白い街が僕らを消して。
溶けるように
やわらかな鐘の音が
胸を締め付ける
この風の匂いを
君に届けたいのに
まだ・・・。
瞳は もう
見つめることも
許さないけど
....
セミが鳴き
日差しが強い
風が吹き
雲がきれい
昼寝をする
スキップスキップ
らんらんらん
ハンモックに揺られる
この幸せがずっと
続いて欲しい
夢か?蝶か?
平穏無事の ....
目を閉じて
少女は
オカリナを
鳴らす
誰かを
思い出してる
ひとつ
ひとつ
オカリナに
指を置く
なにかを
思い出している
少女は
オカリナを
いつまでも ....
畑の道を
夏の
暑い日に
懐中電灯を
照らしながら
歩きました
蛍が
あちらこちらから
灯りを照らし
周りに
いくつもの
光りが
見えました
妹と
二人で
昔 ....
空に
あがる
花火は
とても
きれいだ
まるで
1つの
絵のように見える
また
ひとつ
空に
あがった
空に
あがる
花火の火
「ドーン ドーン バーン ....
あの向こう
ぼんやりと揺れる
陽炎のような
ボクノユメ
草原の風とともに
流れてゆく
真夏の空は
呼吸を忘れそうな
快晴で
太陽は
僕の外側を焼いているはずなのに
内側まで
焦がされそう ....
朝の暖色の中
僕はもう名前を知らない
__君以外の
名前を知らない
薄透明の世界に息をして
僕はもう何も知らない
__君以外の
何も 何も
そっとキスをしよう
触れるよりもやさし ....
―右向けー、右ー、左向けー、左
点けっ放したまま寝てしまっていたテレビの音で俺は起きた。清々しくない朝に髪を撫でつけながら、リモコンでテレビの電源をオフにした。
ベッドに腰を据えたあと、猫 ....
あなたの名前を連ねてみたら
あなたがどこにいるのかわからなくなってしまいました
私の 孤独 は
生来、明るいもので
この心に佇む
静かな
先の見えない穴蔵にせせらぐ
わず ....
子鬼が
ざくろの実を食べた
僕はひとり
校庭で体育座りをしている
世界が夕暮れていく
どこかでまた
朝焼けをつくりながら
自分が主役の映画を撮っている
彼女が助演兼カメラ
僕も彼女も出るときはカメラを三脚に載せて録画ボタン押してカメラの前で二人して色々する
困るのは台詞
あと顔
台詞は恥ずかしくて言えないし顔は ....
今夜も深夜にスーパーマーケット。
夜型人間に優しくなった街。
オレンジ色の悪夢を見た。
でも内容は忘れた。
アイスキャンディーを舐めるのを忘れた。
さっきまでアイスキャンディーの事しか頭 ....
窓際で蛍になった僕
遠い国を見ていたら
線路の音と
サイレンが響く
意識を近付けたら
真っ白な猫がうずくまって
黒い場所を撫でていた
その頭上には
蜘蛛の巣が街灯に ....
ある
意味散らばるためにある
と思う
小さく四角く切り抜かれたノートが借りずらい
ちらついてちらついて気まずい
散らばってて欲しいょ
そこにあって欲しいょ
恥ずかしゅいぅ
でし ....
放物線を描くでもなく
ぽつりと堕ちた
アブラ蝉に
少女は黙って花を添えた
花の名前を私は知らない
しばらくすると
またぽつり
それからしばらく
また
ぽつり
一軒一 ....
夜はさみしさをたたえる水面
しずかに腕をひたして
あてどない動きにさらされていた
夜がひそかに身体をゆすると
いつしか私もゆれていて
抱きしめあった記憶が
手のひらからあふれた
....
海の肉を食べたら
液体の味がした
フォークとナイフで切り分けようとしたら
テーブルが水びたしになった
海の肉を食べたら
口の中が青くなった
口中に水平線が広がり
のど奥に海底が生 ....
わたしは私の景色は持っていたけど、わたしの手鏡は持っていなかった
きみは年より大人だ
あなたはまだ子供だ
おまえは不思議な顔をしている
きみは美しい
あなたは心がある
....
君がいるこの街を僕は何も知らない
君がここにいる訳さえも
ただほんの少しの駅前の通りを歩いて
似た人を見ては違うとつぶやいていただけ
格好悪いったらないだろう?
僕がいるあの街を君は何も ....
家族のために
家族がある
家族の中に
仕事のための
仕事があるので
クッキーも焼けない
お母さんに
僕は
勉強のための
勉強がありますので
おやすみなさい
さようなら
明 ....
そうやって 君はさぁ
またいつものように 情けない声で 怒り出して
仕方ないだろって
ぐずる僕をただただ
叱って 叱って 叱って
僕の話なんて 聞きもせずに
ああまた その結論 ....
新聞もとらず
テレビも見なければ
その日はふつうにいってしまう
その日にむけての特集も
なんだか減ってきている気がする
今年の夏は
戦争を意識しない夏だった
....
ただしさはぼくでもなくきみでもなく、
ぼくときみとのあいだにある
そこは暗い地中だ
酷薄なアスファルトの下で
だれがその闇の深さを知るだろう
行き場のない叫びが
硬くのしかかる中
陽の記憶がうごめくのだ
絶望をしりぞけ
陽の記憶のままに
永遠 ....
今日も
魚たちの移住を阻止しようと
夕刻、空がダイエットする
泳げ
カラフルな蓮をよけて
詩を詩たらしめるもの
それは何?
綺麗な言葉を並べて、叙情的な表現を並べることになんの意味がある?
君の言いたいことは、僕の言いたいことは、そんな文字で伝わるのかい?
僕は ....
人が人を産むように
笑顔は笑顔を呼び起こし
涙は涙で癒され
手を重ねる度にその手は温められ
憎しみは憎しみをつくり出す
ものは結局ものに過ぎず
ものさしは結局ものさしに過ぎない
....
実(じつ)より名を とりに行く人
きらびやかな世界
みたくて まといたくて
いつか そんなひとたちの
実(じつ)が埋まる日はくるのかな
そしたら 名を持たないあたし
小さな赤い木の実 ....
ヒューーと花火の玉が上がる音が聞こえ、
パァッと大輪の花が咲く
花が大きく咲いたその瞬間、人々の歓声があがり、
少し遅れてドーンっと音が響く
夏の夜空の風物詩
人々は花火が大 ....
あなたはギターじゃない
あなたはレコードじゃない
あなたは消しゴムじゃない
自分を傷付けないで
自分を責めたりしないで
その傷跡で悲しい気持ち
残さないで
どんな ....
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