ゆるい

ぬるい

そんなものに取り残されると

なつかしい気持ち、した

午前の雨のあと

ひかりよりも重いひかりが

春の砂浜のように広がって

なつかしい

なん ....
― 昼 ―
少年は
せせらぐ川でキラリと光る殺意を拾う

パパ、パパ、僕は力を持ったよ

だから僕を殺さないで!

― 夜 ―
少年は
せせらぐ川でヌラリと光る殺意を洗う

マ ....
セックスしようと思ったのはついさっきで
その相手がいないと気付いたのはもっと前だった


.
昨日スパゲッティを食べた
くるくるとフォークで麺を絡めると
ほどけそうになったので
急いで ....
互いを圧し合う青のはざま
渦が渦を巡る陽の道
空の水たまりを数えている
浜辺の藪にころがる鏡


鏡に空が映ると
鏡は笑った
おまえは
空じゃない


水  ....
泳ぐことはいろいろと不思議だ
泳ぐためには
そこに何かが満ちていなければならない

水でなくてもいいし
冷たくても冷たくなくてもいいけど
なめらかに
位相を変えながら絶えず包み込んでくる ....
父と私は、海の底で蟹を捕まへようとしてゐた。蟹は絶好の釣り餌になるのだと、父は言ふ。釣りを楽しむためには、まづ蟹を獲らねばならない。小さな蟹が何匹も足元を這ってゐるが、触れることすらできない。逃げる時 .... 静寂のかなたの静寂のかなたに

静寂があって静寂となって
政略となって制圧する生活
性格にしたって制約がかかって
契約なされる契約がされる
啓発および計画をなす検索
研鑽または計算がかさ ....
憧れの君の
アドさえも聞けず
ただ顔を真っ赤にしていた
あの子は
きっとどこかに置いてきた
あの頃の私なんだろう。

いつからだ?
こんなに汚れてしまったのは。
いつからだ?
恋心 ....
遠い管楽器の呼吸が
校庭にゆき渡る
共鳴して震える放課後の
まぶたが橙色にうつ伏せて
伸びてゆく睫の影が、滲む


正しく失われたチャイムの
赤い、低い、余韻
その、金属の香 ....
日曜日に開催される
みどり市で
みかんの盆栽を
かって

収穫祭に
よんであげるよ



それまで
夢の中で練習するから

今は目につかない
ところにいてよ


なん ....
朝焼けは夕焼けに似ている
赤ん坊と老人が似ているように
どちらも生命の底力に満ちている
朝の6時半に店のシャッターを開け
芋粥を作る母さんの割烹着
糠床を掻き交ぜ茄子を一本取り出し
畑の歪 ....
ため息ばかりついてる 重く曇った日は
あなたを思う
会いたい  会えたらな と思う

せめてあなたの作る歌を聴きたいと思う
古くなったCDもいいけれど
現在(いま)のあなたに 息吹をもらい ....
また
てのひらの上からこぼれた
また
確かめる前に
こわしてしまった

すこしのためらいを
みぎの目にのこしたまま
ときが 
ときがたつのを待っている

やがて 
いつもの ....
空と海の青は
ときどき入れ替わっているのですよ
見下ろすのに疲れたときや
見上げるのに飽きたときに

日が落ちて
水平線がなくなったら
つるん
空の青は滑り台を滑るような
楽しさと一 ....
夜顔の咲く
夕涼
あせのひくあおぐろい素顔







{引用=※ 夜顔=ヨルガオ。ヒルガオ科。}
あなたがなげた 紙飛行機。
十一月の 校庭で、
ふわりと浮いた 魔法みたいに。 
飛べ! そうあなたが命じると、
あっというまに クスノキの、
いちばん上の 枝より高く、
もっと高く 舞い ....
雷雨に押し流され

夏が終わる

爪先に染み込む雨水が

一層惨めな気持ちにさせる

選べない選択肢は

捨ててしまいたい衝動に駆られ

捨てきれなくて
また抱き ....
黄昏色の空の果て
ひとりっきりの帰り道
誰を待っていたのだろう
誰を探していたのだろう
電信柱の長い影
淋しいようと風の吹く

黄昏色の空の果て
家路をいそぐ鳥の群れ
どこへ行くとい ....
その夕方は
台所のテーブルに
向かい合って座り
母は
きんぴらにするために、ごぼうを
笹がきに削いでいた
わたしは、その灰汁で黒くなった指の先、手を
目の中に映し撮りながら
小窓か ....
「その道の天才になる! ソネット組曲」



