この部屋の中にアナログ時計はなく
壁には40年近く昔の音楽祭のポスターが貼られているだけ
花に囲まれて幸せそうな
薔薇の花冠を被った骸骨の
風化させる横流れの青い光に
少し小首を傾げた笑顔
 ....
お願いしなくても
地球は回ってくれていて
お願いなどしなくとも
太陽と月は巡回してくれる
わざわざ願わなくても
両親は私を産んでくれた
そして願ってもいないのに
心臓は今日も動き続けてい ....
去りゆく猫はどこで死ぬのか?ついていかなきゃ分かるまい。
 今日、川辺に打ち上げられた 死んだ猫の尻尾に、
蜻蛉がとまっていた。秋だな、と
僕は思った。
昨日の昨日の次の今日
ギンヤンマの通り道
ゆびきりげんまん
蜥蜴の尻尾

鬼のお面が
空を舞い
蝋燭並ぶ地蔵道
鴉帰る夕暮れに
少女の群れが雲の散歩

水面遊ぶ反射光
かざ ....
透明なうそが溢れていて
気づかないうちに
それを信じていたりする
見通しは良いはずなのに
うまく物事が進まなかったり
思ったように人と関係を
築けなかったり
色々な混乱や
色々なためら ....
窓辺の四角い夜に うなだれた手をかざすと
しずかに風は 
終わりの夏を打ちつけてくる

部屋中を駆け巡る息づかいは
いつもそこに置き忘れてあるから
死をつつましく夢の先に灯して
ただ耳を ....
よく晴れた日だった。
午後から大雨になる、と朝のニュースは伝える。

午前中に駅に着いた。
駅前だけが、寂しく栄えていた。
少し歩くと住居が立ち並び、
田畑も見えてくる。

約束まで、 ....
(ゼロ
僕は欠陥品である、と仮定する。
少年少女、互いに確かめ合うのは傷口。証明の始まりを上手く書き出せないから存在を不安に思う。ティーンエイジャー、
違う!
そんな括りでは収まらない。声を枯 ....
しあわせは しあわせは
ぜんぶしあわせなんかじゃなーい
すこしだけ すこしだけ
なみだのかずがへればいい

ひとつだけ しあわせの
たねをのこしてあとはすてーる
かなしくて おしいけ ....
しあわせは しあわせは
ぜんぶしあわせなんかじゃなーい
すこしだけ すこしだけ
なみだのかずがへればいい

わたしだけ ひとりだけ
おなかいっぱいたべたってーさ
うれしくない たのし ....
 
子供の頃
日曜日になると
隣町まで習字の塾へ行った

習字よりも
塾をさぼって
町の本屋で立ち読みしたり
ゲームセンターでゲームしたり
そんな思い出ばかりが残ってる

ある日 ....
「 落雷の影響で 
  特急ロマンスカーは停車いたします 」 

( えぇ〜・・・ )という 
乗客等のどよめきに 
僕はぱっちり目が覚めた 

遅れてきた各駅停車に乗り換えた 
うん ....
  車窓……



  曇り空。
  電柱、電柱、電柱、電柱、
  マンション、マンション、
  マンション、マンション、
  凸凹のビル、山並になって……
  曇り空。
 ....
小さなひかりに 記憶を混ぜて 
手のひらの感触をおもいだす
辿った道は短く 景色は春だった

横たわる体から流れるものは
赤くもなくただぼんやりとした脱力感だけで
遠くに消えた心は掴めば千 ....
静かに愛を伝える

この瞬間ほど

大切なもんはない
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています ....
始めと終わりの間にあるもの・・・それは生命(いのち)。
だけど、生命は終わりがあることを知らない。

生命の始めと終わりの間にあるもの・・・それは心。
そして、心は生命に終わりがあることを知っ ....
錆びたバラ線のにおいは血液のそれだった。
立ち入ることのできない場所に立ち、触れれば噛みつくと、獣のように意思表示している。

(天気予報が雨を告げた時刻だ。まだ夕方というにも早いが、厚く曇り明 ....
道の真ん中で
前足に頭を乗せて死んでいる
薄目をあけて
スピードを落とす車のタイヤを見ている
右足が曲がってのびているが
気になるほどではない
話しかけると
少し顔を上げ、鳴いた

