昼2時をすぎると

バック9は収束にむかってゆく

バーディーなんかいらないから

パーを積み重ねて

スコアを固めてゆきたくなる

その時間帯が好きだ


景色は黄いろい影 ....
紺碧の輝きを放つ
カラスアゲハの翅が
百合の花のつよい匂いに紛れて
大きくひらくのを見た

静止した夏の庭。

そこに私がいる
分岐の先に、
意識が流れてゆくのも――
移ろう涼しげ ....
朝焼けが
虹彩から奥を焼く
明らかな
明日に
確信が持てないから
夜を
終わらせずに
朝焼けの夜を
産んだ

ここは
降りる駅を寝過ごしてしまった
風景に似ている
生まれた日 ....
お盆のあいだ日本は停止する

仕事もなさそうだから

三日連続でゴルフをした

二日目なんかはワンハーフ

汗だくになって

朦朧としながら

芝生のぬるい匂いをかぎながら
 ....
 じっと 俺を 見る
 なにか 言いたげに
 木の上から 見降ろす
 下から 見上げる
 下駄箱の中から
 車の上から
 今にも しゃべりだしそうだ!
 しゃべっても ビックリしないから ....
一枝の挿し木が
丸一年で花を
つけた
いい香りがした

大切に育てた
一枚の葉でも
成長した
思い出の花

もうその人には
会えないけれど
気持ちはいつも
つながっている
 ....
「頑張って!」
と思わず口に出してしまう
それは頑張っている他者への共感であり
ふりかかる火の粉を払おうとする
ある種の逃げ口上とも言い得て

決して自分の事ではないのだから
「それじゃ ....
耳元に
汽笛がなにか告げている

窓には
楽団の景色や音色が
時折やってきて
後方へと過ぎてゆく

傍らの隣人が唄い

足元を
夜の水が辺りを
青く燃やしていた

楽しい音 ....
あの子は夏に死んだと云う
漆黒の髪をしずかに垂らしていた、
あの子は息をなくしてしまった

ひどく鬱いでいたので
空気の奇麗な山奥へ療養に行った
しばらくは落ち着いていて
やさしくわらっ ....
ゴルフ場では

たまに神秘な光景にであえる

仲間がショットするあいだ

ぼおっとうしろを見つめていた

ヒグラシや他のセミが

背高い木々の壁のなかで

ひんやりとした交響を ....
むせ返る
暑風に運ばれる
火薬の 
あの夏のにおいが
けむたくて
目を伏せてしまいそうなほど

短い季節の 
そのページがまぶしくて
栞もはさまず
本をとじた


夏の
暗 ....
好きだった
あれこれ眺めること
時間だけを支払うこと
手ぶらでドアをこじ開けること
手放せずにいた
かもしれないを
恐れていた
買わないが消えてしまうのを

自動ドアに認知されない子 ....
秋が
深まる季節
落ち葉の季節

秋が
深まってくる
ひらり
ひらりと
木から落ちる

なんだか
とても
きれいに見える

落ち葉は
またひとつ
落ちていく

いろ ....
雪の降る夜に
どこからか
白兎が
現れた

白兎は
遊びまわり
跳ねまわっている

いつまでも
いつまでも
雪の降る
野原を
追いかけていた

春が
待ち遠しいね
う ....
夜まで
桜の木の下で
お花見を
している

とても
大きな
桜の木

風も
少し
吹いている
夜空に舞う

花吹雪
ひからびたからだと
ひらかれたからだとで
だらだらと抱き合ううちに
汗ではないものが流れ出た
かなしくはないのだが
うれしくもないままに
むなしさだけがわいてきた
背中で虫がつぶれて ....
               080816



アウストラロピテクスが
ぽかんと空を見ていたら
ハイエナに飛びかかられて
喉頸を引き裂かれ
哀れ絶滅したという
見てきたような嘘を書 ....
私は調子にのってた。
私は調子にのってた。
満足してた。
充実してた。
満足してた。
充実してた。
昔の話なのでした。
反省。
ソレはない。
だからソレがダメ。
私は調子落とした。 ....
マジにミラクルがもうすぐそこをとおるのがわかる