こどもたちの可能性を開くには
どうしたらいいだろうか
あのピチピチした若鮎みたいなこどもたちの
個性を開くにはどうしたらいいだろうか ....
僕には

あの風の向こうに置き去りにしてきたものが
いくつもあって
ちゃんと置き去りにしないようにって
思ってても
気が付いたらいつも置き去りで

ある日
ふと振り返ったときに
思 ....
{引用=
【パンばかり食べていると外国人になる】



こぐま印のしょくパン
という名称の食パンが
近所のスーパーで売られていた
近所の小さい食品工場で
おばさんたちが手作りして ....
すみまセーん
神が通りマす
どいてくだサい


ポロポロピーンと縛られて
道しるべに立つ変態を
北へ北へと行き過ぎて
月の音も通り過ぎ
神はそこにいたのでス?!

星をあがめテ
 ....
今夜は涼やかになめらかな夜
でも私は燃えさかるものを見たくて
強い酒を二瓶あおってあとは行き場のない妄想力を
総動員すれば少しの間火が吐き放題になるんじゃないかと思い立ち
すぐさま ....
水面に
拡がるカァテン

 一つ
 二つ
 三つ

   割れる

俺は今
間にあって
どうしたものか
思案する
俺の脚は
久し振りの故郷の質感に
くつろいでいる
俺の ....
想いたいから想うのは個人の自由の範囲内。
だから貴方を愛した。私だけのご都合で。
だけど見返り求めるのは私の自由の範囲外。
それは貴方の権利。だから拒まれた。
恋、なんて厄介なもんは禁止になっ ....
不条理
やさぐれた雨
やわらかな蔑視

指摘する罠
飛び火
悲しみの連鎖

無限階段に落ちてゆく

最後の審判は途切れ
後悔だけが

のこる
海進、海退、
海峡は境界だけど
ブラキストン線なんか越えていこう
ヒグマおいで
ツキノワグマお行き
キタシカもキタタヌキも
ニホンキツネもニホンタヌキも
オオルリシジミもオオルリオサムシ ....
七人 に 天空 と 無名 で 起ち              
あらがいがたき 正午 を 周囲 を 迸り 位置              
とびのくやうに 最初から 生存スルハズ の        ....
柔らかさ で 時点 は 成長 を 聞き分ける              
近い 斜視 で 髪 は 抱きながら 喜劇              
垂直に 重すぎた 眼球振盪 が            ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
なつかしい気持ち吉岡ペペロ308/9/16 21:29
そしてそれは伝説のナイフとなる芥生008/9/16 20:57
深夜メランコリー笹子ゆら2*08/9/16 20:57
午後の熱木立 悟208/9/16 20:32
光の秋に泳ぎゆくもの海里308/9/16 20:32
海釣りの日三州生桑108/9/16 20:20
集約KETIPA008/9/16 20:19
初恋はち308/9/16 19:40
下校時間A道化1108/9/16 18:32
うわついたムラサキ・時間このえ4*08/9/16 17:26
芋粥木屋 亞万4+*08/9/16 16:58
ディア・クラウド佐和508/9/16 16:00
空白1*08/9/16 14:13
ひみつの話明楽408/9/16 13:44
こしごえ2*08/9/16 13:11
あなたの紙飛行機K・フラグメ...208/9/16 11:10
〜 夏終哀夜 〜彌月1*08/9/16 9:43
黄昏色の空の果て[group]未有花27*08/9/16 8:19
ずっと変わらない唐草フウ11*08/9/16 6:04
その道の天才になる! ソネット組曲飛鳥 彰008/9/16 5:40
時の隙間ヒロシ208/9/16 3:44
迷信吉田ぐんじょ...1308/9/16 3:20
=ADA瀬戸内海2*08/9/16 2:48
夜火鎖骨108/9/16 1:56
雨に打たれながらも立ちこむ釣り師北村 守通408/9/16 1:30
[恋の煙]東雲 李葉0*08/9/16 0:25
越えられない月焦狼008/9/15 23:10
ブラキストン線を越えて海里108/9/15 22:48
モンパルナスC-8《81》柴田...208/9/15 22:28
モンパルナスC-7008/9/15 22:25

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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