詩人たちよ 言葉の花火を打ち上げろ
俺たちは皆 か細いか細い神経の束
か細ければか細いほどいいんだ
繊細パワーを爆発させろ
神経の一つ一つに魂の高圧電流を流し込んで
言葉としてはじ ....
星が降る
星が降る
夜空を彩って
涙の数だけ
祭りはめぐる
草の海の彼方は
満天の星空
今宵は星祭り
一年に一度
願いが叶うという特別な夜
もしも願いが叶うというなら
も ....
空咳に転ぶ
換気扇の下
フライパンに灰が落ち
洗っても洗わなくても
そこに立つ人はもういない
戻ることのない忠告を
体内に留めようと
タバコを外して息を吸う
吸うだけでいたかった
そ ....
夜の町を
自転車で走る
北か東か南か西か
どっちに向かっているのか
わからなくなる瞬間
宇宙にぽつんといる自分になれる
気づいたら
忘れていたという
境地は
後からしか
振 ....
新しい波線が
次の更新を終えてしまう前に
浜辺の水跡を
ジグザグとたどっていく
からだの左側は
いつもより無感覚に支配されて
向かってくる白い音に
何かを奪われている心地が ....
大気が湿った二酸化炭素を十分に含んで
重く 重く 圧し掛かるから
心を軽やかに
まるで鳥らの真っ白の羽の羽ばたきに比して
天使らの飛翔の音楽 モーツワルト
ボッサノバの和音で宙に浮い ....
太陽だけが焼く砂丘に
裸足で踏みいる
私という存在に影は現れたが
大きな耳の黒い犬が居た海の家は
まだない
深雪に分け入るようだ
試みの生はなく
試みの死もないので ....
快速にのって先頭の時間が
紙の奥に消えていく
反対側に満ちる水滴は
音をたてずに指をぬらし
ひとおもいに 破けない陽射しに
汽笛の発車する叫びだけ
むしりとられる花びらに
とどめ ....
まー、よくあることでさー、
男と女が付き合う前に何かでっかい事件が起こるわけよ。
家出とかオールとか、特に夏。
クソみたいなJポップにありがちじゃない
サビの前で全楽器に黙らせて急に叫ばせる、 ....
僕が積み上げてきたもの
低すぎて見えないよ
と思ったら
低すぎるのは僕自信で
頂上が見えない
どうやってがあんなに高く積み上げたか考えると立ちくらみがする
とりあえ ....
正しいとかは、くだらない事で
言い出すのも恥ずかしいんだけれど
いわゆる、群れの空気みたいなもんだよね。
いや、解るんだよ?
あ、解らないかな・・・
例えば・・・
そうだね、僕はその ....
明日はどんな日
僕にも幸せな光が差し込む日ならいい
眩しいと、自分でカーテンを降ろしてしまうのに
外でひらりひらりとするのがうらやましい
窓から入る光は眩しいもんだ
でも ....
とぎとぎ、誰かの体液に名前をつけるみたいなことをして
死んでみる。
葬式のはじまりからおわりまでが、あたしの一生よりも
ずっと長い、そんな悪夢。
すこやかに笑え。
....
疑った。
生まれたての やわらかな命に
答えは用意されていないのだ。
この地へようこそ。
君は もうすぐ
光を見つけるんだ。
今までの闇を忘れて
ニコニコと。
....
何かにつけても
茫洋として寄る辺のない
暗い淵が見えるにもかかわらず
湿りを含まない
重さのない空気を吸い
吸うばかりでそのために
くらり
反転した写真のような明るさと笑顔の中
街を歩 ....
鼻の頭に絆創膏を貼った少年は
違うものを見ていた
どんなに目を凝らしても
その私が何を見ていたのか
もうわからなかった
葉に翳る白桃の
香に透き通る憂い
青く伸びやかに
移ろう若き眼よ
白墨の粉に指を染め
唇は今日も弛緩する
午睡の夢に残り
紙の切れ端に
忘れんとする戸惑い
まだ熟れぬ実よ ....
月明かりのない夜に 捨てた嘘
風が鳴りやまないように
ゴミ箱の中でわめいている
自分の下にはりつく影が嫌で
白いペンキをぶちまけた
塗りつぶすことは どこか後ろめたくて
明かりのない ....
大切だったと
気付いたりするのは
随分と
経ってからのことが
多い
あの感触は
不快でしかなかったりして
そんな風に
思えてたことに気付いたのが
昨日のこと
生暖かいその ....
母よ
今 貴女を
たかい たかあいしたい
他界しないで
たかい たかあいしたい
私の初恋の貴女よ
しわしわの掌でいつまでも私の心臓を左胸に保っている掌よ
これからは玉葱は私が刻む ....
アスファルトを背に仰向けに倒れると
まだじんわりと残る太陽の熱が掌へと伝播して
ざらついた小石が髪に纏わりついた
熱の匂いは潮の香り。
地平線を越えた先の白熱灯が
曇天の端を赤紫の薄闇に色づ ....
そばにいてくれたのは
あなた
誰にも言えない
鉛の心を
抱えている時も
止めることのできない
血と涙に
自分失いかけた時も
呼び声が
私 変えてくれた
だから「あり ....
むかしの歌をきいている
おれがこの歌をきいてから ずいぶんの時が流れた
ほんとうに多くのなかまが死んだ
生きることは 闘いだとは 誰もがおもう
むかし おれと いろいろ小難しいこ ....
あの頃我慢できていたことが
この頃はもう耐えられない
硝子越しに向日葵を見る
あの熱い暑い夏
やかましくなく蝉が
庭の木に止まる
あの熱い暑い夏
直下する日の光は
....
どこでもドアがあったなら
ダイエットして
新しい服を買って
メイクをして
キレイになって
君の街まで。
きっと、君の街は広いから
簡単には会えないだろうけ ....
らぶ らぶ らぶ
どこへいった
らぶ らぶ らぶ
どこかいった
ぶら ぶら ぶら
と きみの こころ
と おもっていた それは
ぼくのこころ
らぶ らぶ ....
手探りで歩くことの恐怖が
大いなる躍動に変わるとき
広々とした都会の中でも
絡めとられてしまいそうな木々の中でも
辿り着きたい場所というものが
現実には存在しないくせに
まぶたに浮かぶ ....
*灯台
かすかにまだ
光っている
間違えたままの、
やさしい思い出
わたしの幸福な思い違いを
あなたは
そのままにしてしまったから
....
雨の匂いに誘われて
夏の雨傘心地よく
浴衣の裾に滲む柄
季節に遅れた紫陽花の
色鮮やかに溢れ出し
世界は少し傾いている
だから僕は少し方向違いな
君の斜め45度右に言葉を投げる
ほら、上手く届いた
だけど君は45度左を向いて
誰の言葉か探している
僕だよ、と言っても信じない
だからも ....
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