして
秘密を二つ三つ忘れた
四つ五つもらった
窓のむこうには朝焼けの街
そのむこうに小さな山
あの山には小川があるかしら ....
プロト
言葉も無い
感情も無い
0101100―
ほどけていく
数字 羅列 アラート
ほどけていく
僕はプロト
言葉も無い
感情も無い
深刻なエラー
始めから終わるだ ....
船に揺られて
苦楽を共にし
時に涙し
時に笑い
楽しかった
苦しかった
自信は自分を信じる事
と教えてくれた。
君は旅立つ
もう泣かないよ
永遠に別れる
互いの自由の為に ....
緑の饗宴は煙です
それは適任者に氷を沸騰させるのを任せて
熱心に地面に帰り着きます
巡礼は落下とこの水の血です
あるいは 逆立ちの彼の見えない軟膏と粉末です
それは数の白色化した神聖な地 ....
ご存知ですか。
ほら、あすこの角のあばら家のご主人
去年の夏から、戻られないので
可哀想に
庭木は日に日に
しおれております。
だというのに
縁側の脇の
紫陽花だけが
目がさめる ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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