魂ヶ崎
たましいがさきで会いましょう
希望の岬で会いましょう
あなたが飲んだ、その泥までも
あなたが裂いた、その腹までも
すべてを洗い流した場所へ
....
長い影を背負って歩く祖母と、
手を繋ぎ歩く
短い道のり
夕暮れの中、
迫り来る夜に仲良く辿る家路
あと何度?
あと何夜?
握る皺だらけの小さな手
彼女の歌はどこでも聴ける
初めて会ったとき
彼女の肩には音符が乗っていた
飼っているの、と
なんでもないことのように話してくれた
触れると柔らかくて
すぐに歌いだした
それは彼女の唇から ....
幸せを切り売りして貰えるのなら
毎日、少し物足りない位の量にして下さい
満腹になったり
特別に美味しい物を食べたなら
また更なる物を求めてしまうから…
お皿の隅に
少し残った物を、
ゆっくりと ....
また今日も聴こえるよ
皆の哀しい歌声が
人は辛いときに歌を歌うものだ
自分のカノウセイを信じたいがために
カノウセイって例えばユメ?
じゃあユメって何?
食べられるの?
それ ....
へえ
増えていくなあ
きみの残骸
あとになればなるほど
燃え尽きて
甘くなる
そういったものさ
水蜜桃かじって
甘い匂いを振りまいてる
あの子とはちょっと違うのさ
人生 ....
毎日が閉じ込められて過ぎて行くので
こんな時は元気のいい男の子にあこがれるものです
彼のポケットに入って
やぶけた穴から外を見てみたい
木登りやブランコ、くさっぱらに寝転がって
空を眺め ....
靴が発光している
朝の
淋しいところで
漁協の職員が
咲いた
僕はお花畑の
人みたいに歩く
かえでやかえで
ぼくらが うたう
くるくる まわって
わ になって
あかも きいろも だいだいも
みんな みんな
くるくる ひらり
ぼくらの てのうえ
あかく きいろく ....
おしりが
ふにふに
もこもこ
あったか
ふもふもの
うえw
(〃・・〃)
僕のクレパスは
どうしてみんな長さがちがうのだろう
買ったときにはどれも同じ
だけどそれはあたりまえのこと
黒が一番先に短くなる
デッサンでもつかうし
影をあらわすのにもつかうし
僕は簡 ....
欲望は眠りこけて
苦痛が姿を消しているとき
其処に幸せがボヤ〜っと突っ立ってる
乱反射する日常の事務と
隙間なく入り乱れた選択の連鎖のなかで
時々息苦しくなり
ぼくらは空気を求める
夏の ....
最後に見た夜空の星は
100光年の彼方からの100年前の光だ
それを見ながら僕は
緑色に濁った冷たい泥沼に沈んでいく
永遠と瞬間の狭間で息をして
一瞬の間に100年分 ....
見えない
敵に怯える
傷を負って
架空のフィールド
手の届かない
空は遠い
雲は立ち込めて
架空のフィールドで…
目覚めよ!
戦うんだ、振りかざせ
涙には花の雨を
誰 ....
この平穏な街で
確かにわたしは存在しているのに
なぜだか存在していないかのような
そんな予感がしてしまっていて
ぼんやりとひかるその太陽に
化かされてしまえばいいのにと
ふと、おもう
....
あかりがともってる
そう
ぼくの目の奥
ぼくの目の奥は
洞窟みたいになっていて
その奥のほうには
秘密基地みたいなところがある
それが脳みそと呼ばれるところで
ぼくの考えの源で ....
きみはあたまのいいひとだね
そういってとおざけているのは
ぼくのほうで
きみのそのあたまのよさを
うらやましいとおもうし
にくいし ずるいなっておもう
でもそれはとてもすてきだとおもう ....
お盆休みが来ると
街は色を変えていく
都会から若者が消え、生まれ育った静かな町が
騒がしくなる
目も覚めやらぬ
太陽がまだ2度寝をしている頃
私は家を出た
日 ....
句読点の多い僕の言葉がいつまでも果たされない遺書のように真っ白い画面の中でぶら下がっている。だらりと舌を出し、眠るような瞼の重さで。君の罵倒を編みこんでロープにしたら、その先にある扉を開い ....
これからぼくは
いくつのことばを殺すだろう
それを
知らずに生きぬいて
いつか必ず殺されるだろう
ことばへ死にゆく
ぼくなのだから
これからぼくは
いくつの ....
一回分の歯ブラシ
一回分の石鹸
一回分のタオル
一回分のアルコール
一回分のコンドーム
一回分の努力
一回分の愛
一回分の人生
そして一回分のタバコ
一度きりの時間が流れた
今 ....
私の好きな人は
嘘が上手な人で
必ず日曜日の朝
遠くに出掛ける
ガラスの中の生き物を
何時も大切にしていて
コーヒーを飲みながら
流れる曲線を見ている
....
暮らすように歌う
寒ゼミの最後の声が
あかるいよるの雲の腹の
内側であふれている
世界ということばがあまくかじられて
「明日死ぬかもしれない」と
しろい猫が鳴き
び ....
ゆるやかな緑の山稜から
墜落した日差しに
めまいがする
真昼の木陰はさらに黒くて
鳥たちも飛ばない季節風
私の見えないところにも
染みこんでいく
切り絵の空に逆光のきみが
遠く ....
ポーリン、ポーリン
なんて可愛らしいカタカナでしょう
ポーリン
大地を
舞い降りる先を失ったまま
花粉は漂流を続けます
旅の仲間はたとえば黄砂
たとえば排気ガス
たとえば
....
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった
祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた
だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
十字架の下で貴方に会ったとき、私、
言い忘れてた事があったわ―
ピエタに寄り添う
私の教会。
小さな村の、たった一つの教会。
大きな十字架の下に、
「ピエタ」がある ....
夜空に大きな花が咲き乱れ
詠嘆する人々の声は
熱気とともに季節を彩る
私はまたあなたと二人
ここへやって来ては
花火を見上げている
花火は桜のよう
咲いては散り
散ってはまた来 ....
かーわいーいー 声 でー 鳴ーくーけれーどー
ボーディはーハイーテクー 凄ーいー やーつー
腕ー にーはー 光ーるー コーント ローラー
おー腹—のー スピーカー チャー ....
ここは第六世界太陽系惑星地球・日本国東京都四丁目のバーの中。
私はバーテンに言った。
「二、三個前のさっき、私が飲んでいたカクテルは料理だね」
バーテンはシェイカーを振るのを止 ....
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