遠く遥かな
おぼろ月
春の夜半なら
届くのか
一人で歩く
かえり道
ついてくるのは
おまえだけ
夜とおんなじ色の猫
うすぼんやりと
おぼろ月
猫とおんなじ
色の ....
何年も何年も
月日がたっても
愛だけは
かわらないと
信じていたい
入園して夢の国に来た
金払って夢の国に来た
千葉に夢の国があった
東京ディズニーランドへようこそ。
臆病な僕は、夢の国の愉快な仲間達から逃げてしまう。
彼らは
おどけた仕草 ....
お気に入りの帽子をかぶって
雨傘をくるりと回して
鼻歌まじりにこっそりおどる
そう今日は雨だもの
いつもより少し早起きをして
いつもと逆さまのバスに乗って
右足に水が入ってきたけど
....
カラカラの洗濯物
風の匂いを吸い込んで
ロサンゼルスまで放り投げた雲も
そろそろ戻ってくるだろう
最後の夏が終わるけど
また会えるよね
君と君と
かき集めた砂場のすなを
そっと ....
ざらついた
明るさのない
明るい日
写真に
死者に
塗る色もない
そのままの日
岩と涙
価値あるものから伝わらぬ価値
あなたの漂着
あなたの波間
蟻と ....
夕焼け音のたゆたう波が 静かな夜を寄せてはかえす
バター色が並んでた
垂れ下がったぼんぼりの
次また十歩 遠ざかる
逃がさぬように目で追った
こおろぎの鳴く林道に
仄かに燈るわたあめを
父の背に揺られ啄ばんだ
....
茨の針金に囲まれた
四角い土地に独り立つ、
蒼白の人。
棒切れの直立で、丸い口を開けて仰ぐ
空の浮雲
{ルビ人気=ひとけ}無い村の入口で番をする
飢えた牛の、細 ....
ざ。ざざざ。
桃のようにするりと剥けてしまった私の肌を
産毛のように時々ふわりとくすぐるあなたの目が指で
ぶるん、となぞるように見ている。
私
チクリ、と刺されたように耳たぶが、じん ....
古きを懐かしみ
新しきを刷り込まれる
現実の延長線上に
レトロな未来はnaive
アトムは漫画の中で
人間らしくnarcissism
ドラえもんはTVの中で
声変わりをsymphon ....
目をつぶって
皮一枚で作られたなんだか白い黒に
あの人がいる
そうじゃなきゃあ
僕は悲しくて暗闇なんかにいけない
悲しくて 悲しくて
みんな、そうなのかな。
人間が滅びることがせかいへいわになるとおもいます
そう、ゆとり教育を受けた大学生が声高に主張する
滅びる、の意味は
きっと、辞書をひくところから始まる
愛がせかいへいわにつながると思います ....
互いにブレーキかけた思い
重なり合うはずがない
幸せにとどくよに
あなたを思い月に願うよ
あなたのことが好きでした
あなたの背中に手を振りながら
仕舞った思いをさよ ....
待ち侘びて
胸に入り切らぬもの
恋しくて
枕もとで眠る人
やすらかに渦巻いて
裸足の夏 思い出し
しなやかな 君の記憶たどる
たとえ明日の明日が十年前の ....
棒立ち……
テーブルの上に
置かれた果物
僕たち……
向き合って
世界を分担して
静物画のように
生きることはできない
....
轢かれた雀の産毛がはためく
風
霧吹きの少女は無闇に湿度を上昇させる
醤油を加えて煮詰めたような大気に
圧迫され
息を吐く 二度
「電車が通るので注意してください。 ....
鏡で色を盗むと
空は気圏のように薄らいでいく
ひかりだけで染められたセロファン
退色した虹がいろどる夜
沈黙ではない静かな
月光の耳鳴り
声は聞こえるものだろうか
それとも伝えるもの ....
僕らは辿り着きたい場所に
巡り会ってしまって
魅了されてしまった
海図を手に入れる間もなく
気が付けば大海原
銅鑼の音も紙テープも汽笛さえなく
もちろん羅針盤もないから
ただ信じ ....
夜の静けさの奥に寂寞の哄笑が
暗闇に満ちる無限へのエナジーが
つきぬけてゆく星空に
酷薄のヴェールをかけ
どこまでも昇ってゆく
地に縛られた僕だけは
虚 ....
庭に百合が咲いた
今年買ったばかりの家なので
予想外のオプションだった
白いラッパを傾げて
黄色いのをちらりと見せている
雑草を生えっぱなしにしていて
それがよかっ ....
右肩から首筋に響く痛みは
今日も自由を食い潰して
幾許かの金を得るためにだけ
言い訳をした証しに他ならず
晩夏の空が奏でる歌は
甲高い声で泣く女がするフリのよう
欠片さえ心象を捉えるこ ....
孤独という名の素直(素敵)な塊。
外からの指令に反応できないその姿は、閉鎖的で不安げだが時空を越えている。
塊を取り囲み、ゆっくり流れる気圏は白濁している。
H2やO2になる前に自分の成分(なり ....
何か おみやげを買っていくか?
駅の通り 大型スーパー五階
食事をすませても 汽車の時刻まで間がある
うん
家族連れ 二人連れ 休日の店内は
活気に満ちていた
何を買う ....
もっとも気味が悪いもの。
それは、生温かく飢えを包んだ掴みきれない塊。
人肌ほどに温められ、勢いよくどくどくいっている。
内に秘めたる指令に、外からの制御は力ない。
だれも食べることのできない ....
小高い
線路を走る電車から
同じ色ばかりの
屋根を見てる
同じ色の屋根の
あの色の
屋根の下で家族たちに
いったい何が
あったのだろう
と、思うと
もう次の駅に着いてる
....
雨が屋根をたたいている
夜は
この街の夜は いつも雨
世界を願う歌や 戦う人の歌を聴いた
胸焼けがするほどに湧いてくる
愛する人を失って家を無くしたら
私が家になればいいの きっと
わか ....
夏はかき消えたわけではなくて
ものごとを何とか見よう見ようとする思いが
季節に関しても働いていて
私のタマシイも視力検査の黒い目隠しを握って
残暑側に空いてるCマー ....
枯れた心の中に君をおもう太陽がただ
ボクを照らしてるんだ
君はボクを好きでボクは君が好き
ボクらは恋人だよ
付き合ってるんだよ その事実がボクの心を照らしてるんだ
ボクはとても幸せだ ....
以前
河口の先には
広々とした
流れがあった…
いつからか
記憶が途切れる
埋め立てという
埋葬が始まる
そうして
出口のない流れになり
通過して行った
それぞれの記憶
が い ....
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