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想いを繋ぐのはいつも
言葉だった。
小学生の時、
友達と口げんかをしても
さよならは忘れなかった。
またね、と別れると、
次の日はまた ....
あなたがしんとしたので
わたしもしんとしました。
大きい紅葉が山の中で鬱蒼と茂っていました。
大きなどんぐりもありました。
わたしが笑い転げたのであなたも
笑い転げました。
....
紙に書く言葉を選び
心の住む所を明かす
季節の中 暦に書ききれない
熱と冷気がある
何度も歩いた生家前の道
しだいにその回数が追いつく
婚家前の道
道すがら挨拶をかわした人々
....
高い空から降りてくる
静謐な空気は
体内に残っている熱を
急速に冷ましてくれるので
くちり
と くしゃみ一つが合図となり
人肌恋しい身体を思い出す
おれは狂ってる けれどそんな自分に酔っているんだろう?
虚無を埋めるために憎悪に身を委ね 暴力を揮って日々の活力を得ている
そんな自分が嫌いか? けれどそれ以上に抜け殻になるのが恐いんだろう? ....
太陽が昇った
生温い昼に
わたしは、
真白い夢を見る
細い繊維で
形成される枠組みを
壊さないよう
そっと、
眼を、手を、
幼い自分 を拓く
気付いた時 ....
なぜふたりでねむる
よるはあったかいの
黄金色のお月さまが
くちどけするように
やわらかく滲んでは
ひとつ、星が流れた
ああ白い
横たわるわたしの
鳩尾のしたに耳をよ ....
昨日の誓いは
はや破られて
気がつきゃ
お天道様
はるかに彼方
朝のラッシュは
既に終わって
お魚さんは
今いずこ
ホテイアオイの紫色が
風に吹かれて滑り去り
むき出しに ....
砂に埋もれ
沈みそうに生きて
手の届く範囲の幸せを
ただただ全うする
あたりまえに生きることが
どうして
美しくないと
思っていたのだろう
みんなの中に居るか
「だれ ....
こどばじゃみにくいこどばのかげら
こどばじゃみにくいこどばのかげら
眉瞼のそこで真っ直ぐに揺れ揺れで
ギラギリに尽きる頭は光っていすぎる
かげら 僕はとうじゃないのか
かげら 僕等と ....
こどばじゃみにくいこどばのかげら
こどばじゃみにくいこどばのかげら
眉瞼のそこで真っ直ぐに揺れ揺れで
ギラギリに尽きる頭は光っていすぎる
かげら 僕はとうじゃないのか
かげら 僕等と ....
雨上がりの
ささやかな庭で
どうしても
名前を思い出せない虫が
りゅう、りゅう、理由と
鳴いている
僕は滞った雲に
力なく視線をあずけて
ありもしない
翼の付け根あたりを
かり ....
青信号の点滅
ギリギリで間に合わない
そんなことは
わかっていた
でも、
君と一緒なら構わない
そう思った
絶望的な結末
それでも今は構わない
君と一緒なら、たとえ
赤信号 ....
「とんでもないことがおきたな・・・」
繰り返し流れる映像
見ながらそう思った
ちょうど遊び来てた
ネエちゃんが
「戦争だよ戦争始まっちゃうよ」
そう目ぇ真ん丸くして言うから
....
この路地裏には
この世界のすべての「黒」が
詰まってゐる―
ナイトビジョン―幻のstreetwalker
この路地裏には、
この世界のすべての「黒」が
詰ま ....
手紙 のようなものを
書こうと おもう
声に してしまうと
儚く 風になってしまうようで
私が
今ここに いることや
この時代に 生きることや
出会った すべての人や
....
懐かしい雨の音がする、俺はとっくに不具合で、伸ばした指先は必ず何処にも触れられないでいるというていたらく、唾液を呑み込むことにすら痛みが走る、故障だ、故障だ、すべて ....
無心でキャンバスに 筆をはしらせる貴方を
私はそっと見ていました
貴方に見つめられた林檎からは
つやつやとした淡い光と微かな香り
独占される幸福を身にまとい鮮やかに輝く
「終わったよ」 ....
たいくつな時間
体苦痛なじかん
おかしいのは
きみのほうだよ
こんなに
とげとげ
斑点もよう
きのうシャワーを
あびて
そのまま寝たからさ
....
ピロン・チューブ。つるつるピンク。つるつるピンク。
ピロン・チューブ。つるつるみどり。つるつるみどり。
真ん中を走るジップアップとそれとファスナー。
ぢゃりぢゃり喉仏が―尿意から―感じ易い ....
告げないと決めたら
気持ちが楽になった
この手で弄ぶには
余りにも重たい心
そっと
くるんで
見えないように沈めた
深い闇のなか
秘める 秘める
永い時をかけて
世にも 魅惑的 ....
だきしめてあげる きみのからだ
きこえてくるよ きみのゆらめき
しっこくのそらに またたくほし
めをとじて ぼくにあずけて ゆめ
てんしのはねも いまだけとじて
うしろからそっと ....
とてもおかしい
ずっと一緒にいるから
どうなるかなんて考えたこともない
いなくなって初めてわかるんだな
覚えているのは、
冗談ばかりの
目じりに浮かんだ小じわ
いらいらするほどの優し ....
無邪気な季節は終わって 愛は死滅した
今は何処にいても 凍えそうなほどに寒い
もう笑いあえる日々は来ないと 神は宣告した
誰かの笑顔を見る度に心が痛むよ
何故分かり合えなかったんだろうね
....
広い 広い 運動場
その真ん中に一人
ぽ つん と
体育座りしているような
そんな気分で目覚めると
わたしと
地面との関係性が
垂直であることが辛くて
ひた ひた ひた
足元から順に ....
粗雑な人生の
粗雑な吹き溜まり
サヨナラ出来ない
このサヨナラ
茫々とした
ひかりと雲が
茫々とした
前途をてらす
粗雑な人生の
粗雑な吹 ....
何も見えない
何も感じない
それが悲しい
あの頃の私には「何か」が
あった筈なのに
現在(いま)は心が空っぽ
何も見えない
何も感 ....
私はよく狂人だと言われます
なぜそう呼ばれるのでしょうか
私が愚かだから?
私が夢見がちだから?
だから皆狂人だと言うのでしょうか
でも私には解りませ ....
志を追う若き獅子たちを
愛した女たちは
身体(からだ)全体で
男たちを支え
苦を共にした
時には庇い
時には匿(かこ)い
時 ....
なぜ傘など持っているのですか
こんなにも晴れた日に
あなたのことは分かっているつもりです
被害者だと思えばなんでもできます
私はあなたに何もしていないつもりですが
お前らの中に含ま ....
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