 ....
寝苦しい熱帯夜抜け
頬を撫でる風向きも変わる
部屋の明かり消して
闇に耳を澄まそう
きこえる きこえるわ
微かな鼓動 儚げな虫の音
戻りたい あのころに
なにも知らなかった
君を待つ寂 ....
結婚祝いの掛け時計
箱の中で眠ってた
曲がった針のその横で
若い妻と僕とが笑ってた


今は時を刻まぬ時計でも
思い出一杯刻んでる
僕は写真を取り出して
出窓に置いて眺めてた

 ....
死んでいない
だけど生きてはいない
君は生きていないのだろう
だけど死体ではない 僕ではない、君は
街の中 過ぎゆく笑顔の中の一つだろう

ちがう死んでいるじゃないか
呼吸はどこだ 笑い ....
ボクが子供の頃
コーヒーは珍しい飲みものでした
だから ボクの両親は
コーヒーは飲みません
コーヒーを飲むのは
ハイカラな人達でした
ところが先日帰省してみると
両親がやたらコーヒーに
 ....
タイ締め横目に謳い人が口笛。
知で知あらうおかしなやつら。
かっこうつけのよろこびにかっこうつけがかなしみ。
悩むなら悩んだ分動け、むち。
弱きが苦しめ、強きは空しめ。
抽象的のま ....
彼女の晩年は

ほんにんの生き恥をさらすものだった

ひとに気を使わせては

かげではひどく落ち込んで

それには素直になれずに

しかし正直すぎるように生きていた


がん ....
舎弟格の男に

姐さんのことで嫉妬した

組の大義名分を叫んで

その男にきつく接した

男は侠として私に惚れていた

私の子をうんだ女は三人いた

私がいちばん好きだっのは
 ....
夕方の六時に
ミュージックサイレンが鳴る
さみしく愛らしく
いぬのおまわりさん

七つの子のカラスではなく
赤とんぼでもない
ゆうやけこやけでもなく
家路でもなかった

だからとき ....
海岸に人骨が流れついた
それは標本だった
たまたま海岸を散歩していた八百屋が
それを拾いあげた


八百屋は考えた。
「これを、店にかざろう」
八百屋は、軒先に人骨を置いた。


 ....
なかったことにしてしまおう、すべて

昨日のことも、あしたの顔も

忘れてしまえばなかったことと同じ

忘れてしまえば自由になる

はじめに戻って、無垢なつもりで

なくな ....
駅前の公園で
大人になることをまだ知らない僕は
彼女の帰りを待つ友達のふかした
煙草の煙を吸い込んで
萎れた茎のような心を直視してしまう
どうしようもないから
雲の多い夜空を見上げた
そ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
壁のポスター水町綜助708/9/8 1:39
生き道木屋 亞万3*08/9/8 1:19
この川、プテラノドン108/9/8 1:09
通り道猫目008/9/8 1:03
透明なうそしろたしろ008/9/8 0:39
終わりの夏二瀬11*08/9/8 0:39
この水、ブライアン208/9/8 0:17
濁流士狼(銀)5*08/9/8 0:15
しあわせのたね(はぴねす編)歌詞クリ208/9/7 23:29
しあわせのたね (イーハトブ編) 歌詞108/9/7 23:28
兄さんの背中小川 葉508/9/7 23:17
野球帽の少年 服部 剛308/9/7 22:57
車窓草野春心0*08/9/7 22:22
きおく湖月008/9/7 22:12
大切なもんfuji208/9/7 22:08
アカサギ榊 慧408/9/7 21:56
<生命(いのち)と心〜「四日間の奇蹟」を読んで>籠球次郎008/9/7 21:48
瞳孔月見里司108/9/7 21:02
その犬オイタル2*08/9/7 20:40
うつろいしずく408/9/7 19:21
妻(きみ)に捧げる詩青い風6*08/9/7 18:42
_K.SATO3*08/9/7 18:30
コーヒーばんざわ く...3*08/9/7 16:09
日本橋労働者懐旧詩集ただよう108/9/7 14:11
生き恥をさらす吉岡ペペロ308/9/7 12:59
嫉妬208/9/7 12:52
風のうた[group]yo-yo8*08/9/7 12:33
八百屋と骨パラソル2*08/9/7 11:40
_猫のひたい撫...008/9/7 11:12
夜が遠い飯沼ふるい508/9/7 10:44

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