ねぇ、世界なんて目が回る
寝てても回る、夢見てもね、止らないんだ
ねぇ、奇跡なんて起こらない
嘘だといって、嘘でもいいから、嘘だといって
キミは光みたいに笑うから
ボクは影み ....
最後のキスは
最高のキスだった
それ以上は
求められないね
心はもう
すれ違ってしまってる
君の部屋に置いてた
部屋着とかと一緒に
使いかけの
ゴムを
持ち帰る寂しさ
もう二度と
君と求め合え ....
優しさってどんなものだろう、と考える
目に見えるものと見えないものがある
常に必要だと思えるもの
時には良くないけれどお金で買えたりする
必要だと思うことだからこそ手に入れたい
入手でき ....
私は最近、朝の青。
君は今日、暮れゆく群青の海。
けっして出会えない僕たちは、それでも互いを見つめ合う。
ぼくらはぼくらの責任で、社会よりも個人を選ぶ。
けっして出会えないぼく ....
まさにピラミッド内でさ迷った野蛮な呼気について理性は考えていた、早くも、考えていたが、考えていたら、松明の火に脅え始め、距離をとりつつ、のけぞりつつ、少しずつだが、埃っぽく、今年のバネの出来は不甲斐な ....
陽だまりのような日常が
どこかに
存在していたりするのかしら
だれかの心の中に
小さくともるあかりのように
ささやかにでも確かなものとして
存在していたりするのかしら
目に見えないところ ....
ピアノの雨を浴びて
君は待っている
冬の駅を急ぐ、
冬の人々。
冬の空気を吸いこんで、
冬の顔で笑っている。
ピアノの雨を浴 ....
「乳ガン」
私の母は胸に何か違和感を感じると言って病院に行った
病院から帰って来た母の顔はすごく暗かった
私は嫌な予感がしていた
私の母は乳ガンだった
嫌な予感が当たって ....
心臓が集まるとファンタジーになる
初秋に夏をふり返る日
スパイスをスプーンいっぱいほおばるような
日常のすてきな刺激のような
心臓がより添うときを
見たような日
旅から戻ったベ ....
目指す高みは
遥か上空に在り
今はまだ霞んで見えないが
いつか必ずそこからの眺めを
誰かと並んで見ることになるだろう
そこは上もなく下もなく
ただ広く ....
わたしは どうやら知りすぎてしまった
人間の矛盾
そして考えると
いや
それについて悩むと
決まって
くるしい
でもまてよ
どうやらわたしは
流れの一部でしかない
....
からだがあって
こころがあって
たましいがあって
ここに
となりあって
ふれあって
かさなって
いつも
さいしょは
しらない
さ ....
山陰から拳骨のように雲がわいた
ぼくの心は
あの夕暮れの雲の高さにある
ステテコ姿のじいちゃん
三輪車に乗るねえちゃんとおとうと
帰りましょう あのときへ
森陰に切れ切れのヒグ ....
僕は1999年だった。
小学校2年生だった。
校長先生は児童たちを校庭に集めて朝会を始た。
校長が教頭から拡声器を受け取り、話を始めようとした瞬間
拡声器からベトベトの汁が溢れ出した。
....
今頃 月の空は
きっと晴れていて
清々しい漆黒の空だろう
宇宙服を着こんで
壁面をそっと蹴って
晴天の黒空に浮かぶ
船の影で明滅する
私の身体
電池の切れた衛星 ....
この気持ちは
決して言葉に表せることのできるようなものじゃなかった
だけど
どこ探しても 言葉しかなくて
それでも
言葉は
あまりにも脆いから
この言葉に
とっびきりの愛をこ ....
本当に大切な思いは永遠なんかじゃなくて
でも 思い込みとか
気の迷いとかでもなくて
本当に大切な思いはこんなにも脆くて
儚くて
でも
揺るぐことはなくて
決して
弱くはないけど ....
人の生を、単純な線にしてみる
すべての線が、平行に走り、交わることはない
それが孤独
すべての人が、もって生まれたもの
人は、人として生まれた
幾千の星が持つ固有のベクトルに似て、
すべて ....
どうやらここがとてもとても明日で
透明なはずのここは鈍く曇っていて
上を見上げればちょっと青みがかっていて
(水槽だよな)
なんて
ぼんやりしてみたりもする
息苦しいのはきっと酸欠だから
....
酒を牛乳で割ったりはしないほうがいいし
水は最悪
炭酸水じゃなくて
炭酸アルコールか何かあれば一番いいんだけど
とりあえずコーラ
コークハイ
酔いにまかせて
好きになってもいいですか ....
猫の銅像待っている
キューピーちゃんも待っている
マトリョーシカも待っている
アサザの花も待っている
ギャラリーみかし
そこは不思議ワールド
混沌たる美と創造の場
自立したあらゆる表 ....
「なあ、あいつどうしてるのかな?
デカイ車に乗ってすぐにクラクションを鳴らすヤツの話さ」
「なんか噂によるとついにクラクションが壊れたってよ
クラクション直す前にその傲慢さ治して欲しい ....
腰までつかった
プールのなかで
音楽祭がひらかれる
うっとり顔の
奏者のなかで
たったひとり
さんのくちで
リズムをきざむ
こだいこ
夜明 ....
憂いを全て詰め込んで
川に流せば お魚に?
自由に泳いで行けるでしょうか?
黒い部分を 夜空にこっそりと
投げあげたなら
闇夜に紛れて 空の一部になれるでしょうか?
重荷を全て広い ....
小さな緑の段差を踏む
声は低く
応えられないままにすぎる
切り落とされた枝から
離れない虫
おまえは
おまえがどこへゆくか
知っているか
火の前に途絶え ....
涼しげな声で
いつの間に
鳴くようになったのか
身を隠して鳴く
虫たちよ
焦らせるような
つかの間の
風に吹かれて
これから起こる恋の
幻影を見る
どうにもならなさげな
がらくた
みたいなものが
こちり こちりと
じしゃくでくっつくみたいに
よせあつまって
がらくたのかたまり
ではなくて
だけど
なにかのやくにたつのか
たたな ....
生きていく
手を伸ばし
空気を吸って
駆ける
先の見えない
空虚な朝靄
カーテンを閉めた部屋
差し込む朝日が眩しいけれど
本当の光なんて見えなくて
自問自答
まだ夢の中だっ ....
私の想いは熱い
それはまるで
リアトリスの花のよう
この気持ちに
偽りはない
ただあなただけを想う
この淡い花に誓って
いつまでも ....
私はこの世を儚らむ
浮かれ女
女がひとり
このしがない世の中で
暮らしていくには
軽やかに唄でも
歌わなきゃやっていけないさ
私は ....
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