古いエレベーターから
押し出される
と 瞬間
何かとすれ違った
懐かしい後ろ姿を
感じながら
会場に入ると
過ぎ去る時間のように
たたずんでいた
透明な光の重なり
と
前髪と瞳
....
綺麗なだけの水の中
廃れることのないこの体
頭の中は常に霞み
視界は晴れることなく歪む
全てが溶ける部屋で僕は現実を知った
閉じ込められたままの僕等
泳 ....
あいするそのひとは
いのちあるひと
あいするそのひとは
ひかりあるひと
あいするそのひとは
うたのある ....
福は内々、鬼は外
鬼やらいなら四季ごとに
天地に花咲き 木々、人、実り
厄をばどこからどこに追う
福は内々、鬼もうち
己の目玉で己を見れば
四季ある国の習いとて
こまめに生き ....
オゲンキ、 デスカ?
キョウ、モ
ミズノ音ダケヲ 聴ク
アクアリウム、ハ
シズカデス
、。
、、:。/
....
ふとした瞬間に口ずさむ歌がある
桜並木道
夏の浜辺
満月の夜
大雪の庭
振り返ってみれば
いつだって僕の側には歌があった
埃にまみれた音楽の教科書 ....
私が知りたいのは
この体に感じる空気
命の生体反応が何処であるかである
個々の生命体に同一の感覚器官があり
決してそこにいる人間が機械でないことと知る
生まれて一度も
他 ....
きみが見ているものは
たしかに青なんだけども
うすく透き通ったなにかが
反対側から見すえている
これはだれのですか と
英語で尋ねてくるのだけど
あいにくぼくは
言葉を持ち合わせ ....
渇いた喉に、
ジンジャーエールを流し込む。
ありとあらゆる細胞に吸収され、
ぼくは炭酸の泡で息をする。
ぱちぱちと、星がまたたくような音がひろがっていく。
なんとなく宇宙はそこに ....
ぼくは君に愛を
誓うよ
永遠よりも
深く甘い愛を
心から君を愛している
真実の心を
君に届けたい
君はそっと微笑んで
ぼく ....
私が神さまに
感謝するとしたなら
それは貴女に出逢えたこと
貴女を知る前の私は
ちっぽけな存在
貴女はまるで太陽
私をいつまでも照らしてくれる ....
黄色い薔薇は
不幸せの色
幸薄く虚ろげで
儚い
白い薔薇は
悲しみの色
思いが深すぎて色さえも
染まらない
赤い薔薇は
....
現代版昔話
王子様は出会った夜にアドレス交換をするのでわざわざガラスの靴にあう人を見つける必要がありません
姫はダイエット中だからとリンゴすら食べてくれません
亀になんか乗らなくても ....
雨が降っても
あまり傘はさしたくないんだ
雨が降ってれば
打たれれば良い
洗い流してくれそうだから
隣で同じ傘に入ってた
きみはもういないけど
歩いていけるよ
雨で ....
研ぎ澄まされた3000万の多数決の犠牲者は平和の盾に打ち崩れ遥かな王朝に嘆きを乞う原子以来の文明に突如打ち建てられた協会よりの死者はどうして白衣を纏い青醒む芸術家はこぞって好みの色を求め糾弾し続け晴れ ....
―――いつも雨の音がする
ひんやりと冷たい、鉛の棒で、
心臓をゆっくり刺し貫かれるような違和感で目が覚める、
午前3時、のろのろとベッドを這い出して、
レジ袋から転がっているペ ....
スクロールしてゆく 現実が
私のいない現実でもう映画は始まってしまったのだ
カラカラと廻り展開されてゆくその物語に私は加わることが出来ない
空っぽの劇場で
ひとり観客として
例えどの ....
これは
ぼくの
じんせい
今日も気づいてしまいました。自分が自覚する限りでも何十回目のことではありますが、
自分があまりにも未熟だということを。典型的な「俺はやればできるんだぜ」と
言葉に出すことは無くても、心のどこか、い ....
死のように
強い
反復のなかで、きみは
夜にはむかっている
それぞれは
一回限りである
という
絶対が、すべての反復を
不帰にしている
いま、
ここで
....
あなたが忘れたおとなになるよ。
ぼくは、
変えられない未来を、運命とは呼ばない。
もうなにもできなくなるくらい、使い果たしたい。
それがさいごになってもいい、べつにかまわない。
....
来週の今頃はシカゴにいる
一週間ぶっつづけで
シカゴで仕事をしている
時差は14時間、もちろんマイナス
季節は初秋で、気温は12度〜22度
たくさんの人間の匂いを嗅ぎ
....
オルゴールの箱を開けると
止まっていた
あの頃の時間が動きだす
もうずっと昔
子供の頃の
何度も
何度も
キリキリと
キリキリと
ゼンマイのネジを巻く
子供の頃みたいに
....
夏の余した最後の赤で
サルビアが燃える
風が湿気を掃い
柿の実がひっそりと
みどりの果実を隠していても
項を焦がす陽射しや
散水栓の向こうに出来る虹
そういう夏の名残りに守られて ....
ねこがほしい
すごくねこが欲しい
ねこというかねこそのものというか
もういいです
ねこを下さい
わたしにねこを下さい
気まぐれなねこを下さい
気まぐれなくせに都合のいいときだけ
かまっ ....
疲れた足を ぽたり ぽたりと
落として帰る
長い長い通り雨のあとに
昨日の分の溜め息を
「う」の口でぜんぶ吹き出すと
すっからかんになった心が
小さく萎んでいるのが分かる
そ ....
美しい日々が消えて
遠ざかる視線が消えて
傷つく意味も消えて
美しい日々が消えて
君になど、分かってもらいたくないのです
今日もどこへ行くかも分らない日々を
何処に消えていくかも分 ....
捧ぐというような
意味ではなく
夕べからのほんのりとした思考
秋だなあ
などと思う午後の真ん中
自転車の補助輪
外れたね
ひとりでも乗れる帰り道
足にかかる草
払いのけてはすすむ ....
マッチョなイメージ{ルビ筋黒白蝶=スジグロシロチョウ}
筋翅りゅうりゅう牛丼たべた
嘘です可憐な筋黒白蝶
白がちゴスロリちょうちょです
灰色の街に溶け込むように
モンシロチョウチョの黒化 ....
お元気ですか?
過ごしやすい季節になってきましたね。
体の具合はいかがでしょうか。
僕はと言えば長年悩まされていた不眠症も改善に向かい
毎晩、ぐっすり眠れるようになりました。
僕は今、夢 ....
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