揺れてほつれた柔らかい糸
歩みは途絶えた
息絶えた骨は何処かへ
口角だけが笑ってる
螺旋
水溜まりの中心はもう見れない
温い体温と垂れたこうべ
矢は折れてもなお突き刺さる ....
君のみどり色のところを
ぜんぶ
静かにしてしまおう
僕たちのゆびさきは
それはきれいな舵だ
このすこしの世界では
なくこどもと
あくたの色はもう見えない
ただ
朽ち ....
どうなってしまってもいいんだ
何時に目覚めようが
青白い光が
何時間も何時間も
眼球を痛めつけたあとで
朝焼けを見た
満たされてゆくようで
何も満たされないような
疲弊して ....
夢追い男
パチンコで
一攫千金を夢見て
スカイジェットに乗って
ベジタリアンの坊主
本当にいるのかな
妻帯者の坊主
やる気があるのかないのか?
ここは夢の世界
赤い薔薇で敷き ....
いちご味のアイスクリームが
水たまりに落ちて
七色の油が
水面を走って拡散していく
その上をコンビニのレシートが
巨大タンカーみたいに
悠々と流されていく
アスファルトにひざまずいて
....
渦を巻き
留まった一瞬に
気づいていながら
私は見て見ぬふりをした。
スカートを膨らませて
無邪気に遊ぶほど
少女でもないと・・・
吹き溜まっていた
何度も 何度も
ガタガタ ....
国道を南下すると
海がひらける
それは
わかっているつもりだった
潮の香りがしている
目を細めて見つめている
+
波打ち際で
砂をかく
砂をかくと
掘り起こされてしまう
....
夢を見た
舟で落ち合う約束をした
あのひとはちっともわたしを迎えに来ない
わたしはちっともあのひとを迎えに行かない
愛について
わたしたちは思い違いをしていたのか
そして
体をひ ....
ピーナッツバター
塗りたくって
朝がくるよ
オレンジの太陽
頬張って
目を覚ますのだ
あおい空と
あおい海
いつか
水平線がなくなって
すべて
とけてしまうのかな
....
動物園でしか見たことのない獣の前で
動物園でしか見たことのない夢を見ていた
あれがニンゲンのコドモだと
舌うちされたのを覚えている
そうあれは
舌のある獣だった
消費した肩で
かつて ....
珈琲を飲むとスッとする
読み終えたばかりの分厚い本の背表紙を撫でながら
浮かび始めた著者の思いを身体から逃がすように
ズッと音をたてて珈琲をすする
紅茶を飲むとほっとする
薄い湯気の ....
鳴き方を忘れた
紙の羊の代わりに
今日は僕が
鳴いているらしい
窓の外には
長方形のホテル
清掃局の車が
積乱雲を
斜めに横切っていく
この国には
たくさん神様がいて
全てのものには
それが宿っているんだって
太鼓と笛の音が聞こえて
僕はウキウキしていた
金魚やヨーヨーや
味噌おでんやチョコバナナ
好き ....
{引用=実り豊かに微笑する大地であり、アジアのアルカディアである。自力で栄えるこの豊沃な大地は、すべて、それを耕作している人々のしょゆうするところのものである
日本奥地紀行 イザベラ・バード ....
ゴゴゴゴゴ
ズズンゴゴゴゴゴ
発射される
みじかいカーニバル
青い空、青い海。
列島を4センチに見立てて
ゆきすぎる、没。
ゴゴゴゴゴ
ズズンゴ ....
深呼吸した肩を髪がくすぐる
淡い黄緑色のタンクトップは
夏を呼び出して
甘やかな目覚めに
ひとり 影遊び
片手でつくられたハートは
いうなればカゲロウ、
柔らかな肉をはむ様に
どうしたって優しくしなくっちゃ
毎日が退屈になっちゃうから
目の前で小さな虫が跳び跳ねる様に
何かの儀式みたいに意味も無く踊りながら
風が涼しいね
夜だから
....
日常にあふれる音の数だけ
日常は動き続けていることに気づく
それが小さな虫の音や
少女が練習するフルートの音色だったり
どこかの家族の会話だったりして
そんなかすかに聞こえてくる音に安心 ....
食事を始めた
一口目に
山盛りポテトフライの皿の
隅っこにのせられた
パセリを食べる
噛み切れない小さい葉達が、苦かった。
今日も世界の
あちらこちらの食卓で ....
彼女はシャワーを浴びながら歌を唄う
水の流れに乗せて悲しい歌詞を
まるで日曜の午後のようなのどかな声で
でもどこか切実に聞こえてしまう
すごく心地よいのだけれど
ジーンズはベランダにぶら下 ....
どこから来てどこへ行くのかって、普段は気にも止めないような事想う、最終電車。
地下鉄の景色は真っ暗に長く、速く、見失いそうだから泣きそうになった。
笑いながらバイバイって言うんだ、
....
080812
57577 57577
戦闘画面では
画素数を減らす
諸君には理由は
敢えて述べない
のべないのべますと
5段活用変化を思いだす
擬 ....
すき。ということばを頑なに使わなかった時がありました。
七月の夕暮れ。ひとしきり降った雨の上を歩いていました。
貴方を捨てるとか、愛を叫ぶことができないとか、そういった話ではないのでし ....
銀色の包みのチョコレイトを
いつかあなたにあげたくて いつも鞄にいれています
優しいあなたを温める一粒は 日に日に形を変えて
この夏に溶けていくけれど
秋にはまた新しいのを用意しますね。
....
50を過ぎた看護婦さんが
休憩時間も惜しみ
寝たきり患者の爺さんに
パンを千切って食べさせる
勤務を終えた夕方
棚に書類をしまう
白衣の背中から
電池が一つ、ぽとんと落ち ....
「オクターブ」という
ぼくの素敵な詩友の本
表紙を照らす
オレンジの陽だまりが
不思議な熱で
夏風邪に冷えたぼくを
温める
頁を開くと、追悼詩。
若 ....
図書館の斜め向かいにある、小さな喫茶店
いつもはここで暇をつぶす
ところが
普段はカウンターの中にいるはずのマスターがいない
どうしたんだろ
あれ?
何か物音が ....
細胞の一つ一つまで見たくなる
ちりぢりにほころんだその一部を
手にとる
たしかに死んでいる
外側はくすんだサーモンピンクに近い
端に至っては白く生気を失っている
水から引き ....
Je suis..
Je suis avare
Je suis drole
Je suis impoli
Je suis egoiste
Je suis dangereux
Je s ....
春を待つ草花みたいな瞳が
曇りガラス越しの
雨の季節みたく擦れていく
渇いた心を刺激する
はっか飴の匂いも
氷が融け尽くした甘いジュースみたく
紙タバコに薄れて解けてゆく
どうした?
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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