おれたちは
どこに浮かび上がり、
どこに染み込んでいくんだろう

真昼のみずあび
世界で一番きれいな
ひかりのうでが砂をい ....
曖昧と
矛盾が口に残って
痺れてる

それが嫌で
自由のガムをポッケから
ゴソゴソ取り出し
口に放り込む



神様は生きるって
紙芝居をやっている
 ....
石をもらった
偏平な石だ
大切にしなさいと言われ
私は闇にある箱の中へ
しまっておいた

自分でも指の感覚でしか
わからないその箱は
誰もたどり着けない
闇に眠る宝箱だった

石 ....
見上げた空の星は近いようで 遠くて
手を伸ばせば掴めそうで でも掴めなくて
何度も手を伸ばしても 掴めないのに
伸ばしてしまう
 「もし」 「いつか」

あきらめられない夢のように
そこ ....
キツツキがキツツいている
キツツかれた木は
最初だけ驚いて
すぐに
キツツかれることに
慣れてゆく

キツツキは無自覚に
キツツいて
気が済んで飛び去った
早く
時計が進まないかなぁ

しんどいね

平常な日常

ねじを回す役目は私

私のねじは
誰が回しているのかしら

それは
自分自身だと
知ってはいるが

どうしてこ ....
考えてみればどういうやつか
まるでまったくわからない

なんのつもりか
どういう面か
真面目なんだかワルなのか

テーマソングがいいだけの
理解不能な水兵よ

そんな男に逆上せてる ....
土壁に
埋もれかけたものの目を見る
目はひとつ
緑に笑む


魂を摑まれている
銀の髪を見ている
無を動くたび
どこからか声がする


蜘蛛の巣の風
 ....
{引用=そこは桜の森のちょうどまんなかのあたりでした。四方の涯は花にかくれて奥が見えませんでした。日ごろのような怖れや不安は消えていました。花の涯から吹きよせる冷たい風もありません。ただひっそりと、そ .... インドの人は、眠る前に必ず牛乳を飲むんです
と、先生は言って笑った
まあ、日本人の場合は
摂りすぎると下痢してしまうんですけれど
これは体質的な問題で


別れ際
先生は、右手をひらげ ....
 
宝石
ではないものばかり
身につけて
宝石になる
女たちに
贈ったものたちは
埋もれた
地層から発見された
女だてらに
それは
光を失わない
夜空の星の数だけ
駆け ....
ちっちゃなころに大切だったものが
いまになってちっぽけに思えてしまったら
きっとそれ以上に大切なものなんて見つけられない

  おもちゃ箱をひっくりかえして
  いろんな色のガラスのかけらを ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
バック9吉岡ペペロ108/8/16 22:41
美しき残像 ☆atsuch...19*08/8/16 20:25
カリカチュア・『シンメトリカルアトラス』しろう608/8/16 20:24
雲とセミいがい吉岡ペペロ308/8/16 20:22
じっと見る     guchi_...008/8/16 19:00
夜香木ペポパンプ5*08/8/16 18:38
頑張ってのひと恋月 ぴの16*08/8/16 17:47
夜河のほとり夜恋208/8/16 16:08
笹子ゆら5*08/8/16 14:49
しばらくはうしろに吉岡ペペロ208/8/16 14:38
夏夜こゆり5*08/8/16 13:01
無常佐々木妖精8*08/8/16 12:47
落ち葉の季節妖刀紅桜2*08/8/16 12:15
雪の降る夜に4*08/8/16 12:09
花吹雪2*08/8/16 12:04
むなしき熱帯楢山孝介208/8/16 10:49
貴様の化石あおば6*08/8/16 6:30
独りでできることからうおくきん1*08/8/16 4:22
宝石モリマサ公1708/8/16 2:48
意 味北斗七星508/8/16 2:08
宝石木屋 亞万1*08/8/16 1:36
108/8/16 1:31
キツツキ木葉 揺4*08/8/16 1:15
寝酒ノクターン2*08/8/16 0:20
イパポA-29008/8/16 0:17
夜とまなざし木立 悟208/8/15 23:38
光の森の満開の下ブライアン1*08/8/15 23:26
ナイトキャップれつら408/8/15 23:26
「宝石」小川 葉1*08/8/15 23:01
ベンジャミン7*08/8/15 22:30

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