{引用=
ゆうべ ぼくは あまもりに なりました
ほしが おちたからでは ありません
じゅうが うたれたからでも ありません
ずっと
たいように やかれつづけて きました ....
雨の日にも、
僕は
傘をささずに歩きたい。
張り巡らされている、意図への操作
気分屋の変わりやすい気象だから、
駅に並んだ不法駐輪の自転車を蹴り倒して
ビニール傘を叩き潰して
....
裂け目のように
はりつく雨筋
くすぶり続ける塵の水滴
仰いだ
仰
い
だ
煙が雲と同化した
酸性の石英が
びっしり敷き詰められ
た 道で
両手を外して ....
咳をしても一人
分け入っても一人
つるべとられても一人
海に出ても一人
水枕がばりと一人
落ち散ってうち重なって
雪とけても一人
誉め殺し
ボディータッチ
お土産と
至れり尽くせり
男はおだてないと
仕事をしないからと
人は言う
つやつやの顔
繊細な気遣い
化粧していない顔
追いつめられる
逃げる
....
結果が重要なのではない
そこに至るまでの過程が
もっとも
重要
なんだ
一足ごとに
アスファルト踏みつけるたびにそこから
名前のない生命がうまれて
燃えながら
....
あなたみたいに遠くへは行けない。
ぼくには足があるから。
そういっていいわけを考える。
うまい、うまくないかはべつとして。
とりつくろう、縫う、パッチワーク、みたいに。
きれいかどうかは ....
鏡にうつる
自分を見てる
ありもしない
本を読んで
ふすまが
開く音がして
慌てて
本を閉じる
それでも
気づくことなく
人は次の
ふすまから出ていく
少し
....
ダラダラ雨が降るり
ナンラン雨がもどり
ランダン雨がもどり
ダンラン雨が降り
記憶が煙草を吸えぬ
から記憶が煙草を吸えぬ
僕は指を描けにして
描けを指にするから
耳が臭くな ....
雪はつもり
せわしなく落ち
寄生木と寄生木と寄生木の森
冬が虹を捨てに来る森
枝と鉱 黒と緑
はざまにはざまにそそがれるもの
響くうちは
水でいられる
....
真っ赤に並んで咲くつつじの中に
青い小さな花をつけた一本の野草を見つけた
日に照らされ赤々と誇らしげな中に
可憐な青い灯火を掲げ
しゃんと背筋を伸ばす
は ....
曇り空にその彩かな色を奪われながら
涼しい風の言いなりに首を振り続ける
自己主張が苦手な遅咲きの向日葵の小さな声は
消えかけた横断歩道の白線部分みたいに
はっきりとせず途切れ途切れで
流 ....
死んだ人が生きかえる
バラバラだったラーメンが、一つのどんぶりに集まる。
家族はうれしがって、ラーメンにろうそくを立てて、復活を祝う。
ろうがラーメンにあふれて、あぶらと間違えて口に入れて
ま ....
前髪が濡れていて、うまく夜風に
流れてくれないのを感じながら
腕を軽く上げた先の
線香花火に、視線を戻した
断末魔の産声が
チリチリと聞こえていたはず
かつての夏の夜
赤い輪郭を ....
四角いへやに住みたい
何もないところで
棚に邪魔されずに
四角をながめながら
四角の一部になって
心臓を壁にあずけて
窓も作らず
頭の中にもう一つ四角をこしらえて
あほになったまま
....
今さら泣いたって何も出来ないよ
私はもうあなたの物じゃない
巣立つ小鳥のように
空へ舞い上がるの
さよなら泣き虫な私
さよなら一人ぼっちの私
さよなら
さよな ....
夜のおわりのはじまりの朝
シーツの広さを掌で思い知って
二人のおわりのはじまりの一人
残り香がひんやりと胸を掠めて
昼のおわりのはじまりの夜
未練たらしい影法師が踵から生えて
夢の ....
地球が悲鳴をあげている
叫んでいるのに
気づかなかった人々
花 咲きほころぶ春
ギラギラ太陽輝く夏
赤や黄色の葉を散らせる秋
白一面の冬
季節をずらし
それらしくな ....
これは知人から聞いた話
宝船を作ることが趣味の男がいた
船の材料は安い紙だが
金銀の色紙で作った財宝をのせている
そんな宝船が
男はこよなく好きだった
ある日曜日
いつものように宝船 ....
私は人を惑わす
この呪われた口よ
虚言と罵られようとも
真実を云っているだけなのに
人の生命(いのち)さえも奪う
罪深きこの言の葉は
どう ....
とてもとても長い道
まだ先は見えない
暗くて冷たい土を踏み締めながら
一歩一歩進んでゆく
足が痛くても辛くても
止まらず進んでゆく
とてもとて ....
嫌われもののからすは
誰からも愛されない
慈悲の心があっても
精進の心があっても
愛されはしない
冷たい冷たい冬も
ひとりぼっち
笑っ ....
雨漏りのする部屋は、
間違いも正しくて、
いい夢は見られない、
ただ僕の見るものが、
ただ僕の聴くことが、
....
三角形の一つ目に
爪先で傷をつけ
うるさい音のもぐりこむ
8月の割り切れない昼間
少しずつ増えて行く時間を
どうしようか迷いながら切り取り
ためにためて溢れ出しそうになると
僕はきっと故 ....
小さく
丸めようとする
その
折れ曲がった
真ん中
を
抱きたい
と、私
水音のよう
に
耳元が
塞がれる
始終
ただ、そんな
事ばかりを
思う
切 ....
ここ数年は蒼いのだが
透き通った対流圏では
疲弊した天井から ぼとり
ボルトが
抜け落ちていく
から
鉄道はどっしりと動かず
悲鳴とギザギザの電流の
漏れてくる偽装された天 ....
サンダルをつっかけて、あの頃、未だ話し始めたばかりの娘と青果屋へ行った日のことを覚えている。夏へかかる日射しを煙たがるでもなく遮るため、麦わらをかぶせたさまた屋のさまたさんは、その日も日課通り、田舎ら ....
「8月に雪が降った」
病室のベッドの上に
笑顔の女が居る
窓から空を見上げながら
この女の笑顔を見たのは
二回目だった
その一言を僕に置いて
....
台所に向かい、買ってきたばかりのコロッケを油槽に入れる。
油はねが怖くて身構えるが、コロッケも、油も、おとなしいものだった。
その代わり、ぷくぷくぷくぷくぷくと小さく水泡を立てた。
珍しいことも ....
信ずは
決して疑わぬ
疑ふは
決して良く見ぬ
信ずは
決して疑わぬ
疑ふは
決して良く見ぬ
―典拠“家庭で役立つ9つの皿洗い”
SUCK☆LUCK★DUCK☆LUCK★S ....
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