完全に 蜥蜴の夢 を 斜面 の
エゴ を 総和 の 反射板 に そよぐ
時点 が 震える
めぐりめ ....
冷ややかな 私たち である
耳朶 の 傷ついていない
矜持 では 大きく
群棲 の 流 ....
杉林の深底に
光も届かず
一輪のすくっと
立っている
鬼百合
こんにちは
お元気ですか?
なんとかね
返答された
腹は減らないかい
大丈夫さ それよりも
蜂が来なくて
....
日が暮れた
台風は過ぎて
雲はまばらで
今日最後の青色が
西の空に透き通っていた
その時
始めて僕は
空を実感した
多分
僕の眼の濁りと
どこまでも続く青の深度が
一番星 ....
水へ空へ振られる手
野に沈む鉄
鉄に湧く花
近づいてくる曇の光
すべてを縦にずらした景が
樹から樹へと伝わってゆく
氷と浪をくりかえし
光を光の外に置く
....
揺れるのは
花だけじゃない
ひとひらに広がるもの
ひとひらにそよぐもの
風に踊る葉の反射
水に映るありのままの景色
誰かの歌に傾けた
心と耳のしずく
どれだけち ....
ぐうたらに、無感情に生きて
神様の決めた日に、死ぬだけ。
言葉は遠ざかり、痛みだけは精緻に
景色は濁りながら、恐怖は駆け寄り
すべてを塞いで、
僕は叫 ....
その日の激しい夕立で
空の埃も洗われて
静まり返る夜の水面に
ゆらゆらと揺れる月
僕らはそのずっと下
仄暗い水底の上
その薄明かりの中
沈んだままで抱き合って
水の中の密室で
唇 ....
ゆれる華で乳首を隠しましょうか
赤子に差し上げましょうか
真夏の手話やっていた
マッシュルームが生えた朝
光で空が満ちたから
フラダンスを踊ろう
真夏に手話始まって ....
眼をとじて
静かなせかいにはいる
闇にそい
わきあがる追憶を孤独が抱きしめる
痩せた犬がうらめしそうにふりむきながら
白い霧のむこうへ境界をこえてゆく
私はあなたのそばで
ひ ....
頭の中はメロンパン
みんなに好かれてると思ってる
私ね、彼氏と別れたの
誰も何も聞いてないのにまたその話
今日と昨日とでもう一万回
そっか、次頑張りなよ
空っぽの私でもそれ ....
―聞いた?昨日の話
―教会で孤児が死んでたって話?
―そうそう。
なんでも見つけたのはあの若いシスターだって話よ。
―あら、あの厄介者が?
―神父様が拾ってきた、全然表情 ....
欲しいもの等
モノが溢れ過ぎて
選べない世界
見るもの全て
全てが流れ過ぎて
混乱する世界
緊迫する 今日
難解する 明日
....
(一)
「ぴーちゃん、ぴーちゃん
トイレってどこなのぉ」
河原の石をひっくり返しては
何やら探していた
まーちゃんが突然立ち上がったと思ったら
おいらの元へ駆け寄ってきた
こ ....
急に様なんてつけて
教祖にでも
するつもり
気色わるいったら
ないね。
さっきまで
ぼくがきれいだ
って言った夜。
不吉だ、
って言ったの
だれか知んない? ....
思い描いた
この空のむこう
今日から明日に
風を受け
行き着く先は
どこなんだろう
近づく距離だけ
未来が変わり
重なり合っては
波打つ心たち
何度も打ち寄せては
僕を連れ去って ....
俺はお前が買ったCDだ
お前が一度聴いただけで「買って損した」と判断したCDだ
待ってくれ 俺を中古屋に持って行かないでくれ
もう一度俺を聴いてくれ いや何度も聴いてくれ
何かのBGMでもいい ....
頭の中がグチャグチャの思考でいっぱいで苦しくても、笑ってさえいれば、その瞬間だけはコミュニュケーションがはかれるって教えてくれたあなた
頭の中がギチギチに悲しみでいっぱいで苦しくても、笑ってさえ ....
あらすじには主人公の名前が書いてあります
あらすじにはヒロインの名前が書いてあります
あらすじには2人の出会いが書いてあります
あらすじには結末は書かれていません
僕のあら ....
きょうだってこんなに
台風、とおり越して
こんなに晴天
なのに
ほほ笑む気もちになれずにいる
血のかよう
太いライフパイプラインがほしい
トンネルがあれば(ゆめの)
手当てした ....
生きてゆくために
捕まえたり
耕したりするすべを
忘れ去ってしまった両手で
強いようで弱い
硬いようで脆い
そんな
不安定なものたちを繰って
日々の歯車を回していますが
畑や田ん ....
水は柔らかく伸びて
青いさかなとなり
耳にふれてとけてゆく
鳥は低く弾けて
白いはねとなり
肌にぬれてしみこむ
きみの産卵する文字たちは
見たこともないのに
なつかしい、ゆらぎ ....
080918
テレビを見ている駄作の手前に習作が来て
好き勝手な悪戯をする
幼いのだからガマンしなさいと言われても
駄作は面白くない顔をして
兄 ....
忘れ物を 捜して
どこかへ行こうとしている
歩いて生きる私は
何処へ
問いかけ続けて 何で といい続けて
揺れている
この町 あの町で
風が吹く
とくに秋の風 ....
乳母車からはみ出した者へ
薬を与え続ける
金で夢が買えるのだと
無防備な口から漏れる声を
塞ぐ優しさなど知らずに
俺は夢を買ったのだ
たまに二枚以上入ってる
ラーメンばあなら見抜ける ....
さようなら を
言ったつもりで
悲劇のヒロイン
ぶって気取って
あたしの物語きれいに
幕がおりたはずだけど
ほんとは ね
誰よりも
続きを望んで
....
やり場のない怒り
やり場のない悲しみ
やり場のない苦しみ
だけど
僕が今抱いてるのは
やり場のない愛
誰かを愛したい
なのに
愛する相手がいない
やり場の ....
殴れ!
顔面を殴れ!
あのニヤニヤ笑いを、
いやというほど、
八つ裂きにしてしまえ!
今だ、
ついにこの時がきた。
あいつが目の前にいるぞ。
しかも二十年前の姿のままだ。
見ろ、初め ....
白い壁の前に
ぺたんと座っています
足の甲やふくらはぎが
ひんやりしています
何をしてよいのかわからずに
うつろな赤ん坊のように
ほうけた老人のように
私はひとりです
白い壁にまぶ ....
市民課の窓口に備え付けられた各種証明の
申請書を眺めていたら「独身証明書」の申
請書が並んでいる。独身であることを証明
しなければならない事態ってどんな状況な
のだろう。結婚詐欺ではないことの ....
4049 4050 4051 4052 4053 4054 4055 4056 4057 4058 4059 4060 4061 4062 4063 4064 4065 4066 4067 4068 4069 4070 4071 4072 4073 4074 4075 4076 4077 4078 4079 4080 4081 4082 4083 4084 4085 4086 4087 4088 4089
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.3sec.