なんていうんだろうか
都会の人は
標準語で
その様式も
振る舞いも
計算されたように
抜け目のない
魂のない
肉体のない誰かが
誰かによって
話してるようだ
時には
....
鏡と正面して、あざをあざで化粧する。旗よ、籠よ、セックスを論じる以外に、その斧をぶつけようがなかったとしても。
信号で停止。罪の是非を、今日の来る毎に問うこともなく、横切っていく積乱雲。
....
ねえねえと肩を揺すっても
寝たふりしてたはずの
あいつは
いつの間にか深い眠りに落ちていて
久しぶりに触れ合いたかったのに
わたしのこころは
ちょびっと傷ついてしまった
それでも ....
秋田にいた頃は
大曲の花火
毎年見ていたんでしょうね
と聞かれて
いやそれほどでもありません
と正直に答えると
信じられないような顔をされた
一人取り残されたように
NHKの ....
ずきずきとした痛みがこころにある
いつからか消えない痛みは
あなたが手を繋いでくれれば消えると
そう思い込んでいたけれど
あなたがいても こころはまだ痛いままでした
「かんちゃんはさぁ」
まどろんでた保健室で突然に話しかけられたんだっけ。
アダムとイブがどうとか、
ノアの箱舟がどうとかこうとか、
新約聖書と旧約聖書の区別もついてない私には
さっぱりわ ....
最近魔法が使える
魔女が少なくなったと言う
最近マジックが使える
人が増えたと言う
ゲリラライブの中
世の中がおかしい
自然の摂理に
反している
目に見えない力で
立たせる
....
何も深く考える事は無いし
眠る事も無いのよ
空は青くて人は飛ぶし
翼なんて
背中のプリントTシャツで
補える
何も深く考える事は無いし
起きる事も無いのよ
人は青くて空は飛 ....
ハシブトガラスのジョージが死んだ
浄瑠璃町の舗道の上に
骨の折れたこうもり傘みたいに
貼りついていた
アオサギのジミーが言った
南の島のまがいものの空に焦がれて
旅行社の馬 ....
明日のことばかり考えている彼女と
昨日のことばかり振りかえる僕
針で突いては
月は破れ
倒れこんだ水のない
手もつなげない花が二輪
カーテンレールの、かららと転ぶ音
風が吹いてる ....
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい
詩はないほうがいい
幸せなもの ....
影が動きに遅れてゆく
遅れては遅れては重なりつづけ
ひとつの歩みのたびに咲き
ひとつの歩みのたびにたなびく
海の終わりからはじまる砂漠で
影と涙は会話していた
....
ビーナスの島が故郷のあなたは
地図上の線をなぞりながら悲しい目をしていた。
「ここには超えられない壁がある。」
あれから時が流れ、その線を越え握手する人々の映像がニュースで流れた。
あの線 ....
らあしど
らあしど
夜色のサラリーマン
白目が赤い
大きなヘッドホン
隣で眠る
ピカピカ光る
ケータイ電話
電車はきしむ
らあしど
らあしど
向かいの女
カメオのロケット
紫 ....
夜の湖の上を艶やかなカラスが舞っている
目が覚めると
今年はじめて秋の空を見た
青く澄みわたる空の果てを探っていても
見えるはずもなく
疲れ果てて しくしくと泣いた
夏の終わりに ....
夜に泣く
貴方を知った
その日から
逢えるその時を
夢に見て
遠い地で
私はひとり
貴方を想う
愛を語り合っている
....
つつせし我が心の
暗黒よ
天に届かぬ
悲惨な運命(さだめ)は
もはや断末魔の叫び
我の意志は堅く
されど約(つづま)るように
固まって ....
腹を空かせた
幼い獣のように
どことなくか細く
切なく弱々しく
響くその音は
夜な夜な
私の寝所まで
聞こえてくる
ぎゅっ ....
カルピスを飲んだら、凄く濃かった。
何故なら、氷が溶ける前にすべて飲んでしまったから。
南極の氷が溶ける前の海の水と、今の海の水は、濃度が違うんだろうか。
小学生の夏休みに行った海の水の味と ....
夏の終り
小さなローソクに火を点し
山深い夜の川を
ぼく等はすこしだけ明るくする
澄んだ水を飲み
あふれる流れを浴びて生きた
名もない魂が火となって
再び水に帰る
死んだ人との ....
生きる力をなくした母
私は毎日のように
「生きていたって楽しくない」って言われる
私はまだ母に生きて欲しい
どうしたらこの思い
母に伝わるのか解らない
きずいて欲しいこ ....
さす
傘をさす
その先端で
その先端に
雨が刺す
肌を刺す
針が刺す
時計の
針が
指す
指し示す
未来に
光が射す
ペガサスの背に
魔が差す
さす
さすがに
....
?
ワンテンポ、世間より遅い列車から夜の街を見る。全体が黒。
闇の中にうっすら浮かぶ別の闇がビルのシルエットを象り、
挑発するようなオレンジの光が点点と妖しげに灯っている。
まるでホタルの ....
果物カジュアル目の前塞ぎ、ぬかるむ頬に指を立て、打つ蝉吠える眠民ついばみ、倫理陰気に皹び割れて、コンセントから一昼夜、つかぬこと聞くが何処の、羽馬の、白の、砂か、凸、磁石、凹、毛、不可思議ならばふかす ....
最近よく
戦争だか
テロだかに
巻き込まれる夢を見る
すごく不快な気分で目を覚ますけど
世界のどこかでは
それも現実で
夢でよかったと
思えるだけマシで
そんな世 ....
俺は男だと拳を振りかざす
前時代的な劇画のように
俺はオケラだと笑う
無頼派の原液に面くらいながら
お化け屋敷かお化けか胸を高鳴らせ
改札を開け閉めする
失うものなど何もない
ほつれ ....
飛び交うハチドリに蜜をあげよう
モンシロチョウに毛布かけ
アデュー大河
断崖を裂き続けた一輪を鳥籠にうつして
河辺に花の畑を
水面に虎が鮭をくわえるゆらめき飛込
みずしぶき ....
俺が何を考えているかなんて誰もが知ってる
どんな本を流し読みして、どんなサイトにアクセスしてるか
どんな飯を食って、どんな茶を飲んでるか
愛想笑いの陰で何を考えているかなんてみんな知 ....
虫ってあんまり長生きしないよな
鳥なんかどうなんだろう
僕は一生懸命ひとを傷つけている
遠い雪崩のようだな
昭和も平成も似たようなもんだ
僕は卑怯でわがままだ
....
蓄えを崩した時
してはいけない枷がほころび
祝福に満ちるのを感じる
崩すものがなくなるまで
私の都合を優先したいものだが
さいわいただの願望だ
快晴を望みながら蛇口をひねる
へその緒 ....
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