タマゴはなんともひどい奴だ
白無垢のからのなかに
なにをカクしているのか
ぜったい他人に見せたりしない。
どれだけ不意をついて
割って
みたって、なかから見せるのは
白身とキミだけ
....
運命だとか
永遠だとか
そんな、なにかを
未来に置き去りにして
わたしは
未来から見たら過去の今を
イトオシク
そっと、いきてみた。
中2だった俺は
小6の妹の弾く
「貴婦人の乗馬」
大嫌いで、
背中を蹴飛ばした。
妹は泣きながら
ピアノ弾いていた。
髪の毛を引っ掴んで
妹からピアノを奪取した。
母が怒った。
....
5階の恵チャン
君の顔が好きだ
君の体が好きだ
君の嘘が好きだ
君の本当が知りたい
君とやりたい
君とSEXしたい
看護婦なんか目じゃないんだ
君の醒めた目が好きだ
6階においでよ
....
眸は走りにはしった
コーナーでころんだけれど
めげなかった
薫はいっぱい昼ご飯をつくった
アレルギーが起きないような
ジュンイチは父兄リレーにでて
結構いいせんいってた
ご両親と姉さんも ....
水溜まりが広がってゆく
落ちて
溶けて
零れて
散った
か弱い雲が満ちてゆく
解けて
崩れて
巻かれて
弾けた
屋根が哀しい音色を拾う頃
軒では波紋が跳ね返り
....
少年Aは今日も何気なく日常を過ごす
背が高い
その高さがよく目立つ
少年曰く、遺伝らしい
家族で外に出歩けないとよく言っている
彼ひとりでも道行く人々が二回ほど彼をちら見するらしい
....
磁気活性水をこの浦町字橋本に眼精疲労は
滅ぶことと『種の起源』の著者
「現在」でなめくぢに更に性能が上がる
淡い足下の位置からでゐないこと
生存スルハズを水素結合による利点を涙なく
生活 ....
ビューフォート風力階級というのは
煙突の煙がまっすぐ昇るなら風力0で
風向き程度にたなびくなら1
木の葉がそよそよしてるぐらいは風力2で
小枝までゆらゆらなら3
といったやつです
風に ....
スプーンで掬った 自由を口に
レッドワインは 如何と問うわ
血みたいな色って安易過ぎない
我慢が私出来なくなりそうだわ
痛みを知らない人なのねきっと
お皿の上のお魚になるといいわ
....
お目にかかったのが
必然ではなかったでしょうか
公園の木洩れ日がほほえんでまぶしかった
あの日に
....
息することに疲れ気味
そんな
お前に言っておきたいことがある
すべてを背負いこんでいては
この橋は渡れない
時には
処分しなきゃいけないこともある
歩くことに疲れ気味
そんな
....
目が覚めたら
ここは高円寺じゃないかなって
高円寺だったらいいのになって
そんなひどいこと思う。
傍らには布団をぐちゃぐちゃにして
気持ちよさそうに眠る坊やと
お腹には
小さい小さい ....
辛いの、苦しい
彼女はそう言って落ちた
風に飲み込まれるようにするりと
どこにもぶつからず綺麗に土へ
僕は怖くて土を覗けなかった
真っ赤な海が、彼女が、そこに在ると思うと
涙が溢れ ....
変わらないね と
あなたが笑う
おばさんになったわよ と
口では否定しながら
ちょっと考え込む
15年前と今のわたし
どこが変わったのかしら
また あなたが笑っ ....
いろいろな映画を作る。
本を買う時間を作る。
映画を買う時間を買う。
本を買う時間を作る。
映画の話を買う。
本を買う時間を作る。
本を書いていく時間を作る。
映画の話を買う。
本を作 ....
ヒロくんは
ほ乳びんの乳首ならチュウする
「わたしの乳首はキライなの?」と
ほ乳びんの乳首にやいてみる
昨日夢をみました
あなたの夢でした
あなたの ちっちゃい ちっちゃいこぶしが
わたしの おなかの皮から ひょっとのぞいた
そして わたしと握手をしたのです
うれしくて
....
弟とテレビをみていた
目の前にひろがっていたのは
銃を構える軍隊と対峙していた
花を構える国民だった
圧政のため起こった反乱で
政権をくつがえした力
睨みあったまま銃撃は起こらず
....
二十代が終わるときは
なにも響いてこなかったのに
きょう三十代が終わる
なぜか十代さいごのときが
懐かしくなっている
べつに追憶を重ねているわけではない
ただほんと ....
ゆうぐれをあびると
くびすじから、すこし
てんしのにおいが
する
だから もういちどだけ
とべる
きみも ぼくも
もう もどってこれない
こくばんに
らくがきしたかっ ....
もうベビーじゃないこびとをのせて
ベビーカーを押している
愛しい生活にまみれた周辺を
いっぱいに抱えながら
秋は日に日に落ちてきて
車輪がとらえる枯れ葉の音が
肌の乾きを知らせてくれる ....
切り
開いた
現れた秘密
立ち眩むきみ
ただこれが信頼を顕せるのだと知っているわたし
ここは胡桃です
安心の窮屈です
近寄れないと知っているので
この膝小僧にキスをねだるのです
目配 ....
祈りがぬくぬくと日常を結膜炎
責任が涙
水の使用に隔壁を顫動している
遅すぎるくちづけが、きりくちにはなかにしかないこと
工業や医療を「モーゼ効果」をおちる
にんげんのテレビ・パソコン等 ....
鮮やかな圧搾機よ
加担を降る
少年とふらんした
闇の降る
多数の魚のだれのせゐでもない肩の
複眼の画像からけれども
意志くせに
しらしらと逆吊りの腕のながさよりも目を酷使する
網膜をこ ....
ひとりひとりの
誰かに似ている石の仏たち
きのうまで近くにいた
でも今日はいない
だれも知らない
過ぎ去った日の遥けさを
石の視界は
どこまで届いていくのだろう
十六人の不動の ....
明日は晴れるでしょう
今日、これだけの雨が降ったのなら
明日は晴れるでしょう
こんなにも望んでいる
たとえそれが台風の目でも
空を仰がずにはいられない。
赤い背景にボクサーの姿が描かれた
そんなポスターの前で
彼は教師と言い争っていた
ポスターは剥がされ筒に丸められ
彼の小脇に抱えられた
教師が立ち去ると
彼はこちらを振り向いた
....
別れの言葉と
その引金を引いて
悲しみ
憎しみ
痛み
君でさえ
諦められた「.」の世界で
僕の眉間に 7.62mm
最後のプレゼントを
....
雨の温度が秋であれば
降りしきる時が吹かせる
あの風が好きだ
小雨であれば
プリントアウトした君からのメールを
焚き火にくべよう。
消去するときは軽々しい一瞬だったけど
剥がして ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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