街は闇を内包していて
俺やお前みたいな
サブカル好きの
予定調和嫌いは
そっちに心を奪われがちだ ....
やっと静けさが訪れた
外は稲妻、内は冷房
ジョン・レノンの声が響く
夢と現の境にいるような
剥き出しの独りの魂のように
脳髄を震わす
此処が
天国だろうが地獄だろうが
構わない
....
愛(かな)しいので
相手のこころへ
ありがとうと言う
命と命は
重なり合う
楽しみたい
楽しめなければ
味わいたいな。
どんな物事にも
何かの味がある
また ....
星といっても
夜空を飾れるわけじゃない
夕暮れ時か夜明け前
ほんのひととき輝くだけさ
星といっても
自分が光ってるわけじゃない
お月さんとおんなじで
太陽の光を反射しているだ ....
未完成のキャンバスにまたクローゼットを描きあげる
フェミニストの、この一方通行の
吹雪を焚きつける、ハイライトは
自暴自棄のシンボルでまなざす、まっすぐに 酸性雨と膝枕を、
ところで 焦がして ....
航空便をキャンセルして
レンタカーを借りた
早く帰ることになってごめんね
いいのよ。会えただけで充分。
私の方こそ仕事休めなくてごめんなさいね
12年すごした町が見えなくなるまで ....
青の世界に入る
裏返りながら
肉の痛みに耐えながら
青の世界では
虹が湧き立つ
美と哀しみの揺動
貫く霊性
僕は独り
白い部屋に佇む
舞い散る雪を思って
別離の感覚を取り戻 ....
名物が猛暑って
ちょっと恥ずかしくないですか?
「あー、あの超クソ暑い」って
必ず言われるんですよ
しかもタイでなら普通だし・・・
熊谷に恨みはないんですよ
ないんですけど
ちょっとカッ ....
おもいのほか
ながい旅になったね
と
きみが言うとき
夏はもっと熱くなる
もっと遠くへ行かれたね
と
言い合いながら
右往左往した
春や秋や冬を思い出すと
夏はますます長く ....
しかし、ヨランとエイミノアが再び地下室への通路へと潜ろうとしていた時、
一人の来訪者があった。それは、魔導士オスファハンである。
「ねずみがかかったな。わたしの書庫を荒らしてどうするつもりだ?」
....
ヨランは、その暗視の能力を活かしながら、次々と書物のページをめくっていく。
いい加減に、エイミノアは忍耐心を失いつつあった。
それは、オークという種族の特性であろう。
エイミノアを始めとしたオー ....
伝えたいときに
伝えたい相手がいないというのは
なんと苦しいことだろう
猫の手をいくら借りても
そのへだたりを
消し去ることはできないだろう
だから
ひかりでできたえんぴつが要る
空気 ....
カードを切っているのは
何も考えたくないから
手触りだけで
ひと時真っ白になれる
占いなんて嫌い
数字や絵に意味を持たせたら
世界が終ろうとするだけ
深夜
誰かが窓を叩く
マンション11階
泥棒にしては行儀がいい
盆はまだなのに
誰か帰ってきたのか
そっとブラインドの隙間を覗くと
命を懸けて
光にたどり着いた甲虫だった
....
世界が荒れ狂ってる
星は均衡を失い
人は破滅に向かう
テレビの向こうで
終わりのない諍いが続いている
どうしてこんなことするの
どうしてだれも止められないの
必死で考えた挙句
思い出し ....
コロナがなかなかおさまらない
もう三年以上かな
いったい
この世界はこれから
どうなってゆくのだろう
人間の顔には
マスクが住みつき
誰が誰だかわからない
変な社会になって ....
時計の針は西を向いてる
短い夏の航海
垂直なきみに水平な私
どこにもお出かけしなかったあの夏のラブソング
好きがないから隙
やらかした。4時間以上経つのにまだドキドキ ....
強烈な
孤独がこころを固めてる
昔死んだ人に逢いたい
呼吸さえ
できないほどの夜でした
月が綺麗な桃源郷です
絶景さ
巡礼したい聖地という
アニメで愛し ....
わたしにみとめられる くさきのソコ
適正を欠く まどろみにかける
朝露の 逃亡するソノ
敵前を
見開かれたあおばの 濡れた
ひとさしゆびが
売り出された あたりの
よく
いきて
....
この町に置いてきた
一つの恋
今なら偶然だって分かる
物語の世界に生まれてたら
それは運命で
何度だって死ねたのに
別れを切り出して
取り消そうとして断られた赤い橋
卒 ....
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない
壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ....
かつて
とある、
街に
浮かぶ
球体
の
中に
佇む
景色
に、
確実な、時間の
流れが、様式を
紋様に、開封に
、コカ・コーラと
印刷された便箋に
手を繋ごうとした ....
あの青い森のなかで、鳥達は囁き、
微かな木漏れ日がさしこむ時、
ふいに蝶が風に揺られ
木々から滴る水は
ぽたぽたと地面に円を描いていた。
水槽の中の海月のように、
ゆらゆらと揺れ ....
よりよい幽霊になりたくて
悪い橋を何度も渡り
金色の蟻たちを埋葬してきた
完璧な駅
にわか雨の神
遠くから聞こえる近眼
ハレルヤ、ハレルヤ、
零がどんどん溢れ出す
無限大まで少し足りな ....
鬼太郎が
そこにホントにいるのなら
隠れんぼでもしたい境内
焦げついた
苦い恋でも恋は恋
ちゃんと綺麗に終わらせてみる
卒業と
終わりの意味がわからずに
....
盗賊ヨランとエイミノアは、地下室からの狭い抜け穴を辿っていく。
二人とも、這いずりながら四つん這いの姿勢である。
「おい、盗賊、これが本当に出口へと通じるのであろうな?」
「もし、この穴が単なる ....
「もっと詳しく話せ。お前は、その他にここでどんなものを見つけた?」
エイミノアが明らかに焦った表情をして、言う。
盗賊ヨランは、ただ漫然とここに捕らわれていたわけではなかったのだ。
(なんたる不 ....
一石ていどなら
こんなに世間を
騒がせなかっただろうが
一弾となると
これほどまでに
波紋が広がるのかと
正直驚いている
最初は
ちょっと狂った男のやった
よくある事 ....
彼は目を瞑り眠ってばかり
メディスンは身体の中で溶け出している
写真は表情を映し出すことはない
言葉は膜に覆われて卵のように落ちる
呼吸は幾分長く、しかし音は聞こえないようだ
ラジオから音楽 ....
ガラス製の 液体
できたひかりを 流浪の民と
読む
わたしが、
ありふれ すすける果実を
芝居、と呼ぶならば
雪だるまに捧げる ピアノからの、シ
残留した 満開のアバカン ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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