かみさまという鏡のような未来は
ぽろぽろとこぼれながら
なにか悪い事を口にしかけて、
小さくなっていく産声
どうやらここは初めから
ちきゅうという
名前もないどこか遠いところ
 ....

掃除をすると
部屋の四隅から
無限に白い米粒が出てくる
表面は乾いて
埃にまみれて
まるで
昔わたしが産み落として
そのまま捨てた卵のようだ


遠くに見えるラブ・ホテルの ....
先生、あのね
アメンボ赤いなあいうえおっていうけど
僕は黒いアメンボしか知りません

先生、あのね
今日もお父さんはいろんな人を裁きました
テレビの前で、ビールを飲みながら、ニュースを見て ....
風の音がした
ふり向くと誰もいない
十八歳のぼくが
この街をつっと出ていく

いつも素通りしていた
その古い家から
いつか誰かの
なつかしい声が聞こえた

敷石を踏む下駄の
細い ....
五線譜の上で
小切手を握り締めた 小指のないクラウンと
骸骨の医者が口論していた
どちらがどちらを言い負かしたのか
切り取って確かめよう
ナイフ

誰もが平等に犯す罪に
コンクリートを ....
蓋を開けたら
いい意味で
底がなかった
だから
蓋を閉めるのがもったいなくて
いつまでも、いつまでも
中に見える
星々を覗いて
呆けていた
でも
いつか
みんなと生きていくんだか ....
右に廻せば締まる

左に廻せば緩む

地球は常に廻り続ける

緩み続ける北半球と

締まり続ける南半球
愛を口からしか伝えられない男を可哀相に思う
女はじっと見つめるだけで相手をその気にさせるのに

朝起きたならインスタントコーヒーを掻き混ぜるスプーンの音
おはようという言葉が静かな猛毒のように ....
季節も
コンピュータも
風も
液晶画面も

叫びたいほどの
この孤独を
呑み込んでいく

そのたび
余計に孤独になりそうな気がして

あてもなく
答えのない何かを
探し始め ....
ああようやっと読めました
ほんとうにほんとうに久し振りに
ともするとひとところばかり
見る羽目になるところでした
睨みがちでぶくぶく
凝らしてちりちり余計に霞んだ瞳
眼圧がいち ....
不機嫌そうな空は好き
よくできた心模様

ぐずりかけた空が好き
声を上げて泣きだすといい




突き抜けるような空が
心から憎い日は
本当の気持ちを ....
優しいことから始めよう。私がまだ深く悩んでいたとき、古くからの友人がそう言った。まさかまたその話をされるとは思ってもいなかった。あれは冬の誕生日、私がまだおさなかった頃の話だ。多くの事柄にまつわるもっ .... かなしくなるから目をつむれない
ぼくはあたたかくなるのを待ってる
それが春でなくてもいい
それが冬であるといい


あなたの声がきこえていても
それがぼくのものではないということ
 ....
物怪たちが目を塞ぐ
暗い夜空に たった数時間だけ
白い何も無い何かが横を渡る
明るい星空に たった数時間だけ

涙ぐむ奇跡を流して 頬紅を汚して
荒れ狂う様に  信じている

重なり邪 ....
無造作に投げ出された夕暮れの
狡猾な腕がきみの背中を突き飛ばす

孔雀がけたたましく笑い
スポーツ事務ではブルジョワどもが汗みずくになって肉体労働に勤しむ
彼らの心臓では無数のパラシュートが ....
あの日
ママは誕生ケーキを買って来るはずだった
四角くてイチゴが四隅にあって
もちろんバタークリームのいっぱいのってるやつ

僕が六本のろうそくの火を
吹き消すはずだったんだ

だけど ....
空にかかるあれはどうしても瞳に見える
星々よりも太陽よりも瞳に見える
悲しむように伏せていたり
驚くことがあったかのように見開いていたり
海を手繰り寄せては手放してみたり
頷いたり里芋をとっ ....
無数の波紋が浮かんだ。
灰色の彼方。
小声で鳴く魚。
境界を越える。
雨は川に降る。
雨は海に降る。
けれど、海の向こうまでは続かない。
誰にも言えない 言わない 私の悩み
だって言ったところで解決しないでしょう?
話して楽になる人は居るけれど
私はそんなに簡単じゃない

