果てしない闇の中
なぐさめの月を抱く
その瞳に映す僕の罪は
笑うたび優しく刺さる抜けぬ棘
欲望は満たされることはなく
偽りのぬくもりは
終わったその瞬間から
この手の中から零れ
漆 ....
豊かにいでし
乳房の先
一掴みの
仏手柑
彼女は座りて
文字を書く
夜の湯に
ふくらみてほの赤く
和人の胸に
昼のできごとは
宿る想い
湯舟に漂える
乳房のごとく
女は ....
わたしの手紙はビンの中。
海原浮いて届きます。
わたしの手紙は風船に。
雨雲さけて届きます。
わたしの手紙はあてもなく
あるとき誰かに拾われます。
あるとき初めて読まれます。
よく晴れた日に
おまえは旅立ったから
空に
おまえを探して
けれど、見つからなくて
わたしはなおさら
寂しくなった
道ばたの
すこし汚れた草たちが
いつかの ....
足先まで
汗がにじむ
ぬるい風
重ねられたまま声をころして
白い白い窓辺から
青い夏を眺めている
(あ、あ、あ)
青空が
(あ、あ、あ)
流れていく
....
この身は
まるで
ちょうちょ雲のように
ただ
ふわふわと
流れに
流れて
風が吹けば
そちらへ
すいっと
....
あなたが好きだったライム
一口囓(かじ)った
口の中に広がる酸っぱい味
こんな真夏の眠れない
夜には
あなたの顔が浮ぶ
あなたの細い長 ....
私は女
着物の裾から
ちらりと白い足
真夏のじりじりとした
昼時に
白い日傘を差して
坂を上って貴方に逢いにゆく
どこかで蝉が鳴い ....
わはっは
おほほほ
きゃっきゃっきゃ
あっはっは
ふふふふ
えへへへ
かっかっか
くすくす
ははは
ほほほ
うふふ
ひっくひっく
締めつける熱が
塔を液状化する
ほどなく生じる蒸発熱が
同心円状にテりトリイを拡大する
水分の脱落した葉脈―維管束
地球の一点に液体は集結する
水蒸気を切り 飛ばし 搾り出し
....
僕らが見なければならないのは夢と幻
窮屈すぎる日常と
電車の傾きをも気にしない非日常
混み合った道路と時間のジレンマ
そこらへんに転がっている無数の意味
太陽は少しずつ傾きながら変わり続 ....
一人称にわたしを選んだときに、わたしの中で何かが定まったような気がしたことにも気づかずに生きてみました。誰もが等しくも、そんなに愛おしくもないけれど、立ち止まる分には時は同じように流れるみたいに。 ....
月がわらってくれたから
がんばれるよな気がしました。
育ちすぎた入道雲と
肌を突き破る陽射し
それに
一向に降り止まない雨になった蝉の声
それらに押しつぶされた脆弱な身体は
不揃いなアスファルト
その隙間を這うように
とろけて流れてゆく夏の ....
結んでひらいて
またすぐ忘れてぐるぐるぐる
冷房の部屋で風邪をひくより、またジーパン履いて、
ヒールを捨てて、
夏を歩いて汗を拭たら、
蝉を踏むのが生きることかな
醜い自分
瞳いっぱいに映した
が
流れ出る何かは
とても綺麗だった
とんとちゃぷんが同時に聞こえる。赤い長靴をはいた嬉しそうな女の子。コンクリートを叩く音。それと水を叩く音。傘なり溶ける。遊びながら彼女は舞う。雨を演奏しながら無邪気に躍る。花も舞い。塵。花となる。空気 ....
「よくあることだ。平凡で幸せだとさえ思っていた。大きな幸せを経験したとも。」
ぶつぶつ言い歩くペンギンが、何回目かの卒業式終わりの送迎バスで手足の置き引きにあった。助けて欲しいペンギンは、派出所か ....
たたかわないやつにかぎって
かちだのまけだのいいたがる
きみがすきです
だからきすしてもいいですか
そのやわらかいほほにきすしてもいいですか
よったいきおいで
うみにいきましょ
いまからでも
いいじゃないですか
くろいうみ
くろいうみ
そ ....
下卑た興奮の先に在るものが言葉を連れていこうとする
熱い海青いマグマ溜り通電する神経化学物質の分泌不全
溜めければ感情は発現しない
堪えなきゃ血の音は染みつかない
色も温度も直ぐに ....
駅にころがるセミ爆弾を拾ってほおばり目覚まし時計ごっこしていたら眼病手前の女がSuicaをくれた
なんて幸せな月曜日の朝!
あの日僕は身につけるものすべて黒で統一して上機嫌で学校へ向かった ....
「いらっしゃい。よく来たね。」
今日もわたしは道先案内人
地図なんてないってのに
この先に君の求めているゴールがあるのかって?
いいよいいよ教えてあげる
心配ないよ
怖くないよ
....
8月20日水
ロミオも
ジュリエットも
ヘミングウェイも
宇多田ヒカルも
エミネムも
聖者も
歩き
歩きたばこをやめた
闇が呼吸を乱すからだ
なぜ体に悪いのに
みな煙に歩を進める ....
ほっくほっくすくめ
ほっくほっくすくめ
あゆたいの
あなくしますまひに
ひろみつつねむり。
あなくしますまひに
ひろみつつねむり。
さとなしごのおもいに
のみほされた ....
永遠なんて信じていないから
今日を懸命に生きている
わたし
だけど
あなたといると
永遠があればいいなって
思ってしまうから
明日のこととか
来週のこととか
今日が ....
夜空の中
星と僕の間に
君が見えるような
そんな想いを
笑ってくれればいい
目を閉じた暗い世界を
少しでも感じられたなら
僕は まだ生きていると
言葉にできるから。
....
かなしいけれど しょうがないのか
なきむしだからどうしたらいいかな
しらじらしいえがおみせたりするし
いらいらしてたって それでもいい
うそつきなのになぜすきなのだろう
それでもいいとい ....
私はあなたに買わされた
死人リストと
講義が退屈で死にそうだ
あなたの指揮するその
歴史を俯瞰する傲慢な
ええじゃないかに乗り切れない
平成のご時世に
タイ米を食ったのだ
この俺は
....
挿入、挿入、挿入、挿入、
挿入、挿入、挿入、挿入、
そうにゅ…
エクセルやってるんですけど何か?
4065 4066 4067 4068 4069 4070 4071 4072 4073 4074 4075 4076 4077 4078 4079 4080 4081 4082 4083 4084 4085 4086 4087 4088 4089 4090 4091 4092 4093 4094 4095 4096 4097 4098 4099 4100 4101 4102 4103 4104 4105
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.27sec.