曲がって
歪んだ
私の心を誰にも見せたくない
微 ....
太陽                    
ベッド は けれども 移動する 恒常的な 外部               
それ は うながす。 この 移動する                
 ....
野の果                    
薔薇 が ああ 馳ける しらしらと ため息               
柔らかさ から 聳え、 そして 語るな。                
 ....
きみの隣りで微笑んだ
綺麗な横顔のあの人を
こんなふうに羨むほど
今のあたしは情けない


満ちる月より欠ける月

夢に出てきた忘れもの


どうか どうか 冷たいままでいさせ ....
ずいぶんと歩いていた 
ぼんやりとそれだけはわかる 

ふくらはぎの痛みの感覚は通り越して 
いつか読んだ本の陳腐なストーリーのセリフみたいに
「それでも行きたい先がある限り歩くんだ」 ....
闇が聞こえて、螺旋の階段を写す

かたり、かたり、と降りる音がする

圧迫されるようなまでの重い空気が止まることなく、変動する

上がっているのか、下がっているのかはわからない

少し ....
            080911


暴力的な
対立が
心を無くし
武器の備えを
唆す

大陸間弾道弾が
発車される度に
歓声があがり
戦果を期待する
勝った負けたと ....
どきどきするほど魅力的だな
と思うと
それは大抵架空の人だ
劇中とも言う
原稿用紙や
ワードの上に
認(したた)められて
書籍に引っ越し
そこに訪れて読みだすと
私の調子で会話が始ま ....
いつかのぼくは天才だった
ように
明滅しているのです
この世はしばらく
眠りにつくでしょう
花が枯れても
かなしむことはない
ふたたび色は戻ってくるのさ
だれも約束しなくても
か ....
窓からさしこむ光が
なんとなく紫色だったので
空を見てみたら
すっかり桃色になっていた

チョコレートを砕いて
ほおばっていた
飲み込む紅茶がすこし
甘くなっていた夕暮れ

秋 ....
石ころ転がる山道の上
船を担いで登りゆく男前
船頭が多くいた訳ではない
ただ山を登るべき船だった

夏はいつでも暑いものだが
太陽弱まる黄昏のなか
通り雨の走り去るひと時が
大地を労り ....
空が流れて
夏が止まって
指をのばせば
静かな想いを

星をみつけるまで
まだ帰らないで

とまった景色を
衣にして
まとう

無言蜻蛉、するりするり
夕陽が焼ききる
あな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ひかり/音楽石田 圭太3108/9/12 9:48
家事吉田ぐんじょ...1908/9/12 8:07
先生、あのね不可思議/w...14+08/9/12 8:00
風のおと[group]yo-yo14*08/9/12 6:32
涙でふやけたノート餅月兎208/9/12 4:48
我が子へ-sokoに桜秋也2*08/9/12 4:04
ネジの法則桜 葉一208/9/12 3:27
ぺぺ[group]木屋 亞万0+*08/9/12 2:22
孤独のつぶやきヒロシ7*08/9/12 2:08
剥離鎖骨208/9/12 1:54
明日の迎え方caleha508/9/12 1:20
奥にあるコーナー詩集ただよう008/9/12 1:09
腫れぼったいまぶた、祈る赤い目ゆうと1*08/9/12 0:46
十二支蝶008/9/11 23:43
1餅月兎308/9/11 23:37
September,11広川 孝治108/9/11 22:18
月の眼差しを閉じて海里208/9/11 22:15
この水は、ブライアン008/9/11 22:08
想い、儚く海渡008/9/11 21:34
モンパルナスⅡ《81》柴田...008/9/11 21:06
モンパルナス2*08/9/11 21:01
嫉妬しずく308/9/11 20:35
Bobわら22*08/9/11 20:06
或る夢のナカの話梨玖008/9/11 19:43
親分あおば2*08/9/11 19:38
架空の人ススメ008/9/11 19:19
あえて名前はつけないゆうと0*08/9/11 19:05
創書日和「夜」 秋のはじまり[group]2*08/9/11 18:31
遡航[group]木屋 亞万1*08/9/11 17:56
なぎのいろ唐草フウ9*08/9/11 17:56

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